中西輝政のレビュー一覧

  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    戦後レジームからの脱却が謳われる今日において、一読に値する書。戦前を見つめ直すに当たっての、いや日本という国を再度捉え直すきっかけとなるものだとおもう。知らず知らずのうちに、教育に打ち込まれた自虐史観においての恐怖と、今まで脈々と受け継がれてきた日本人の在り方を考えさせてくれる。

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    2017年09月06日
  • 新装版 大英帝国衰亡史

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    イギリスがどのような変遷を経てきているかということを各時代に分けて解説されています。外交の失敗、戦争参加への失敗など帝国から帝国でなくなっていく様子が興味深かったです。

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    2017年02月25日
  • 日本人として知っておきたい「世界激変」の行方

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    明解な語りでとても説得力があるし、分かりやすい。
    このままで日本は、あるいは世界は大丈夫なのだろうか・・・と危機感が沸き上がるが、<あとがきにかえて>で、「いま世界はじつはむしろ『よい方向に向かって動いている』のだということ」を筆者が特に強調して書いているところがとても印象的。
    「危うい過渡期」について、しっかりとした「自立への気概」をもって対処していかなければならないと思う。第二次世界大戦までは、聖徳太子の時代から、和の国である日本はどの国よりも自立していた国だったのだから・・・

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    2017年02月02日
  • 日本人として知っておきたい「世界激変」の行方

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     著者は経済のグローバル化と民主主義は相容れないと述べています。イギリスのEU離脱は自国の独立性を選択し、ギリシャのEU残留は、EU経済の恩恵を受ける代わりに、自国の緊縮財政や行政サービスの削減等を強いられています。
     冷戦終了後の世界はアメリカの1極体制でドルを基軸通貨とした経済や金融の仕組みが形作られてきましたが、昨今の出来事はこの体制の綻びであり、グローバルな自由経済主義に限界が訪れています。
     そんな中、日本はこれからも形骸化した日米同盟にすがるように生きていくのか? 北方領土を交渉カードに利用するロシアの体制に組み込まれていくのか? いずれは米国を凌駕する中国の政治・経済・軍事パワー

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    2017年02月01日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    近衛は首相の強い意思もあり、昭和16年10月中旬に、アラスカにおいてルーズベルト米大統領との首脳会談が計画されていた。ところが近衛書簡の内容の概ねが漏れてアメリカの新聞に発表されてしまう。日本政府はアメリカに泣きを入れた!対米強硬・親ドイツ派の右翼や小壮軍人や軽噪な言論人は、この方に激昂した。一般の国民の気持ちまでもがぐんぐん激烈になり、アメリカに対する敵愾心をいっそう燃え立たせることになる。日本国内の世論の熱狂が、アメリカ小竹に良い口実を与えたことになる。こうして一気に、首脳会談の望みは微塵に砕け散ったのである。

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    2016年08月15日
  • 中国外交の大失敗 来るべき「第二ラウンド」に日本は備えよ

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    野田政権の尖閣諸島の国有化に始まった近年の日中関係をまとめた一冊。安部政権の外交について、事実を整理した上で評価を加えており参考になった。

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    2016年01月17日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    『実際、九条からは無数に「言葉の嘘」が派生しました。日本軍を「自衛隊」と言い換え、歩兵を「普通科」と言い換え、戦車を「特車」と言い換えた。駆逐艦を「護衛艦」と言い換えたのなどは、ただただ馬鹿馬鹿しいというしかありません。

    つまり、戦後の日本は、真実そして根本にある問題から目を逸らそうとする、いわば「その場しのぎ」の精神構造から始まってしまったわけです。そして、問題の直視を避けて「嘘の上に嘘を上塗りする」傾向は、その後も延々とくり返されることになります。』

    政治、宗教、ジェンダーに関してはSNS上では沈黙するに限るが、最近話題の分野について、教養として保守系の論客の意見も読んでみました。

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    2015年07月03日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    日本人として、もっと正しい(偏りの無い)歴史観を持つべきだと感じた。あまりにも戦後のアメリカの占領政策で、骨抜きにされた印象を持った。

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    2015年05月25日
  • 日本人が知らない世界と日本の見方(PHP文庫) 本当の国際政治学とは

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    ネタバレ

    2008年、京都大学での著者による「現代国際政治」の講義録。国際政治学への入門編ということだが、近代史を踏まえた戦争と国家の覇権、インテリジェンス、軍事力と金融支配力、そしてグローバリゼーションや官から民への流れに対する国家の再浮上論など、認識を新たにさせられる刺激にあふれていた。
    それだけに単純に鵜呑みにしてはならないし、自分で集めた情報による見識を持つことを心がけたいと感じさせられた。
    15-102

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    2015年04月25日
  • 日本人が知らない世界と日本の見方(PHP文庫) 本当の国際政治学とは

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    この本を読むと、
    知らなくてゴメンなさい、
    知ろうとしなくてゴメンなさい、
    分かってないことも分かってなくてゴメンなさい、
    と、ひたすら謝りたくなる。

    自分の置かれた立場も実力も知らず、情報も備えもない状態で、アメリカにケンカを売った(売らされた)先人たちが気の毒ながら、文句を言いたい!

    あなた方のせいで、後に続く者がどれだけ重荷を負わされたことか…

    この経験から、日本はもっと賢くなったか?
    むしろ、通すべき筋を失って昔より情けない有様ですが、このイカみたいな状態が意外と有効なのか、私にはよくわからない。

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    2015年04月12日
  • 本質を見抜く「考え方」

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    考え方について知りたくて読書。

    思考停止に陥らないためには常に自分の頭で考えること。

    では、考えるとは何かをもっと知りたい。

    自分自身と対峙して、仮設を立てては実証するを繰り返すこと。
    己を知ること。
    歴史をチャンネルにして考える。
    その国を知りたかったら神話を学ぶ。

    日本人を、日本をもっと知ることは海外にいるので、日々その必要性を感じている。まだまだ努力不足だと反省。

    常に新しいことを学び、素直さ、勇気、慈しみの三拍子を意識することが古来からの日本人を象徴する人間の要素だそうだ。

    最後の長期予測が当たらないのはその通りで、それに縛られて、思考停止になる方が弊害が大きいと言える。し

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    2014年10月05日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    この本を読むと官僚組織が力を持ちトップダウンで政策を指示、遂行していくという流れが戦前から変わっていない事がわかります。(力を持ったものが武官が文官に代わっただけ。)過去の戦争での悲劇をを風化させてはいけないと強く思います。

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    2014年08月26日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    文字通り、日本人として知るべきことを記した一冊。

    丁度終戦記念日のこの時期に読んだのだが、著者の論説は世間的には右寄りと言われるものだが、頷ける部分が多かった。
    改めて天皇制、そして日本の国体のあり方について色々と考えさせられた。

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    2018年12月03日
  • 本質を見抜く「考え方」

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    今や国際政治学者の中西輝政氏。国際政治の中でもイギリスを専門に学んだ氏だけに、イギリスの強さをじわじわと描いている。本棚から出して7年ぶりに読んだけど、ポイント②を証明するかのように古さは全く感じない。

    ①早く見つけて遅くに行動し、非常に頑強に主張し続けながら一瞬にして妥協する
    ②人間の本質は変わらない。全ての情報を歴史に還元して理解を図ること。
    ③事実を見つめることが大事。バラバラの数字や事実を見ながら、自分流に情報を組みたてることが真の英知(インテリジェンス)である。

    この本のポイントとして上記の三つが挙げられると思うが、どれも現代の我々日本人には苦手なことばかり。各ポイントに対する私

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    2014年07月05日
  • 日本人として知っておきたい近代史(明治篇)

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    明治日本を支えた人物列伝。司馬史観による乃木愚将論は、現代社会の物質主義に象徴されるナイーブな理想論である。豪奢を排し、徳を積み、質素を旨とする日本人の心は継承されているか?残念ながらそうではない。司馬史観に引きずられている限り日本に未来はない。

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    2014年08月10日
  • 日本人として知っておきたい近代史(明治篇)

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    ・伊藤博文はアメリカの視察調査から帰ると、税収を効率的に配分・運用するために大蔵省の権限を強化する改革案を提言した。一方で、職権の乱用を防ぎ、財政の透明性を維持するために出納簿作りを進めた。
    ・桂太郎は大村益次郎の遺志を継いで、ドイツ留学で学んだ知識をもとに日本に近代軍制を導入した。

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    2018年10月31日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    入門書としてはいい感じ。
    天皇および皇室の存在についての正しい理解と、神道を軸とした日本文明の理解が深まった。
    『菊と刀』の存在は大変罪深いものと思う。というより浅はか。
    日本文明を守り、継承する波に参加していきたい!!

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    2013年08月21日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    拳骨氏の「日中韓2000年~」と同時に読み進めた。戦後教育で巧みに消されてしまった日本人としてのもっとも大切なこと。戦争に関することだけでなくそれ以前に日本人が建国以来大切にしてきたものまできちんと伝えられてきていなかったことに大きな不安を覚えた。歴史を消された国家はいずれ崩壊する。消されようとしているのは歴史の出来事ではなくルーツに関することだったことになんとも言えない憤りと恐怖を感じる。

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    2013年06月18日
  • なぜ国家は衰亡するのか

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    1998年初版の本。買って大分経つ。僕が購入したのは2001年で、購入当初ざーっと読んでいたのだけれど、今となっては中身を殆ど覚えていない。

    最近読んだ松井博さんの『企業が帝国化する』に触発され、今の世界と企業について少し考えたく思い、本棚の奥から拾い出し、読み直しているところ。

    この本を読む手前で佐藤優さんの『人間の叡智』、寺島実郎さんの『国家の論理と企業の論理』を読み直しているんだけど、『なぜ国家は衰亡するのか』にいたって、問題の構造が大分すっきりした感じ。国家、企業、社会、個人この4つを立体的に捉えないと駄目だということを改めて感じた。「帝国」という概念とその歴史については、もう少し

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    2013年04月07日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    今現在の現状を理解するのに先の大戦ってとても重要だと思う。例えば、開戦の理由は石油をアメリカに止められたのが直接の要因で、エネルギーに関しては当時とあんまり変わっていない。負けた要因をきちんと分析、理解ることもこれまたとても重要。さっきバラカンさんのラジオで戦争は二度と起こしてはならない、みたいなこといってたけど、起こしてはならないからこそ、きちんと抑止力としての武力は必要だし、憲法もちゃんと改正しないといけない。戦争ダメの理想論だけで思考停止に陥るってのは、先の大戦の理解が足りないからなんだよね。

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    2013年03月10日