中西輝政のレビュー一覧
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「本質を見抜く」のタイトル通り、国際政治に限らず、仕事や人生のさまざまな場面に適用できる"本質"がわかりやすい文章で書いてあった。
【問い】
一見、もっともらしい他人の考え方に染まらずに、「自分の頭で考えて」、「本質を見抜く」ためにどうすればよいのか?、を本書から学んだ。
【答え】
自分の言葉で仮説を立てて、事実と数字を集めて判断し、自分と他者の心を見る経験を積むこと、が本質を見抜く力を養う、と学んだ。
これからは、以下の3つを心がける。
日本人の心のあり方「明・浄・正・直」を思い、正しい歴史観を持つ。
ニュースで見たことを(当てずっぽうでも)「〜〜は〇〇だ」と仮説と -
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「考えるエンジン」でも紹介されていた名著。
改めて読み直してみる。
・請求に答えを求めず「宙ぶらりん」に耐え、寝かせながらじっくり考える。
・仮説を立てることの重要さは誰もが言うが著者は一歩進んで「一旦言い切る」癖をつける。
・「作用反作用」を念頭に置く。「動あれば反動あり」。
・相互理解で対立がなくなり融和、などの優等生的な話は嘘くさいと感じる皮膚感覚を持つ。
・効率の良さは別のリスクを生む。
・わざとらしい「ボランティア」よりも自分の仕事、自分の本分を貫く。
・変わるものだけに目を捉われずに、「変わらないもの」を意識するようにする。 -
Posted by ブクログ
もう少しいい題名を付けられなかったか? と思う。
題名から想像する中身よりも相当濃い内容。2008年に行われた京大での国際政治学の講義を本にしたものらしいが、国際政治学がどうあるべきかを語る本でもないし、他国の考え方を紹介するだけのものでもない。歴史的にパックス・ブリタニカ、パックス・アメリカーナの時代が既に200年くらい続いている現在、各国、特に国連安全保障理事会常任理事国がどういう関係性を持ってどのように考え、何を目指そうとしているか、について文明、地域国家連合、国という単位で説明している。その単位の重要性がこれまでどう変わってきて、今後どうなっていくのか、についても触れ、日本は何でもアメ -
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1.本を読んでも思考力がついているのかどうかわからなかったので、自分の考え方を見直すために読んでみました。
2.なぜ考えることが必要なのか、それは世間の情報に惑わされないで行動するためだと思います。そのためには情報を集めたうえでとにかく結論を出すことが大切です。たとえそれが間違いであってもまた修正してやり直せばいいだけのことです。著者の主張では、この考え方を前提として世間の情報を疑い、自分で解決するための思考法として6章立てで述べています。非常にわかりやすく述べておりますが、すぐに身につくわけではないので、トライアンドエラーを繰り返していくことが必要です。
3.とても良い勉強になりました。 -
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かつてのアメリカの孤立主義への勘違いが日本にはある。本来は理想主義的なもので決して排他的なものではない。トランプの孤立主義は排他的。
アメリカは相対的に弱体化し、多極化するが中国も危ない要素が多い。
イギリスこそ帝国である。
アメリカとイギリスの経済的観点はかなり近い。
EU離脱とトランプは同じ事。自由主義経済は役割を終えた。
中国の軍事力はアメリカに追いつきつつあり、南シナ海か、東シナ海もいずれ奪われる。
日本や西欧は人生の目的が物質追求からつぎの段階にかわろうとしている。
要するに中国の力はすごい。一帯一路とかでパナマ運河とかアメリカの物流を破壊しようとしている。
これから -
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対談の形で進行するが、整理されているのと、注釈が細かくつけられているため、非常に読みやすくわかりやすい。
本書の最後に、各人が書いた文章があり、その主題で、それぞれがどこに主眼を置いているのかがわかる。それを前提としてもう一度読み直すのも興味深いと思う。
「永遠の0」で、本当にこんな戦争だったのだろうかという疑問がわいた。小説は史実ではない。
そしてこの本を読んだのだが、戦争というものがはじまり、継続していくということが、こういう形で行われていたのか、という再確認でもあった。国を存続させるために、やむなく開戦に至ったのだという認識を改めざるを得なかった。
日本人とはどういう民族なんだろう、 -
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戦後、私たちが喪ったものはあまりにも大きい。公教育でばら撒かれる歴史の捏造。歪められた皇室観。反日を是とする風潮。護憲派の偽善。私たちの「常識」は、すべてGHQの洗脳の産物である。ここから抜け出さないと日本民族は滅んでしまうのではないかと肩を落とす本。しかし、近年、ヴェノナ文書に代表される機密文書の公開が進み、真実がそのヴェールを脱ごうとしている。かつてケネディはこう国民に訴えた。「国家が国民に何かを為すことを期待するのではなく、国民が国家に貢献できることを考え行動して欲しい」と。真実が白日のもとにさらされつつある今日、日本人が自律して行動する時にさしかかっている。彼が問いかけたように。ただ、