磯崎憲一郎のレビュー一覧

  • 「利他」とは何か

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    難しかった。利他というものに様々な考え方でアプローチされたもの。所々面白いところがあったし、なるほどと勉強にはなったが、全体としては理解できていない。再読が必要だとは思うが、多分もう一度手にすることは無い気がする。

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    2024年07月16日
  • 日本蒙昧前史 第二部

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    前作に続き、現代史の中で実際に起きた出来事を“フィクション”として著したドキュメンターノベル。
    今回は、中国から贈られたパンダのカンカンとランラン、日本中が夢中になったドラマに主演した人気俳優同士の結婚、トイレットペーパーの買い占め騒動を引き起こしたオイルショックが主に取り上げられる。前作同様、話はあちこちに脱線し、関連するあれこれに飛び火していく。そのどれもが面白く興味深いのだが、正に“無知蒙昧の輩”であるぼくには、どこまで信じて良いものやら定かにはわからなかった。

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    2024年06月29日
  • 「利他」とは何か

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    冒頭の伊藤さんの話は分かりやすく読めたが段々、理解が追いつけず、最毒が必要と感じた。
    全体を通しての印象は「利他」も含め、一見、善い言葉も使うときには正しく理解しなくてはならないということ。特に利他はその最たるものの一つ、と思った。

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    2024年04月03日
  • 終の住処

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    妙にユーモアの効いた絶望感のあるお話だった。

    ユーモアが効いてるので読んでる最中はスラスラと楽しくページが飛んでいくものの、読み終わったあとに「なんだったんだ、これは、、、」という絶望感。

    なんとなくストーナーと似てる感じではあるけど、あっちは読後感にうっすらと希望があったけど、、、こっちは反対に絶望感。時代の問題か?

    あと、中年男性ってそんなにモテるの!?自分にはそんな気配ゼロだけど!?

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    2024年03月05日
  • 「利他」とは何か

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    他社への関りはとても難しい。傍目に困っているように見えてもその人にとっては日常で、助けてもらう必要が無いと思っている必要もあります。
    せっかく助けてあげようと思ったのにと、どうしても善意を踏みにじられたような、恥ずかしい思いをさせられたような気になる事もあります。
    そんな他社への介在をどうやって考えていくか考えさせられる本です。

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    2022年11月30日
  • 「利他」とは何か

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    利他という言葉を最近になってラジオで耳にし興味を持つようになりました。なんとなく自分よりも相手や周りのために尽くす意味合いかと思っていましたが、利他にも色々あるらしいです。
    本の内容は全体的に難しく感じましたが、利他について考える行為自体がとても大切な事なのだと感じた。何のための利他なのか、誰のための利他なのか。
    一章 伊藤亜紗さんの
    ・利他は自分のためになる?
    ・数値化によって消える利他の感情
    ・他者のコントロール
    ・信頼と安心
    が良かったです。
    利他的な行為を行う上で自身が気をつけること、利他的な行為を相手から押し付けられた時の考え方等自分と相手の関わりの中で客観視するヒントを貰えたように

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    2022年11月22日
  • 「利他」とは何か

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    利他について、さまざまな専門家がさまざまな視点で。
    利他とは自分の中にあり、本能的なものというのが私の受け取り方。

    全体の内容とは関係がないが。
    ブルシットジョブという仕事があることには気づいていて、それが単語化されていることに驚いた。

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    2022年10月30日
  • 「利他」とは何か

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    伊藤亜紗の「利他」についての概論が一番よかった。
    なぜ今、「利他」なのか、ということが、まず知りたかったので、ジャック・アタリの合理的利他主義や効果的利他主義についての説明がありがたかった。

    中島岳志のいう「利他」は合理的利他主義とは違い、湧き起こるものであること、親鸞のいう若松英輔の「利他」は民藝の文脈からの「ウツワ」にその本質を見出すものであった。特に中島岳志に関しては、意外。ここだけではわかりにくいので、中島岳志の「思いがけず利他」もこの後読んでみようと思う。

    國分功一郎の言う中動態がなぜ「利他」と繋がるのか興味があったが、なるほど「義」がそうであったか。つまりはやむに止まれぬ、湧き

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    2022年08月26日
  • 鳥獣戯画/我が人生最悪の時

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    鳥獣戯画の明恵上人だけの話であるかと思っていたら、私小説も入っていた。
     小説の中で芥川賞受賞と書いてあったのでわかった次第である。終の棲家での受賞である。
     赤ずきんちゃん気をつけてという小説があったが、これは、都心の高校生及び大学生の恋愛を語った私小説である。アニメにしても面白いのかもしれない。

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    2021年11月20日
  • 終の住処

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    男の結婚生活を描いた結婚小説とも言え、ある意味サラリーマン小説でもある。しかし、そのように括ってしまうには読後にあまりに不穏な手触りが残る。時間の中に、人生の中に閉じ込められているとうことが描かれる怖さ。

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    2019年10月14日
  • 終の住処

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    話題になった本ということで手に取ってみましたが、面白いというよりはそんな人もいるんだなという感じでした。

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    2019年08月18日
  • 終の住処

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    ネタバレ

    ちょっと驚きの作品、私にはそのような感じでした。タイトルにとらわれているからか、この作品の本旨?のような部分としっくりこない、先入観というか、そのようなものを感じました。もう一度よめば楽しめるのか、どうだろうか、という印象。 別に、芥川賞の選考委員の方々の選評というのも、興味深く拝見しました。

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    2019年02月27日
  • 鳥獣戯画

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    自伝風の小説.昭和の喫茶店がとっかかりとなって,美人と出会い京都から明恵上人へと広がって鎌倉時代から高校時代へと移りゆく,心象風景といった感じの物語.心の動きが少し言い訳がましいような気もするが,何に向かって心情吐露をしているのだろう,読者かしら.

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    2018年01月30日
  • 往古来今

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    「過去の話」
    旅行というのは日常からの逃避で
    その意味では一種の祝祭で
    擬似的な冥途旅と言うこともできる
    それに行った人は、つまらない日常のありがたみを思い
    新たに生きる活力を得るわけだ
    そのまま帰ってこられない旅もあるんだけどな、本当はな

    「アメリカ」
    四次元的な直感能力を発揮して
    生粋のアメリカ人に生まれた、もうひとつの自分の人生を幻視してみると
    現実と同じく、幼かった頃の娘に対して威厳を見せようとしていた
    恋人みたいに

    「見張りの男」
    凡庸でない人間はいない
    己の凡庸さを認める人間と、認めない人間がいるだけ

    「脱走」
    孤独でない人間もいないだろう
    己の孤独さを認める人間と認めない人

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    2017年05月21日
  • 終の住処

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    ネタバレ

     一人の男の結婚から定年間近までを描いた作品。
     結婚の時に見た、疲れたような、あきらめたような表情はいつもの時もそこにあったのかと思うと、結婚は嫌なものだなと感じてしまう。安易に結婚してはだめだと言われている気がした。
     会社に飼われる男性の哀愁さそわれる作品だった。

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    2016年09月09日
  • 終の住処

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    妻と11年口をきかなかった男の話。
    妻との関係性が強調されるけれど、この男、妻に限らず誰ともコミュミケーションが取れていない。会社勤めはしているし不倫相手もいるし家を建てるのに建築士とも会話をするんだけれど、でも向き合っても会話をしてもなにしても、本当は全て一方通行で、何一つ相手に響いていないし、自分にも響いていない。孤独。でも本当に孤独なのは、その孤独さに本人がまるきり気づいていない点にあると思う。
    最初読んだときは意味わからんと思ったけど、再読すればするほど面白くなる物語だった。

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    2016年08月23日
  • 終の住処

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    あー、芥川賞だねえという感じです。意に染まぬ結婚生活から、ある日を境に妻が口をきかなくなって、次に話したのは11年後。こういうと意外とわくわくしちゃいますが、殆ど散文に近いものとして考えて貰ってよいかと。リズムで文章を読ませる以外のなにものでもないような気がします。全然わからないけど意外と好き。

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    2016年07月14日
  • 終の住処

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    改行をほとんどせず淡々と書き綴れた作風には好き嫌いがありそうだが、自分は嫌い。内容は男の孤独感を描いており共感できるところがあり、のめり込めた。
    同収録の「ペナント」はよくわからなかった。

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    2013年07月23日
  • 終の住処

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    うーん、深い。
    私の年齢で読むには早すぎたのかも。
    短い話だから話の流れに乗れないまま終わった感じ。
    でもたまにハッとさせられる文章があったりもして。
    これが文学なのか、と。

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    2013年02月02日
  • 終の住処

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    抽象的というかちょっとファンタジックというか、掴みどころのない雰囲気。彼も妻も娘も、みんな考えていることがわからなかった。

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    2012年11月01日