磯崎憲一郎のレビュー一覧

  • 終の住処

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    サクッと読める。
    個人的にはペナントの方が好きだった。
    驚くには値しません。あなたのような類の人間は、常に人生最後の1日をいきているのですから…って老婆の言葉が好き。

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    2015年05月28日
  • 終の住処

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    ネタバレ

    えっ、コメディ?(笑)
    タイトルから、暗~いしみじみした地味な話かなぁと思ってたら、なんかこのダメ男くんおもろいんだけど!
    妻が分からん・・・女は怖い・・・・ともがき続けながらも8人と不倫て!www 逆走くん?なんなの?
    8人と次々に不倫してるぐらいだし、会社でも出世してるみたいだからエリートのモテ男なんだろうけど、その内面が結構行き当たりばったりで、本当に直面しないといけないことからは逃げ続けてて、挙句の果てに延々もんもんと悩み続けてる・・・て、なんかもはやギャグですなw
    最後はいきなり、えっ、しまこうさく!?と思った・・・。案外そんな出世コースをたどるのかも。

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    2014年04月21日
  • 終の住処

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    物語自体に面白さはないけれど、
    同じレベルのものを書けと言われても書けない。そういう作品。評価が低いのはつまらないからだから当たり前。

    これだけキャラクターにわけわからん雰囲気を纏わせるのも、ちょっとした比喩の積み重ねで作品全体の「終の住処」をつくるのも、技術として尊敬できる。つまらないけど、私は好きです。

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    2014年01月10日
  • 終の住処

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    会社員としての、ごく平凡な人生の、奇妙な物語。読むと、自らの人生も、平凡だけど、奇妙で面白いと思えるのでは。

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    2013年01月16日
  • 終の住処

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    夫婦ってものを考えさせられた。
    ありえない、と思われるストーリーながら、
    夫の淡々とした語り口がやたらリアル。
    結婚について考える年頃で読むと
    共感したり、悲観したり。

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    2012年12月17日
  • 赤の他人の瓜二つ

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    ネタバレ

    読んでいて面白かった。
    え、どうなってるの?って思いながらも
    テンポよく目の前の文字を追っているうちに
    読み終えてしまった感じ。
    赤の他人の瓜二つというタイトルは
    生きている人がもつ共通意識のことか?と思う。
    私も死を迎える時、他の人とつながって生きていたことを
    実感できるだろうか。

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    2012年01月12日
  • 肝心の子供/眼と太陽

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    果てしない時の流れを感じる文体は『肝心の子供』からそうだったのか。途切れない命の積み重なり、あるいは永遠なる命の流れ。川が流れるのと同じように、命も流れていく。そして、それがブッダであるかラーフラであるか、またティッサ・メッテイヤであるかは大きな違いではない。誰も皆、同じ命、太古の昔から続いてきた命であることに変わりはないのだから。
    最後に収録されていた対談の内容は、あまり良く分からなかった。小説家ってこんな難しいことを考えているんだ、ということで。そして、二人の話が本当にかみ合っていたのかどうかも疑問。それは単に私が内容を理解できていなかったからか。

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    2011年10月15日
  • 赤の他人の瓜二つ

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    不思議な構成のお話であった。
    一本の線上を順番に歩いているつもりが、
    いつの間にかメビウスの帯に絡め取られていた感じがする。
    優しく読みやすい文章でスラスラ読める。
    こういう玄人っぽい作品、ダメな人はダメだろうな。

    2011 年 第 21 回 Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞作品(辻原登氏選考)。

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    2011年09月28日
  • 赤の他人の瓜二つ

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    時間の流れを自在に操る文章に引き込まれました。
    ただ、この作品にはハッキリした落ちは必要なかったと思います。
    それ以外は星5です。

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    2011年08月25日
  • 赤の他人の瓜二つ

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    人格と時間が口の中のチョコレートのように溶けていく、読書でした。昭和のある時期のフレーバーを濃厚に吸い込みました。

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    2011年07月31日
  • 「利他」とは何か

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    先日、ボランティアに参加する機会があった。
    その時の相手の反応が、自分が思い描いていたものとはちょっと違っていて、一人でモヤッとしていた。
    そう感じた気持ちの答えが、この本には書かれていたように思う。
    5人の著者の中で、伊藤亜紗さんが書かれた内容が一番しっくりきた。
    「他者のコントロールが利他の一番の敵」
    誰かの為に行動する→プラスの反応が返ってくると、知らず知らずのうちに期待してしまっていたのだと思う。
    「利他」という漠然としたものの輪郭が見えてきたようで、すっきりした。

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    2025年02月15日
  • 「利他」とは何か

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    ネタバレ

    5人がそれぞれ違う専門分野から利他の解釈を論じる。その発想の違いは面白い。「おわりに」でも中島氏が「うつわ」と表現しているが、私は自然と生まれる見返りを求めない人間性、と解釈した。

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    2025年01月16日
  • 「利他」とは何か

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    遊びと利他を読んで、利他を、もう少し知りたくて。
    後半になるにつれて、どう利他に関係するんだろうとかわかりづらくて飛ばし飛ばし読んでしまった。

    数値的利他は、違和感を感じた
    数値ですぐに結果がでない社会課題への支援や関心を廃れさせてしまうのかなぁと。、

    利他というと何か押しつけがましく、意識高い系に思ってしまっているけど、
    うつわ的利他、、、
    自分のやったことをいいでしょ、ではなくて、
    その結果自分に戻ってまた変化の可能性がある余白があるものとして捉えた方がよいのでは
    ということかなぁと。この考えはしっくり来るし、自分のボランティアのスタンスと同じだなぁと思った。

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    2024年12月22日
  • 終の住処

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     2009年第141回芥川賞受賞作の表題作と短編「ペナント」を併録。
     どちらの作品も、夢の中にいるような現実世界に彷徨っているような、何とも不安定な心の状態を描いていたように感じるが、それでも時間は刻々と過ぎていく。
     私には表現されている世界観が難しいかなと思えた。

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    2024年12月15日
  • 終の住処

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    三十路結婚夫婦の夫側を主役に長い結婚生活を短く纏めている。妻や娘の名前はもちろん浮気遍歴の相手の数々の名前も明らかにされない寓意性。11年妻が口を利かないといっても結婚して娘までいて不倫しまくっている人なので死ぬまで満足する事ないのだろうと考えてしまう。もっともそういうものに無縁な自分の独り善がりだろうけど。

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    2024年11月20日
  • 終の住処

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    ネタバレ

    結婚すれば世の中のすべてが違って見えるかといえば、やはりそんなことはなかったのだ──。互いに二十代の長く続いた恋愛に敗れたあとで付き合いはじめ、三十を過ぎて結婚した男女。不安定で茫漠とした新婚生活を経て、あるときを境に十一年、妻は口を利かないままになる。遠く隔たったままの二人に歳月は容赦なく押し寄せた……。

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    芥川賞受賞作。世間体で結婚して後悔した男の独白小説。
    妻とうまく話もできず、何度もの不倫を重ねる。
    「次に妻と話したのは、それから十一年後だった」
    それでもそこは終の住処なのである。

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    2024年10月30日
  • 「利他」とは何か

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    「利他」について様々な分野の方が論じた本。
    ちょっと「利他」との結びつきがよく分からないとか取って付けたようとか思うところもあったが、それが利他という概念の広さや説明の難しさということか。
    結論としては、利他とは「うつわ」とか「余白」であるということのようだ。

    中動態についての話の中で「人間的因果性(=そ人が加害者として行う行為)」と「神的因果性(=運命の被害者としての行為)」は混じり合うが混同されない、というヴェルナンの定式が紹介されている。どういうことかというと、「人は加害者であり被害者であるという二律背反が肯定されている」ということ。被害者性をとらえることで、加害者性もとらえられるよう

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    2024年10月09日
  • 「利他」とは何か

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    伊藤さんの内容が読みやすく面白かった。
    特に、測りすぎたり数値で細かくすることで、人々の別の意識を生み出してしまうというところに、実感を持って共感。
    毎日の労働時間を日によって変えて管理することで、働くことの大らかさがなくなってくるという皮肉を目の当たりにしたから、特に刺さった。

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    2024年10月02日
  • 「利他」とは何か

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    利他の本質はは余白であり、それを作るためのうつわになることこそが重要であるという本書の見解には納得できるものがあるかと思います。

    正直、後半になればなるほど訳が分からなくなってくる点は否めませんが、伊藤さんの数値化という欠点や中島さんの意思が介在しすぎる世界というものは示唆に富んでいるのではないでしょうか。

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    2024年09月23日
  • 「利他」とは何か

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    利他とは器である。関わる人々への余白、予定しない意外性を受け入れる。最初から計算された利他、見返りを早退した利他は利他ではない。

    そういえことを5人の人が異なる領域から語る。

    個人的には中動態のことをもう少し読んでみたい。

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    2024年08月17日