乙武洋匡のレビュー一覧
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障害児の生活指導にあたる上で、「自己肯定感を育む」ということは全ての指導の根本と言ってもいいテーマだが、同時に苦手な分野でもあった。
「自己肯定感ってなんだ?」という疑問が解けないでいるからだ。
はじめは指導員としての未熟さかと思った。それもあるかな?
でも、最近気付いた。自己肯定感を自分の中に定義できないのは、自らの自己肯定感が低いからだ。
乙武洋匡さんが紡いだ言葉を解きほぐしてみても、今の自分に感じることは、自己肯定感が低いということだ。うつの一因でもあるだろう。
これは、泉谷Dr.に相談するしかない⁉︎
でも、親としては、子どもたちにまっすぐ育ってもらえるように寛容で博愛な態度でありたい。子どもたちにはきちんと自己肯定感が育まれますように。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ障害者とは・・・私が思っていた程、悲劇的なものではないと感じた。健常者に比べると出来ない事がいくつかあるが、男に出来て女に出来ない事、女に出来て男に出来ない事と同じ程度で、特に悲嘆することもないようだ。それは、乙武さんだったから、このように前向きな生き方が出来たのかもしれないが・・・。どんなことでも、どんな人でも「自分には出来っこない」と感じてはいけない。そう教えられた一冊である。この完全版の中には、この本を出版した後の社会人になってからの気持ちが語られている。有名人になったことでマスコミに追いかけられたり、家族や周りの人にも迷惑をかけたという。いわば、出版した事の後悔。そんな気分になってしまったようである。
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これはめちゃくちゃおもしろかった。文句なしで五つ星です。
乙武洋匡さんの初の小説。半分フィクション、半分ノンフィクション、というところでしょうか。
本書においては、生徒とのひとつひとつのエピソードがハッピーエンドで終わっているけど、実際に先生をやっていたときはそこまで甘いものでもなかった、と巻末の対談でおっしゃっていました。
乙武さんもそう言うている通り、この小説の物語は純粋すぎて、いい話すぎて、ちょっとありえへんやろーというように思ってしまうのですが、それでも感動してしまう。ひとにやさしくなれそう。
ほんまに、教育的な要素にあふれた作品です。映画も観たい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昨年末より、ひょんなことから乙武くんをツイッターでフォローするようになった。たぶん、大野更紗さんとの対談を読んで以来だと思う。個人的に大野さんの「困ってる人」を読んで感銘を受け、それ以来なんにもできないけど、気持ちだけは常に応援していて、その動向をやっぱりフォローしているのだが。
乙武くんに話を戻すが、彼はまさに同世代で、その存在を知ったとき、
正直ほんとに衝撃的だったのを覚えている。
(「紀子は、今」の白井のり子さんの映画を観たときくらいの衝撃。
いや、それ以上だったかも。)
わたしだけじゃないと思う。
いろんな意味ですごい人が現れたと思った。
それでも、これがわたしの性悪なところだろうが、あまりに素晴らしすぎて逆に、当時は引いた。その言動だったり、行動だったり。
だから、一応「五体不満足」も読んだはずだが、彼がどんな言葉であの本を結んでいるのかも、正直思い出せないでいる。それくらい丁寧に彼の著書も読まないでしまった。
唯一覚えているのはなぜか、彼のお母さんが、なかなか会わせてくれないわが子にようやく会わせてもらったときに、その姿を見てすぐに言い放ったというひとこと「わぁ、かわいい」なんてすごいお母さんなんだと思った。これも衝撃だったが。その件しか覚えていないなんて・・・
あれから程なくして、しばらくメディアで彼の姿を見ることがなかったが、最近またちょこちょこ姿を見るようになったのは、どうやら小説を書いたこと、それも自身が教師として3年勤めていたこと、さらにはそれが映画化になったからだということを知った。
折りしもフォローをはじめたのと同じ頃だったと思う。
若かりし頃に自分が抱いていた気持ちが変化したのは、乙武くんの毎日発信する「ことば」からだったり、そこから知ることができた活動だったり。特に彼が「保育所運営」に携わっていると知ってからは。自身も2児の父になっていたと知った以上に。
あの頃どこかで、その同世代に、あまりに「聖職者」のような心の持ち主で、わたしのような人間にはまぶしすぎるくらいだと感じていたがは、当人はというと、あの頃と何も変わらず、しかももっと成長して経験と行動を積んでいることを知ったとき、諦めず前を向き進んできた人にしかできない道を、見たような気がした。自分もある程度挫折と成長を繰り返し、その中で今どうも人生の停滞期を抜け出せずにいるからこそ、ようやく彼のすごさを心から尊敬できるのかもしれない。
そんな彼の小説の内容が、かつて形は違うけど「こども」と向き合う仕事をしていたわたしにとって、「教師」として子供たちと関わり、成長していくその物語を、映画化になるというのも後押しして、読んでみようと思ったのは、今の自分には意外だったが、これもタイミングなんだろうな。
読んでよかったし、これまたよく泣けた。こんなに泣ける話だったとは。
個人的に助手役の国分くんは、わたしもイメージぴったりだと思います。
そのイメージでずっと読み進めてしまった。
あとがきに書いてあることもわたしには印象的で、
これはあくまで「小説」。事実は決して同じような結末にはならない、という乙武くんの学校での経験が、少なからずわかるだけに、せめて物語の中ではハッピーエンドにしてくれた彼の優しさが伝わってくるようだった。
実際の教育現場は、そんなに甘くない。きれいごとだけではすまないことのほうが断然多い。でもそれは、ここに表現する必要はないものね。
わたしもそれでいいと思う。
「子供たちはあまりにも純粋で、白いものを黒だと教えたら、黒だと信じてしまいかねません。毎日ある種の怖さをもって、教壇に立っていた。だからこそ全身全霊でぶつかっていった。」というあとがきでの乙武くんのコメントが印象的なのと同時に、すごく共感できたし、ここでもやっぱり彼の人柄のよさを感じた。
数少ない乙武先生に受け持ってもらった生徒さんが、どんな影響を受けて、どんな大人になったのか、その後も個人的には知りたくなる。 -
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三回くらい泣かされた。
幸二が転校するところ、『フツー』とは何かをみんなで考えて向き合うところ、慎吾の複雑な気持ち、みんなで高尾山に赤尾先生を連れていこうと校長にに直談判をしにいくところ、康平の100m走…
実際自分が5年生の頃はもっとあざとくて、この本に出てくるような純真無垢な小学生ではなかった気がするし、実際どうなんだろうかと思った部分があった。
でもこの本は乙武さんの実体験に基づいて書かれているようなので、実際にあったんだろうな。
自分が小学生の時、こんな先生はひとりでもいただろうか。
あんまり覚えていないけど、当時見えていなかっただけで、担任の先生たちは色んなことに苦悩しながらクラスを持っていたんだろうなと思った。
対純粋な小学生だからこそ、先生という立場の人間は、その子達の人生に多大な影響を与える。
それが怖くて、私は塾講師のバイトすらも出来ない。こんな人間が誰かに大きな悪い影響を与えて、その子が幸せな人生を歩めなかったらどうしよう、と。
今大学の友人や知り合いで、いざとなったとき職に困らないようにと教職を取るものが多数いる。
きっと彼等なりにそれなりの志もあるとは思うが、でも赤尾先生のようにきちんと向き合えるんだろうか。
もがきながらも、そのときそのときでやってしまった!ということから目を逸らさず、歩み寄っていく覚悟があるんだろうか。
人の思いが、人を動かす。
こういう話が大好きです。ちょっと現実味に欠けるところはあったし、理想かもしれないけど、小学生相手だからこそ通じることもあるんだろうな。 -
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『だいじょうぶ3組』や『五体不満足』等を書かれた乙武さんの、
教育支援サポーターを経て、小学校の先生になるまでのエッセー、でしょうか。
教職の資格を取ったのは卒業されてから通信教育でとのこと、
科目履修生ですらヒイヒイ言ってる自分からすれば、凄いなぁ、、と思います。
「社会のために、子供たちのために、その力を還元していく番」
何かを学ぶというコトの理由の一つには、これがあると思います。
「地域で子どもたちを育てる」
自分の手が届く範囲に少し、気配りをすればまた変わってくるのでしょうか。
何かを教えて育むというコトは、決して一人ではできないのだと、感じます。
「教育はね…最後は人柄、人間性だから」
この後、先生時代の実体験は『だいじょうぶ3組』との形でも昇華されていますが、
その中でも述べられている通りに、現実では全てが大団円ではなかったようです。
それでも「教える」というコトは考えていく必要があると、
それも可能な限りに「学ぶ」というコトと相乗効果が出るように、と感じました。
自分に照らし合わせると、、やはり何かを考えてしまいます。