赤の女王 性とヒトの進化

赤の女王 性とヒトの進化

ビジネス・実用
1,408円 (税込)

7pt

4.0

※こちらの作品は、Android端末と、他のOS端末の間でしおり同期ができません。

「同じ場所にとどまるためには全力で走り続けなければならない」(キャロル『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王の言葉)。生物の種も、生き残るためには常に環境の変化に対応し進化し続けなければならない。そもそも人間にはなぜ性が存在するのか。普遍的な「人間の本性(ヒューマン・ネイチャー)」なるものはあるのか。それは男女間で異なるのか。科学啓蒙家リドレーが、進化生物学に基づいて性の起源と進化の謎に迫る。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

※こちらの作品はブックライブ for Android、ブックライブ PLUS for Android、ブラウザビューアではダウンロードおよびオフラインでの閲覧ができません。

赤の女王 性とヒトの進化 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    カタツムリは学習する。フィンチは道具を用いる。イルカは言語を使う。犬は意識を持つ。オランウータンは鏡の自分を認識する。ニホンザルは文化を伝達する。ゾウは仲間の死を悼む。そしてそれらの全ては、性と子孫を持つ。
    個体が生きるために必要な能力でないため忘れられがちだが、生殖に失敗した個体から種に引き継がれる形質は一つもない。
    すなわち獲物を捉える強力な爪と牙よりも、なんでも食べる消化能力よりも、どんな病気にもならない免疫機構よりも重要なのが生殖能力であり、全ての生物が、複雑で困難な生殖と出産という継承システムを現代に至るまで脈々と成功し続けている。

    そんな進化と遺伝の賜物である生殖能力は、生物のありように強く影響を与えてきた。
    ではなぜ多くの生物は、効率的に数を増やせる単性生殖や生殖の機会を増やせる多性生殖でもないオスとメスの2種のみの性を必要としたのか。
    なぜクジャクは、美しい羽を持ったオスにメスが誘惑されるのか。
    なぜ人の婚姻制度は一夫一妻に至ったのか。
    なぜ男性は若さと体型を求め、女性は社会的権力を求めるのか。
    なぜ男性の同性愛者と女性の同性愛者では性的活動に差があるのか。
    なぜ人間は身体が未完成な状態で生殖可能になるのか。

    全ては競争のためだ。
    生殖コストの低いオスは、遺伝子をより多く残すためにメスや他のオスと戦い、
    生殖コストの高いメスは、優秀な遺伝子と子供の生活のためにオスや他のメスと戦う。
    X染色体は自己を複製して存続するためY染色体と戦い、性別が決定される。
    寄生者は遺伝子をより多く残すために同一個体に特化した成長をし、
    宿主は同一の寄生者に滅ぼされないよう生殖により多様性を維持する。
    そして新しい種は古い種と戦い、子孫を残しやすい方が残り続けることとなる。

    種も個体も細胞も性も、バランスをとりつつ少しづつ変化していく。
    そこに良し悪しはなく、ただ変化し続ける存在があるだけだ。

    本書によれば、人間の知能も創造性も言語能力も、全ては性戦略のために変化を続けた結果とも言えるのかもしれない。
    だからといって各個体がそれを考慮する必要なんて勿論ない。
    現代の地球人類には、遺伝子以外の方法で未来に何かを残す方法は山とある。
    さらに言えば、何かを残さなければいけないなんてことすらない。

    種が存続を目的とするならば、個がそれと戦い、競争することでさらに生まれてくる変化もきっとある。

    0
    2018年12月24日

    Posted by ブクログ

    性淘汰が優勢でイケメンや美女の遺伝子が残ってくなら未来人はどんどんルックスが良くなっていくのかな?
    実例が豊富で飽きなかた

    0
    2023年05月31日

    Posted by ブクログ

    不倫は文化どころではなく本能であった…

    なぜ雌雄があるのから始まり、なぜ雌雄二つだけなのか、ヒトの異性に対する嗜好も例外ではなく遺伝的なものベースであることなど幅広く、何らかの生物や人間の営みの例を示しつつ解説してくれている。(なので若干回りくどい感じはする)
    全体を通して、何か一つが何かの変化の絶対的な理由ではないし、この説も覆される可能性がある、と言う前提で書かれていると感じた。

    「赤の女王」説は、ともすれば自身で生み出した課題を自身で解決しようとしているIT業界にも当てはめられそう。

    0
    2020年11月23日

    Posted by ブクログ

    Astrobiology Clubで東大の市橋伯一先生が勧めていたので。
    生物の生存戦略を性の観点から書いた本。

    面白かった。
    著者のマット・リドレーという方は学者さんではなく、ジャーナリストだそうです。
    素人でも読みやすいのはそういう理由もあるのかな。

    また最後に、「ここに書かれている説の多くが誤りであろう」、とあるのにも好感を感じるし、知性を感じる。
    説は常に覆されるし、一時真実味があるように見えるものも、時間が経てば否定される事も多い。
    それをきちんと踏まえている。

    ちなみに赤の女王とは、『鏡の国のアリス』に登場する女王で、彼女の国はものすごいスピードで動いているので、同じ場所にとどまるためには自身もすごいスピードで移動しなくてはならなく、常に移動している。
    ある説では、(生物の)種は、常に競争に晒され安住することはない。種を変わらず保ち続けるには、ライバルに打ち勝つために変化し続けなくてはならない。
    そこで、生物学界ではこの説を鏡の国のアリスの赤の女王に見立て、「赤の女王説」と呼ぶ。
    マット・リドレーは比較的この赤の女王説に賛同しているようだ。

    しかし、昨今は奇妙な平等主義が蔓延しているけれど、やはり性に違いはありそれぞれ得手不得手がある、というのが私の持論だけど、この本を読んで改めて思ったことだよ。
    男女は違うのですよ。

    そして人間ってやはり特殊な点が多いんだな…。
    種の進化の謎。

    ちょっと厚いけど、面白い。
    そして読みやすい。
    マット・リドレーという人は主に生物学系の本が多そうだけど、ほかもちょっと読んでみたい。

    0
    2020年08月30日

    Posted by ブクログ

    人間の本性とはなにか。性と人の進化を様々な議論を通してみていく。赤の女王仮説。進化は相対的なものである。

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    「人間の本性 Human Nature」を探求することを目指した書。それは、人間の「性の進化」を問うことにつながるという。つまり、人間の進化は「性的」なものがテーマとなっているからという。
    進化過程においての雄と雌の出現により自然淘汰が起こり、特に性淘汰の場における雄と雌の存在の意味などを解きあかしてくれる。

    0
    2014年12月07日

    Posted by ブクログ

    原著の発売が1993年と多少古い本ではあるが、今でも
    読み応えのある名著だと思う。

    有性生殖による多様性の確保は突然変異によって刻々
    変化する寄生者(ウィルスなど)に対抗するためのもので
    あり、我々人間は進化の結果として今この時点にいる
    わけではなく、今も、そしてこれからもずっと生存競争
    を続け変化していく存在だという「赤の女王」説は大変
    刺激的であった。MRSAの話を思い出したな。

    ただ性の進化論を読んだ後では人間はもともと乱婚で
    あったという視点が欠けているという感じがどうしても
    してしまう。まぁ簡単に結論が出る話でもないのだが。

    0
    2015年06月21日

赤の女王 性とヒトの進化 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

※こちらの作品はブックライブ for Android、ブックライブ PLUS for Android、ブラウザビューアではダウンロードおよびオフラインでの閲覧ができません。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワ文庫NF の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す