乙武洋匡のレビュー一覧
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5年3組の担任としてやってきたのは、手と足がない先生、赤尾慎之介。ぼくも彼のような先生に出会うことができたらなと読んでいてそう思いました。
僕はこの小説を読んでいたとき、自分の小学校5年生のことを思い出していました。前にも何度か書いたことがあるので詳しいことは省きますが、このときのことを思い出すと、僕は口の中に何度となく金臭い味がしますので、正直、できることなら封印したいものなのですが…。
それはさておいて、この小説は乙武さん自身による小学校の教員体験がその土台となったもので、手足がなく、車椅子に乗った教師、赤尾慎之介と彼が受け持つ28人のクラスの生徒との心の交流を描いた本で -
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杉山文野さん原案で、乙武洋匡さんが書いたLGBTQの方々のお話。
杉山さんと乙武さんが敷いてくれた道を、
「ああ、こんな痛みを抱えていらっしゃるのか」と
想像以上の困難がありました。
乙武さんは「五体不満足」で感じた贖罪を、今作で
晴らす目的もあったそう。
生まれてきた性を受け入れられない杉山さんの理不尽な気持ちや、五体満足で生まれなかった乙武さんの考えや想像からの筆など、シンクロニシティがある作品ではないかなと思いました。
多様性とかトランスジェンダーとか、
まだまだ課題が山積みでしょうが、「知ってもらう」ことを啓蒙したお2人に敬意です。
【本文より】
怒りと悲しみ。申し訳なさと -
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完全版で読むべき理由
五体不満足、ベストセラーと言われながらも私は30代にして初めてこの本を読んだ。
『完全版』というだけあって、加筆された4部とエピローグの部分、ここに著者のすべてが詰まっているといっても過言ではないかもしれない。
本編(加筆前)を読み終えた段階では、実際に本人が重荷を背負うこととなった『乙武洋匡の人物像』を見事に私の中に描いていた。
もがき葛藤しながらも、『ベストセラー作家乙武洋匡』『障害者代表乙武洋匡』ではなく『ありのままの乙武洋匡』を見つけていく4部以降のエピソードは、全ての人の生きるヒントになるのではないだろうか。 -
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障害者目線の小説
こういった障害者目線の小説を読んだのは初めてで、色々心に突き刺さりました。私も介護職を初めて、目が見えない、聞こえない、足がないなどの方と接することにより、彼らを障害者と思ったことはなく、個性の一つと思うようになりました。ただ、この小説を読んだことにより、さらに障害と言う言葉がいかに不適切ということを認識させられました。どこからが障害なのか?そういった線引はないのだと思いました。人は少なからず、ジェンダー問題、背が低い、太ってる、コミュニケーションが苦手など見た目だけでなく、心にも何かしら問題、コンプレックスを抱えているわけで、車椅子が特別でないことがわかります。実体験している乙武さんにしか書
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皆に読んでもらいたい
身体は女に生まれ、心は男のイツキの物語。
性同一性障害の人が抱える社会や性、家族の事が、赤裸々に表現されています。
今まで自分は知っていると勘違いしていたんだな、と知りました。
イツキの葛藤にぐんぐん引き込まれ、読んでいて辛かったり、泣きたかったり、ホッとしたり…あっという間に読んでしまいました。
読み終わって、様々な人が生きる社会についてや、自分の生き様を考えさせられています。
心にグッと衝撃のある、お話だと思います。 -
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素晴らしい作品
色々と考えさせられる本でした。何年経っても変わらない名作です。今となってはバリアフリーも浸透してきましたが、当時の苦労は並大抵のものではない。
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試し読み
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ネタバレこれは、小説なのでしょうか?
乙武くんが、小学校の先生をしていたと聞いていたので…
その時の経験を書いた本かな?と、思っていました。
読みだすと…主人公は「赤尾慎之介」
五体不満足の新任の先生が、5年3組の担任になって…
というお話。
すごく面白いですし、泣けます。
でも、小説を読んでいるような文体。
読みやすくて、一気に読んでしまいました。
中1の長女も読んでいましたね。
「感動したよね~」と、彼女に感想を聞くと…
「こんな先生いないし~」
「先生そんなにかかわらなくてもいいかな。もっと放っておいて」
「転校する子を、あんなに盛大に送ってあげないし」
そうね~去年、長女のクラスで -
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自分が持って生まれた身体に不満を持っている子供に、ぜひとも読んでほしい本です。
私も生まれつきアトピーがひどく、物心がついた頃から「なぜ私だけ…」と自分の人生を悲観して生きていました。
そんな時に同じくアトピーで苦労していた叔父がプレゼントしてくれたのがこの本でした。
小学校高学年でしたがスラスラと読むことができ、読後には自分の人生を悲観して悲劇のヒロインぶっていた自分を恥じました。
世の中には上には上が、下には下がいる。
私には生まれながらに腕も、脚もある。
皮膚が痒く、生傷が絶えない状態であっても、クラスの異性から意地悪をされたとしても、大人たちは「いつか治るんだよ」と言う。
でも乙武 -
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乙武洋匡さんの小説『だいじょうぶ3組』の続編の『ありがとう3組』。6年生となった児童たちと赤尾先生の絆を描いた心温まる作品。
6年生になり転校してきた発達障害の男の子泰示くんがクラスをかき乱します。
この作品は2012年ぐらいの本ですので、今ほど学校現場にも発達障害の理解がなかったかもしれません。もちろん当時も発達障害に関しては色々な情報が出回りだしていたとは思います。
赤尾先生は手足がありません。ハンディキャップのある先生ですから、できないことがたくさんあります。でもそれ以上にしてあげられることもあるんですね。
学校というところはどういった場所なのでしょうか。誰しもが安心して、楽しく