中西輝政のレビュー一覧
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もう少しいい題名を付けられなかったか? と思う。
題名から想像する中身よりも相当濃い内容。2008年に行われた京大での国際政治学の講義を本にしたものらしいが、国際政治学がどうあるべきかを語る本でもないし、他国の考え方を紹介するだけのものでもない。歴史的にパックス・ブリタニカ、パックス・アメリカーナの...続きを読むPosted by ブクログ -
表面的な受験世界史では知ることができない、外交と戦争の連続性を見ることができる。
そして覇権が大英帝国からアメリカに移っていく様も実に面白く、現代に繋がる歴史の流れを知るという意味では必読書と思われる。(明治維新から日露戦争、第二次大戦敗戦から冷戦時代まで、日本は英米との関連が実に深い。)
日本人は...続きを読むPosted by ブクログ -
これは第一次世界大戦後の米ソ関係や政治家についての通説に見直しを迫る一書であることはまちがいない。とくにローゼンバーグ事件や赤狩りについての報道や陰謀説等については、従来の評価は徹底的な検討が必要であろう。
それにしても旧ソ連のスパイ活動の執拗さ、無常さは呆れるばかりであり、そのDNAは現在のロ...続きを読むPosted by ブクログ -
再出版されたんですよね
それでも、もう時評ですらも忘れられて。
内容的に今現在でも斬新と言いますか、歴史の繰り返し
を突きつけられてオドオドするしかなかったですね。Posted by ブクログ -
1.本を読んでも思考力がついているのかどうかわからなかったので、自分の考え方を見直すために読んでみました。
2.なぜ考えることが必要なのか、それは世間の情報に惑わされないで行動するためだと思います。そのためには情報を集めたうえでとにかく結論を出すことが大切です。たとえそれが間違いであってもまた修正...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の在り方を、日本の伝統と歴史に立ち返る事の重要性から解き、その論拠をアングロサクソンの歴史に求めるとは、全く斬新で面白かった。
これが20年前の著書であり、働き続けてきた今、腹に落ちる。
サッチャーやレーガンの政策が、誤った自由主義によって日本で解釈されているとは、正にその通り。Posted by ブクログ -
かつてのアメリカの孤立主義への勘違いが日本にはある。本来は理想主義的なもので決して排他的なものではない。トランプの孤立主義は排他的。
アメリカは相対的に弱体化し、多極化するが中国も危ない要素が多い。
イギリスこそ帝国である。
アメリカとイギリスの経済的観点はかなり近い。
EU離脱とトランプは...続きを読むPosted by ブクログ -
日本でのインテリジェンス普及の第一人者である中西教授の本です。
なぜインテリジェンスが必要なのか、また情報史を歴史を学ぶことが必要なのか、自身のイギリス留学時のエピソードなどを交えて綴られています。
自身が立ち上げた情報史研究会のポリシーが集約されていると感じました。
たまに読み返してます。Posted by ブクログ -
中国、ロシア、ドイツが手を取り合うというシナリオは考えただけで気分が悪くなる。が、それを考えるのが国際政治なのだろう。今まで読んだことのない話だったので圧倒された。Posted by ブクログ
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もはや「古典的」と言われてもいいかもしれない本。
しかしイギリス中心史観に慣れてきた我々には、何か説得力があったことは確か。これと北川稔氏の本とを、読み合わせると・・・両署の違い、そしてそれぞれが優れている点、欠けている点が良く分かる。以下別途Posted by ブクログ -
これから国際関係を学ぶ上で、とても良い本と巡り合えたと思います。
グローバルとナショナリズムは繰り返され、今あるグローバル化もいずれは国家にもどっていくとゆう考えには思い至らなかったので、すごく勉強になりました。
これからの世界で起こる様々なことを、この本で書かれていたことを思い出して見てゆきたい...続きを読むPosted by ブクログ -
中国が国連憲章における敵国条項を翳すという見立ては面白い。その発想の根幹には、中国こそが全世界No. 1のインテリジェンス国家であるという考えがある。この根幹が正しく、歴史を辿りながら説明していく著述には、やはり説得力がある。久々に面白い本に出会った。Posted by ブクログ
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大変興味深い内容でした。日本人の歴史観のなさは、このインテリジェンスリテラシーの無さによるものでしょうか。
もっと、学術的に成熟していくことを望みます。
図らずも、イスラム国のテロにより、日本のインテリジェンスの低さが露呈した事は、今後を考えると、不幸中の幸いだったかもしれない。Posted by ブクログ -
旧ソ連のスパイ活動を解明した「ヴェノナ作戦」の物語。1943年から始まった作戦は1980年代に終了し、1995年から順次内容が公開された。
ソ連とその協力者達はやがて審判の日を迎えることとなる。戦中、戦後の研究に欠かすことのできない労作である。Posted by ブクログ -
戦後、私たちが喪ったものはあまりにも大きい。公教育でばら撒かれる歴史の捏造。歪められた皇室観。反日を是とする風潮。護憲派の偽善。私たちの「常識」は、すべてGHQの洗脳の産物である。ここから抜け出さないと日本民族は滅んでしまうのではないかと肩を落とす本。しかし、近年、ヴェノナ文書に代表される機密文書の...続きを読むPosted by ブクログ
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日本は一国一文明。世界中の文明論者が日本文明を文明のひとつに数えている。
騙すより騙されろと子供に教える国。
日本ではきれいとかきたないとかいう美的感覚に基づいて自らの行動を律している。
何度でも読みたい本です。
日本人である幸せを感じます。Posted by ブクログ -
(略)トインビーはメレディスの言葉を引きながら、「成長と衰退とは裏腹である」と述べ、文明の成長はつねに「創造的な少数者」によってなされるという。社会というものは、常に全ての人が創造的な活動に従事しているわけではない。必ずしも創造的ではない一般大衆が圧倒的多数であり、すべての人を創造的活動に向ける事は...続きを読むPosted by ブクログ
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仕事に使える「考え方」を探ろうと読んでみた。ここで述べられている考え方は仕事という枠組みではなく、歴史から学べる「考え方」であった。まさに「本質」なのであるが、仕事ではそのまま使えないのではと一瞬後悔してしまった。が、「本質」なのだからビジネスに応用出来るはずであり、すべきであると反省した。
参考と...続きを読むPosted by ブクログ