長谷川眞理子のレビュー一覧

  • 正解は一つじゃない 子育てする動物たち

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    本当に育児はこれだ!とか、あれだ!とかいうんじゃなくて、本当に答えはないんだなあ…。形にとらわれないでっていうのもあるし、、なんだろうすごく役立つと思う。
    子育ってほんとすごい…。

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    2025年10月17日
  • 数覚とは何か?〔新版〕 心が数を創り、操る仕組み

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    いまや数の認知科学における古典的名著。原著は1997年刊。
    著者ドゥアンヌはパリのエコル・ノルマル出身、数学で修士、心理学で博士号。本書を出した時は32歳(もとのフランス語版出版時はなんと30歳!)、学識と洞察と刺激に満ちあふれ、とても若書きとは思えない。
    訳は安定していて、読みやすい。number senseを数感覚や数的感覚とせずに、「数覚」にしたのもいい。そういえば、数学者の小平邦彦が数学的直観を「数覚」と呼んでいたことがあるが、本書での意味もこれに近い。
    文庫新版は、2011年の英語改訂版の追加分が入り、さらに充実した1冊に仕上がっている。
    (p.s. フランスは数学の国で合理性が売り

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    2025年07月13日
  • 数覚とは何か?〔新版〕 心が数を創り、操る仕組み

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    本書の初版は1997年に「The Number Sense: How the Mind Creates mathematics」という題で出版。2011年に第2版が出版。その際に1章追加。今回のハヤカワ文庫NFは、第2版の全訳になる。数の認知に関する研究の流れが丁寧に書かれ、わかりやすい。サイエンスに興味のある多くの方に楽しんでもらえる一冊だと思う。

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    2025年06月24日
  • 数覚とは何か?〔新版〕 心が数を創り、操る仕組み

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    タイトルの「数覚」は、味覚や視覚のようなものといっしょで人間の持つ数の感覚のことです
    抽象的でとっつきにくそうなので、読者を遠ざけているかもしれません。

    動物が持つ、ひとつふたつみっつ的な数の感覚から、人間の赤ちゃんの持つおなじような数の感覚へ、そして足し算引き算へ
    算数教育をしている先生などは読んでみるといい発想が得られるかもしれません。

    そこそこ厚めの本(最近ではそうでもない?)で、作者さんがこまかい性格なので、読書に時間がかかりがちです。
    作者さんは、実験そのもの、実験の結果が、実験者が思っている通りなのか検証するんですね。そのこまかい考えを読む方も考えさせられるので、読書スピードは

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    2025年03月12日
  • 第三のチンパンジー 完全版(下) 人類進化の栄光と翳り

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    30年経っても色褪せない名著。情報量も多く知的好奇心を刺激してくれる。なぜ新生代第4期に突如として高度な文明を発達させる動物が出現したのか、宇宙には我々のような進化を遂げた生物がいるのか、誰もが一度は抱いたことのある疑問だと思うが、博士が提供する答えはやはり凡人とは視野の広さが全く違う。キツツキの進化を例にもってきて説得力ある説明をしてくれる。こういうユニークな発想を自分も出せるようになりたい。
    印欧語の起源や拡散など、言語に関する考察も非常に興味深かった。

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    2025年01月14日
  • リーダーの教養書

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    冒頭の出口治明氏と楠木建氏の対談が面白かった。
    すぐ役立つ知識ほどすぐに役立たなくなる、ってのはその通りだと思う。教養が深まるからこそ判断力も鍛えられていくんですね。
    教養書120のうち興味深かった分野は、
    ・経済学
    ・進化生物学
    ・医学
    ・哲学
    ・宗教
    あたりかな。
    また読みたい本が増えてしまいました。

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    2024年10月09日
  • 正解は一つじゃない 子育てする動物たち

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    ものすごく面白かった…!!!研究者さんたちのコラムと育児トークまですごく面白くて、特に野良の雄猫が子育てに関わらないと言われてたのを覆したエピソードが印象深い。読んでよかった本。

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    2024年06月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス ダーウィン 種の起源 未来へつづく進化論

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    長谷川眞理子
    進化生物学者・総合研究大学院大学学長。東京生まれ。専攻分野は行動生態学・進化生物学。1980年から2年間タンザニア野生動物局に勤務。その後イエール大学人類学部客員准教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、2006年より総合研究大学院大学教授。2017年より現職。野生のチンパンジー、ヒツジ、イギリスのダマジカ、スリランカのクジャクなどの研究を行なってきた。最近は人間の進化と適応の研究を行なっている

    「進化論」とは、ひとことで言えば「生物とは不変のものではなく、世代を経て次第に変化していくものである」という考え方のことです。

    「進化」という概念は古くからありましたが、広

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    2023年10月10日
  • スタディサプリ三賢人の学問探究ノート(1)人間を究める

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    廣野由美子の本を探していたら本書に出会った。
    この人は、100分DE名著のシャーロック・ホームズ スペシャルに出演していた。で関心を持ったのだ。
    京都大学から神戸大学大学院に進んだ経緯が詳しく書かれていて興味深かった。

    本書は、YAヤングアダルト向けの内容だ。

    儲けものだったのは、松尾豊の生い立ちが読めた事だ。

    またディープラーニングに関しての記載があったことだ。

    AIに関して漠然と何か凄いものだ。人の仕事が奪われる。
    岸田首相が漠然とデジタル社会の構築とか言うけど、アバウトで言ってる本人が分かってるのか。

    短い文章ではあるが、人工知能に関して分かりやすい切り口で書かれているので、一

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    2023年10月06日
  • 科学の目 科学のこころ

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    数学的な線や物理法則は、なぜ人間の審美的感覚を 刺激するのだろう?自然界の生物が作り出す形は、 なぜ美しくみえるのだろう?その答えは、数学や物 理学ではなく、私たちの神経系の構成に関する生物学 の中にあるに違いない。

    ミルクが欲しければ、ミルクが異常に出る牛を作るのがよいのか、どうしても子ども が欲しいという個人の欲求の実現は、あくまでも尊重されるべき権利であるのか、生き 延びたければヒヒを殺して肝臓をとってもよいのか。「それをすることは可能ですよ」 とささやくのは科学であるが、「では、やってくれ」と欲するのは人間である。 優しい顔をしたドリーはすくすくと育っているが、彼女の存在は

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    2023年06月20日
  • 進化と人間行動 第2版

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    数学的な説明が多く、読みづらい部分もあったが、進化はどのように生物の行動を形作ってきたか、ヒトの行動を規定してきたかが初心者でも分かるように説明されていたと思う。また、進化心理学の発展の順序にもよく触れられていたので、先人たちがどのように考え、どのように誤解していたかも追えて面白かった。

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    2023年05月31日
  • 正解は一つじゃない 子育てする動物たち

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    研究者の方の書いた本とあったので、難しい内容かと思ったが、とても興味深く文章にもユーモアがあり楽しく読めた。子育て経験がない人もおもしろく読める。

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    2023年05月31日
  • 正解は一つじゃない 子育てする動物たち

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    動物の子育てについて研究している研究者がそれぞれの専門について簡単に解説していく。
    オオカミ・イヌ、霊長類・人間といった、進化の道筋が考えられるような話が面白かった。
    人間も進化の途上だな〜。

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    2023年02月22日
  • 第三のチンパンジー 完全版(下) 人類進化の栄光と翳り

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    たくさん学べるすごい本でした。
    人間には虐殺を好む性質が
    もともと仕込まれていると語る
    部分では、事例が次々と挙げられていて、
    イヤになります。受け入れ難いが、
    そうかもしれないという気になります。

    それでもなお、人間は言語があるから
    過去の成功及び失敗から
    未来の選択を学べるのだとする
    著者の訴えは、希望を与えてくれました。

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    2022年10月16日
  • 第三のチンパンジー 完全版(下) 人類進化の栄光と翳り

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    30年も前に書かれた本なのに、全く古びてなくて、(私がいろんなこと知らなさすぎて?)知的刺激がいっぱい。

    私がここ半年くらいで出会った、「人新生の資本論」とか、「チェンジング・ブルー」「歴史を進めた植物の姿」「生命はなぜ死ぬのか」といった本を読んで、初めて知って興味深く思った内容が、こういう人間観、世界観、歴史観、未来観、と繋がり、重なってくるなーと思いながら読みました。

    学者って、実際は地味な作業なんだろうと思うけど、こうしてまとめてもらうとすごい(@_@)

    目の前のことに忙殺される毎日ながら、、、
    こうして日常とは違う視点から俯瞰してみると、人間って大きな可能性を秘めた生き物だなーと

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    2022年10月02日
  • 第三のチンパンジー 完全版(上) 人類進化の栄光と翳り

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    読んでいて、本当に楽しい。
    例示のセレクトがいいから
    納得しながら論旨に身をゆだねられる。
    ヒトの特徴がどこから生じているのか、
    歴史をたどる本。
    初めて知る話が次から次へと
    出てきました。

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    2022年08月11日
  • 第三のチンパンジー 完全版(下) 人類進化の栄光と翳り

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    ジャレドダイヤモンドの一般向けのデビュー作の本らしい。先に「銃・病原菌・鉄」と「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」を読んでいたのでデ・ジャブ感満載であったが、これらの本が本作の各章を切り出し一つのテーマに焦点を当てて書いた本であるので当たり前ではある。本作は、あくまで人間というもの全体にフォーカスを当てて、なぜ人間がチンパンジーと98%くらいの遺伝子を共有しているにも関わらずこのように特別な存在となっているのかを洞察している。博士の結論としては人間はある意味で特殊ではあるが、人間の特徴である言語、性生活、同種殺し(戦争)、薬物中毒、芸術などをテーマに実はこれらの特徴も類人猿はもとより他の生物に

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    2022年07月23日
  • 進化と人間行動 第2版

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    なんと!出版社からいただいてしまいました!私のようなものにありがとうございますありがとうございます……しかし「教科書で使えよ」と命じられてるけどそれはむずかしい……積極的に紹介はいたします。

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    2022年06月05日
  • きずなと思いやりが日本をダメにする

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    簡単なまとめは最後に書かれている。

    対談という形式になっていてスラスラ読める。
    二人が類似しているので、どちらが長谷川真理子さんで、どちらが山岸俊男さんかわからなかった。長年の付き合いの結果だろうか?

    思い込みのうち、『Factfulness』にもあったものとして、あちらの方々マインドや、昔は良かったマインドがあって、やっぱり進化論的に見ると、そうなのだということを改めて感じた。

    心でっかちというのは、なるほどと思った。スローガンを掲げていても仕方がなくて、制度を変えなければ、すべてはうわごとに過ぎないというのも強烈なメッセージだった。

    びくびくする人に対し、原理を持つといいよというの

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    2021年11月25日
  • NHK「100分de名著」ブックス ダーウィン 種の起源 未来へつづく進化論

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    100分で名著シリーズ、ほんといいですよね。ダーウィン「種の起源」の現代的意義、誤解されやすい点など、余すところなくコンパクトに解説していて、進化論に対する興味ががぜん掻き立てられます。種の起源、読んでないので挑戦します!

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    2021年01月14日