【感想・ネタバレ】数覚とは何か?〔新版〕 心が数を創り、操る仕組みのレビュー

あらすじ

数とは文化的に創られたものではなく、ヒトに生まれつき備わる能力=数覚が関与していた! 内なる数的処理の仕組みを解き明かす。

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Posted by ブクログ

文庫で600頁超えの科学書ですが、翻訳も素晴らしく、サラサラ読めるほど内容も平易です。
(文系でも全然平気だと思われ。)
一節が割と短いので、細切れ読書でも平気。
ただ、やたら冗長な内容なので、「もっと、端的にまとめてくれないかなぁ」と思いつつ、途中で飽きたりダレたりする可能性が高いと思います…。
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数の感覚「数覚」は動物にもあるけど、「数学」は人間が(発見ではなく)発明したもの、というのが著者の考えのようです。
数学は自然科学に含められることもありますが、実際には形式科学で、だから他の物理や化学と比較すると、パラダイムシフトのようなものが起こらないと思われがちです。
ですが、そんなことなくない? というのが著者の主張のようです。
なぜなら、数覚は人間と知覚やアナログ思考と紐づいているから。
敷衍して、物理学の「万物の理論」なんて、見つからないと思うよ? とのこと。
こういう考えが、数覚の研究から出てくるのは確かにめちゃくちゃ面白いなと思いました。
ただ、この実験をすると脳のこの部分が活性化して、そのためにはこういう技術が必要で…みたいな文章を読むのがめちゃくちゃダルかったです…。
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「万物の根源は数である」というピタゴラス教団のテーゼですが、その背後には数覚に近い発想があったのかもしれません。
やっぱり、数覚の理解にも哲学が必要なんじゃないのかなぁ…言語との比較研究も必要になってくるだろうし。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

数の認知科学のいまや古典的名著。原著は1997年刊。
著者スタニスラス・ドゥアンヌはパリのエコル・ノルマル出身、数学で修士、心理学で博士号。本書を出した時は32歳(もとのフランス語版出版時はなんと30歳!)、学識と洞察と刺激に満ちあふれ、とても若書きとは思えない。
訳は安定していて、読みやすい。number senseを数感覚や数的感覚とせずに、「数覚」にしたのもいい。そういえば、数学者の小平邦彦が数学的直観を「数覚」と呼んでいたことがあるが、本書での意味もこれに近い。
文庫新版は、2011年の英語改訂版の追加分が入り、さらに充実した1冊に仕上がっている。
(p.s. フランスは数学の国で合理性が売りなのに、数の呼称はかなり複雑。10進法、12進法、20進法、60進法が入り混じる。たとえば70はsoixante-dix(60+10)、90はquatre-vingt dix(4x20+10)だもの。ドゥアンヌもどうにかならないもんかと書いている。確かに、フランス語学習者がとりわけ難儀するのは、11以上の数と年号。でも、言語は文化。合理的というわけにはなかなかいかない。)

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

本書の初版は1997年に「The Number Sense: How the Mind Creates mathematics」という題で出版。2011年に第2版が出版。その際に1章追加。今回のハヤカワ文庫NFは、第2版の全訳になる。数の認知に関する研究の流れが丁寧に書かれ、わかりやすい。サイエンスに興味のある多くの方に楽しんでもらえる一冊だと思う。

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2025年06月24日

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