長谷川眞理子のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
確か高校生の時にふとしたきっかけで著者の存在を知って、それ以来ずっと頭の片隅にはあったが、数年の時を経て、こうしてようやく読む機会が訪れた。雑誌『科学』に掲載された、科学に関するエッセイをまとめたものだ。高校生から大学生の初めころまではエッセイという形式が好きで、よくいろんな人のものを読んでいたが、ここ数年はあまり食指が動かなかった。今こうして久しぶりにエッセイを読むと、やはりあまり面白いと思えるものではなかったのだが、それは内容云々というよりは、一つ一つの話が短く、単純に読み物として物足りないからだろう(エッセイなどの軽い読み物は、やはり電車の移動時間とか、ちょっとした時に読むものであると思
-
Posted by ブクログ
今や科学は思いもよらぬ発展を遂げて、今なお、その発展は止まる事をしらない気がする、いつ人類の探求が終わりを遂げるのか? いや、終わりを遂げることがあるのか?私達は常に科学の発展を目にして行くだろう。
19世紀のダーウィンの時代には考えもつかないことがありすぎる。しかしその発展は、時代を変えてきた先人の知恵があってこそ今がある。
そんな気がしてならない。
では、一体ダーウィンの時代にはどの様な思想や考え方があったのだろう。それを今回紹介する書籍から考えていこう。
まず、科学の発展は古代ギリシアから始まっていた。
その当時何かな構造やシステムを考える上で必要にモデルがあったと言われている。 -
Posted by ブクログ
長谷川さんは生物学者です。この本の内容はあとがきに著者が示しています。『私自身の専門である,動物の行動と生態の研究に関することばかりでなく,科学や学問一般について,およびそれらの社会との関係など,日頃考えていることをいろいろな角度から書いてみた。』
まさにその通りの大変面白い本でした,興味を引いた箇所が沢山あります。その内の「コンコルドの誤り」をご紹介します。
この「コンコルドの誤り」は言葉とその意味と一緒に覚えておくとよろしいと思います。「コンコルドの誤り」とは『過去における投資の大きさこそが将来の行動を決めると考えること』だそうです。語源はもちろん英仏共同開発の超音速旅客機からきて -
Posted by ブクログ
脳の研究者と行動生態学,進化生物学のお二人がその立場から「男の見方,女の見方」について,その分野のいろんな研究成果が書かれていると思ったが,エッセイ集といった感じが強いです。 まあ,それはそれなりにおもしとかったです。
(養老孟司)p80〜81
男女の能力差のように、人類を束ねて二つに割って、その二群がどう違うかという話は、本当はあまりしないほうがいい。なぜなら、たとえば、男が女よりも空間把握能力が高い、という統計を教えると、あの女よりも、おれのほうが偉い、そう考えて喜ぶ馬鹿が、男の中にかならずいるからである。それは、まったくの間違いである。
(中略)
男には男の能力があり、女に