中西輝政のレビュー一覧
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最近はコンサルタントが書いたロジカルシンキング系の本が人気だが、内容はどれも似通っている。そこで、今度は全く違う立場の人が書いた「考え方」についての本を読んでみたく思い手に取った。(著者は京都大学教授で国際政治を専門に研究)
まず前者と比べて改めて思ったのは、ロジカルシンキングは大切な発想だが、結局は考えるためのツールに過ぎないということ。それも、課題の原因を明確にして、その為の解決策を論理的な繋がりで結び付けるための手段なのだ。しかし、本著を読んで、物事を考えるにはその前に大切なことがあると感じた。それは結論が論理的に正しいとかそういう次元ではない。「人として先ずどう考えるか」という、思 -
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・道徳の頽廃とその社会の活力の衰えとは表裏一体であるとした上で、文明の衰退は内なる要因、特に精神的、文化的要因などの自己決定能力の喪失から発するという観点から、衰退のケースとしてローマ帝国・大英帝国を、反例として外部文化を巧みに自己化することで文化の破綻を防ぎ1000年以上命脈を保ったビザンチン帝国と、普遍的な理念を持ちえることで継続していた中国とアメリカの繁栄の要因が解かれていた。
・文明の成長は創造的な少数者にて行われ民衆は機械化された仕組みのもとでエネルギー効率の上昇を図るべきであるという普遍的な理論を『よき指導者と馬鹿な大衆の組み合わせが高度成長の要因』 と標榜した上で、 -
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概要
・おかげ参りは江戸時代のカタルシス。
・日本史は物質的な欲の時期と、迷信のようなものを信じる人が多くなる時期が交互にくる。
・天明のききん、浅間山の噴火などの災害⇒田沼の失脚
田沼時代はバブルの時代であり、不道徳な時代
モラルの破壊の時代
・寛政の改革 きゅうくつな時代と思われたかも・・・
田沼の時代を奇妙に時代にあったともちあげる歴史学者や江戸を論ずる人が今もいる
改革とは高い志が必要になる!!日本をどうすべきか真剣に考えた改革だ!
アクションプラン
・今の時期、この令和の時代のあるべき国家像とは何だろうか、それを自分なりに考えていきたい。だから、もっと本を読んでいきたい。 -
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Posted by ブクログ
意外だったのは、
戦争を憎み、軍縮を正義とする日本の反戦教育は、幼稚な精神論で危険だという批判と、
一国の超大国、二番手グループ、その他大勢の第三グループの3層構造になったとき、世界に安定が訪れる、という点。
反戦教育がどういう背景で生まれたものなのか、今の時代に照らして、どういう議論が足りてないのかを考えないといけない。
第一次世界大戦は国家が国民を騙す戦争だった。
そこから、アナーキズムや社会主義、共産主義が出てくるわけだが、それも20世紀末に頓挫し、国際政治の秩序は崩壊し、次なる秩序が生み出される時代だが、その答えは明示されていない。
グローバリズムとナショナリズムは繰り返す。
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