長谷川眞理子のレビュー一覧
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長谷川眞理子
進化生物学者・総合研究大学院大学学長。東京生まれ。専攻分野は行動生態学・進化生物学。1980年から2年間タンザニア野生動物局に勤務。その後イエール大学人類学部客員准教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、2006年より総合研究大学院大学教授。2017年より現職。野生のチンパン...続きを読むPosted by ブクログ -
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数学的な線や物理法則は、なぜ人間の審美的感覚を 刺激するのだろう?自然界の生物が作り出す形は、 なぜ美しくみえるのだろう?その答えは、数学や物 理学ではなく、私たちの神経系の構成に関する生物学 の中にあるに違いない。
ミルクが欲しければ、ミルクが異常に出る牛を作るのがよいのか、どうしても...続きを読むPosted by ブクログ -
数学的な説明が多く、読みづらい部分もあったが、進化はどのように生物の行動を形作ってきたか、ヒトの行動を規定してきたかが初心者でも分かるように説明されていたと思う。また、進化心理学の発展の順序にもよく触れられていたので、先人たちがどのように考え、どのように誤解していたかも追えて面白かった。Posted by ブクログ
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研究者の方の書いた本とあったので、難しい内容かと思ったが、とても興味深く文章にもユーモアがあり楽しく読めた。子育て経験がない人もおもしろく読める。Posted by ブクログ
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動物の子育てについて研究している研究者がそれぞれの専門について簡単に解説していく。
オオカミ・イヌ、霊長類・人間といった、進化の道筋が考えられるような話が面白かった。
人間も進化の途上だな〜。Posted by ブクログ -
たくさん学べるすごい本でした。
人間には虐殺を好む性質が
もともと仕込まれていると語る
部分では、事例が次々と挙げられていて、
イヤになります。受け入れ難いが、
そうかもしれないという気になります。
それでもなお、人間は言語があるから
過去の成功及び失敗から
未来の選択を学べるのだとする
著者の訴...続きを読むPosted by ブクログ -
30年も前に書かれた本なのに、全く古びてなくて、(私がいろんなこと知らなさすぎて?)知的刺激がいっぱい。
私がここ半年くらいで出会った、「人新生の資本論」とか、「チェンジング・ブルー」「歴史を進めた植物の姿」「生命はなぜ死ぬのか」といった本を読んで、初めて知って興味深く思った内容が、こういう人間観...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでいて、本当に楽しい。
例示のセレクトがいいから
納得しながら論旨に身をゆだねられる。
ヒトの特徴がどこから生じているのか、
歴史をたどる本。
初めて知る話が次から次へと
出てきました。Posted by ブクログ -
ジャレドダイヤモンドの一般向けのデビュー作の本らしい。先に「銃・病原菌・鉄」と「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」を読んでいたのでデ・ジャブ感満載であったが、これらの本が本作の各章を切り出し一つのテーマに焦点を当てて書いた本であるので当たり前ではある。本作は、あくまで人間というもの全体にフォーカスを...続きを読むPosted by ブクログ
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なんと!出版社からいただいてしまいました!私のようなものにありがとうございますありがとうございます……しかし「教科書で使えよ」と命じられてるけどそれはむずかしい……積極的に紹介はいたします。Posted by ブクログ
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簡単なまとめは最後に書かれている。
対談という形式になっていてスラスラ読める。
二人が類似しているので、どちらが長谷川真理子さんで、どちらが山岸俊男さんかわからなかった。長年の付き合いの結果だろうか?
思い込みのうち、『Factfulness』にもあったものとして、あちらの方々マインドや、昔は良...続きを読むPosted by ブクログ -
100分で名著シリーズ、ほんといいですよね。ダーウィン「種の起源」の現代的意義、誤解されやすい点など、余すところなくコンパクトに解説していて、進化論に対する興味ががぜん掻き立てられます。種の起源、読んでないので挑戦します!Posted by ブクログ
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子どもができると、オスもホルモンに
変化が出るマーモセット、
里親になるイルカなど、興味深いストーリーが
多い。。
自然科学の本としては異例の
研究者達の子育て体験との対比が
面白かった。Posted by ブクログ -
ここのところ山岸俊男さんの本を3冊続けて読んでいるのだけれど、それは社会心理学者の山岸俊男さんが観る社会の景色を共有したいとおもってからだった。
でも、山岸さんの本はかつて読んだ記憶があるのだが、専門的で重厚で立ち向かうのに苦労した記憶があった。
この本も、そして数日前に読んだ『リスクに背を向け...続きを読むPosted by ブクログ -
とてもわかりやすくて、おすすめです。
本書によれば、46億万年前の地球誕生から現在までを1年だと仮定すると、最初の生命が4月8日頃、恐竜時代が12月中旬頃、サルは12月25日、人類は12月31日午後8時10分頃に出現した計算になるという。つまり我々はまだ大晦日にわちゃわちゃしているに過ぎない。そう考...続きを読むPosted by ブクログ -
とてもよい内容。3人だと少ない感じがした。10人ぐらいあると、色々なアプローチが知れてよいのだが、子どもにはこれぐらいがとっつきやすいのかも。Posted by ブクログ
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執筆者が全員子育て中の研究者であるという点がユニーク。それぞれの子育てコラムが、執筆者を身近に感じられるようでおもしろい。Posted by ブクログ
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カタツムリは学習する。フィンチは道具を用いる。イルカは言語を使う。犬は意識を持つ。オランウータンは鏡の自分を認識する。ニホンザルは文化を伝達する。ゾウは仲間の死を悼む。そしてそれらの全ては、性と子孫を持つ。
個体が生きるために必要な能力でないため忘れられがちだが、生殖に失敗した個体から種に引き継がれ...続きを読むPosted by ブクログ -
社会心理学者と進化生物学者の対談。話がかみ合っていて、内容は結構深い。逆説的なタイトルは、集団内で問題を起こさないようにするネガティブな協調性として取り上げているようだ。理念ではなく、客観的事実に基づいて政策決定することを主張する最初の章は読みごたえがある。
多産か少産かの戦略の違いは、その生物の...続きを読むPosted by ブクログ