中西輝政のレビュー一覧
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今まで読んだ本と少し変わった視点での考え方の本(国際政治や外交などの観点での記載が多い)。参考になった。
●いろいろな場面で、自分はどんな人間であり、どんなことを大事に思い、これだけは絶対に譲れないものとして何を持っているか問われる。しっかりと発信することで、自分自身の座標軸を定め、行動に移すことができる。
●自らのオリジナリティは考えを言葉にすることでしか出すことはできない。「考え」に具体的な「言葉」を与える、しかも自分の言葉を与えることこそ、考えるという作業そのものの具体化になる。
●あいまいだった考えを、言い切りで仮説をたてることで、考えをはっきりさせることができる。
●何らかの -
Posted by ブクログ
(K) 起こっている現象を表面的に捉えていては、物事の本質を知ることはできない。物事の本質は、様々な利害関係を持った人間たちの行動の結果であり、人間行動の原理・原則を知らなければ本質を見抜くことはできない。そして、原理・原則に基づく現象は繰り返されるものであって、それは歴史を知ることによって何が繰り返されているのを知ることができる。
「人間この信じやすき者」の中でも、人間がいかに先入観を持って物事を判断しているのかを解き明かし、私自身の考えに大きなインパクトを与えたが、本書でも類似の感覚を覚えた。
先入観が強く、思い込みが先行する人に是非とも一度読んでみて欲しい。きっと、少なくとも一つは物 -
Posted by ブクログ
前に、「美しい国日本」をめぐって論争が起きました。美しい国って何?日本のいいところはどこ?私自身美しい国というフレーズにピンとこず、日本のいいところを考えたところで明確な答えがでませんでした。この本では、16世紀中頃にやってきたザビエルから20世紀末のレビィ=ストロールまで幾多の来日者の日本印象記を辿ることで日本人が昔から世界に誇るとことが何であったかを見ていくことができます。知的レベル、精神性、伝統、芸能、自然、感性・・・来日者たちは様々な日本の美点を記しています。日本のよさを再確認するとともに今までは気づけなかった日本の魅力に気づかせてくれた本です。(平岡)