中西輝政のレビュー一覧

  • 救国の政治家 亡国の政治家

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    日本の歴代総理を一人一人評していくのかと思ったら違った。

    かの民主党時代に何がなされようとしていたのか。
    悪夢といいながらあんまり覚えてないところはあるのだが、実は日本解体が進んでいて、やばいところだった。
    とは言え自民党も劣化がひどく、アメリカだって日本の台頭を望んでおらず、それがスピードアップするのが、シナが国際デビューし、日本が国交結ぶあたりから。

    今叩かれまくって疲弊の進む安倍総理が、ギリギリのところでどう日本を守ったか。

    総理のあとが、だれで、何をするのか。

    考えても怖い想像しかない。

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    2020年08月14日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第1部は識者6人による座談会。
    第2部は6人それぞれの補遺的文章。

    あの戦争で当時のメディア(新聞とラジオ)が果たした役割はとてつもなく大きかった。開戦を賛美し、国民を扇動熱狂させた。恐ろしい!

    終戦の日はいつか?
    ポツダム宣言受諾を敵国に通告したのは8月14日。
    それを国民に伝えた(玉音放送)のは8月15日。
    ポツダム宣言受諾文書に調印したのは9月2日。
    日本人は「終戦記念日は?」と問われれば8月15日と答えるが、国際的には「9月2日」が一般的だそうだ。

    あの戦争の経緯が分かる文書はまだまだ未公開のモノが多い。なぜ開戦したのか?戦争の経緯は? 歴史的な解明はまだまだ先のようだ。

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    2020年08月04日
  • 情報亡国の危機 インテリジェンス・リテラシーのすすめ

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    日本は、狩場。
    もうその言葉が全てを物語る。
    サファリのような国際社会で、なぜ公明正大にしていれば幸せに平和に暮らせると思うのだろう。
    いいものを作っても、新しいものを開発しても、あっという間に他国に持っていかれる。しかも日本は、開発できなければ盗んでこいという、破廉恥な国がすぐ隣にあるにも関わらず。

    インテリジェンスの酷さから大戦に追い込まれ、インテリジェンスのまずさから敗戦を迎えた。

    本当に、歴史の総括を行いもしないことが今に至っている。
    マジに、日本そのもんがなくなる。怖い。

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    2019年09月16日
  • 日本人として知っておきたい「世界激変」の行方

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    冷戦後の世界におけるアメリカ、ロシア、中国、ドイツ等の動きを、著者独特の「歴史の土地勘」とやらで読み解く。専門家に「勘」と言われてしまうと、「そうですか」と言うしかないのだが、とにかく日本にとって中国はやっかいな存在である、というのが前提の議論。それはそうなのかもしれないが、その中国ともしたたかに手を組むような方策も検討した跡がないと、なんだか、ただの放談になってしまうのではないか。そんな印象をもった。

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    2019年04月15日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    ●戦後の占領政策、その根幹をなす皇室弱体化や歴史教育が我々日本人に与えた影響がいかに甚大であったかを学べた。

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    2018年10月24日
  • 北朝鮮と国交を結んではいけない(小学館文庫)

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    対北朝鮮融和の「バスに乗り遅れるな」論が幅をきかせかけていた当時、このような声を上げることに意味はあったと思う。

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    2018年10月14日
  • なぜ国家は衰亡するのか

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    国家というのは大きく繁栄すれば、必然的にその後には衰亡というものが控えている。歴史の中から大帝国などの「文明の衰退」を見つめ、その中からメカニズムを導きだそうという試み。今日、本が置かれている状況を見つめ直し、そういった衰退に備える。

    日本政治のリーダーシップの不在→ビジョンの欠落
     「国家目標」「国民的結束」が無いという状況

    衰亡の可能性を意識することが再生への道

    「自動化と創造性の矛盾」→「不断の柔軟性と自発性」

    日本における官僚機構の硬直性と、旧日本軍の盲目性。

    「より豊かに、平和でより自由に」からの脱却。

    そもそも平和とは?自由とは?豊かとは?そういった問いもほぼ日本ではな

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    2018年10月09日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第一部の座談会は話があちこちに飛んで、結局なぜあの戦争に負けたのか結論が分かりにくい。この手の設問にはいくつかの回答パターンがあって、①圧倒的な国力差で最初から勝ち目がなかった、②戦争指導者に終戦に至る大局的展望がなかった、③補給の軽視や精神論の偏重など実戦レベルでの無能力、の3パターンである。
    本書にもこれらがもれなく登場し、いつもの議論で新たな視座はない。
    だが色々知らなかった史実があったり、昭和天皇が意外に『君主』だったり面白かった。

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    2018年06月08日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    対談。なぜ戦争になったのか。どこで間違えたのか。こういう本を読むと、自分がいかに知らなかったということを痛感する。そしてこういう本を読んで思うのは、過去のこととして知識にするのではなく、今、自分のいるまわりに活かせることはないか、ということなんだよね。

     大正七年の原敬首相から昭和七年犬養毅が五・一五事件で暗殺されるまでを日本の政党政治の黄金期という。

     では、原敬の何がすごかったのか。

     偉大だったのは、としていわれること。

     原敬日記をひいて、すごくこまめに軍人に会っていることを指摘している。

     こまめに、ひょっとしたら自分と反対意見の人とも会って、パイプをつくっていたこ

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    2017年09月22日
  • 本質を見抜く「考え方」

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    ハウツーの解説もしてくれてますが、彼の思想も覗かせます。
    他にも、イギリスで体験したエピソードが盛り込まれていたり、田中角栄・キッシンジャーのエピソードが盛り込まれていたり。
    私には面白く読めましたが、ハウツーとしては魅力がイマイチで、人を選びます。

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    2018年01月31日
  • 日本人として知っておきたい「世界激変」の行方

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    久しぶりに当たりだった中西作品。トランプだけでなく国際関係の分析が鋭い。たぶんゴーストライターだろうけど、文体がいつもと違う気がした。

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    2017年04月25日
  • 日本人が知らない世界と日本の見方(PHP文庫) 本当の国際政治学とは

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    中西輝政の筆体じゃないなと思ったら講義録だった。普段の中西輝政よりはるかに読みやすい。聴講生に向けてのメッセージが臨場感があり、読みながら気持ちが熱くなってくる。志もって国際社会を学ぶべき。

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    2016年08月01日
  • 情報亡国の危機 インテリジェンス・リテラシーのすすめ

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    ネタバレ

    【159冊目】京都大学の論客・中西教授による、歴史学的なインテリジェンス研究の必要性を説く書。国際関係論や外交史研究におけるインテリジェンスへの顧慮が必要であることは分かったし、政策的にも国民の間で情報活動に対する理解(インテリジェンス・リテラシーと著者は呼ぶ。)が広まることは日本が今後国際社会で生き残っていくために必要であるということも分かった。ただまぁ、著者による主張という側面が強くて、あんまり学問的な本ではなかったな。
    あと、欧米においてインテリジェンス関係の公文書の公開が相次いだために学問的な発展が飛躍的に見られたと筆者は言うが、ではそうした公開に消極的な日本においてどのように当該学問

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    2016年06月16日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    日本がなぜアメリカとの戦争に踏み切り、そして負けたのかという点について、近代史に造詣の深い6名の方が対談形式で述べる本。「なぜ負けたのか」よりも「なぜ国力に圧倒的な差があったアメリカとの戦争に踏み切ったのか」という点に関する部分には、ちょっときな臭い雰囲気になりつつある今日、考え直す意味は深いと感じます。
    対米戦争に限らずほとんどの戦争が「自衛・自存」を大義名分に始められ、ブレーキをかけるはずのメディアも政権や大衆に迎合していく流れであった事などは同じ過ちを繰り返さないためにも知っておくべき事実であると思います。
    なぜヒトラーのドイツと同盟を結んだのか、海軍・陸軍エリートはなぜ判断を誤って開戦

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    2016年03月03日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    戦争の裏にあったエリートたちの多様な思惑や昭和天皇の孤独さ、特攻兵の上官たちの無責任さなどを知ることができ、新たな視点を得られた。

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    2015年01月24日
  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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    第1章では、敗戦後の占領政策によって日本人の歴史観が歪められてしまったことが説明されています。著者は、GHQに共産主義者が多く入り込んでいたことを指摘して、とくに冷戦がはじまる1948年頃までは、彼らによる社会主義的政策が推し進められていったと述べています。こうした状況の中で、国民の間にナイーヴな「青い山脈」的理想主義が広まっていくことになりました。やがて左翼的理想主義は崩壊しますが、多くの国民はそれに代わる国家観を持っていなかったため、日本人の精神に「真面目さの崩壊」が起こったと著者は主張します。

    第2章は、日本が日中戦争・太平洋戦争へと突き進んでいった経緯を説明しています。幣原喜重郎の「

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    2014年02月27日
  • 日本人のこころとかたち 文明史の立場から

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    太平洋戦争へ向かった要因として、著者はエリート層の「モラルの堕落」を上げる。また、ミッドウェイの敗戦の要因(作戦遂行を決めたことが大きな敗因ではあるのだが)として、第1に合理的に議論を進めるのでなく自らの責任を放棄し、簡単に妥協を図る安易な体質、第2に明らかにおかしな事でもツルの一声にすぐ屈してしまう集団への同調性と保身が日本人の体質としてあるとしている。
    義は日本にあるが、欧米中国の策略に自ら屈してしまったと言うことであるようだ。
    アジアの政治が難しいのは、裏と表のありようが欧米と違うということではなかろうか。

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    2013年12月30日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    ネタバレ

    昭和史を語る際にいつも示唆を受ける半藤、保阪に右よりの中西が加わり、どのような討議になるのか興味深いところでした。昭和の大戦という際に、日米戦争を分けて、中国に対しては明らかに侵略戦争であったという半藤、保阪に対して中西は何となく曖昧な姿勢であると思いました。それだけに日本が反乱もなく、一致して闘っていけたのは米英に対して自衛=興国存亡の危機にあるという意識が強かったからだという一致した考えもなるほどと思いました。このタイトルではなく、「なぜ負けることが分っている戦争をしたのか」という観点から、日本の指導層に対する厳しい批判は今の私たちの姿勢(政治だけでなく、企業においてさえ)に反省させられる

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    2013年08月21日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    いかにあの戦争が非合理的な意思決定の積み重ねとして開戦され、続けられたかが綴られている。「あの方がそこまで言われるのなら、勝ち目はないけれど、一緒にやってみよう」という精神論。今に至っても尚、似たような論調を耳にするのは気のせいだろうか。印象に残ったのはアーリア民族至上主義のヒトラーが何故日本と組んだのか。そして特攻、玉砕、零戦、戦艦大和に関するくだり。今後のためにももっと意思決定における説明責任を追求すべきだと思う。それに事後のaccountabilityも欠かせない。

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    2013年02月02日
  • 迫りくる日中冷戦の時代 日本は大義の旗を掲げよ

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    事なかれの土下座外交から脱却し、人権・民主化という大義の旗を掲げて、中国の不法を国際社会に訴えるべし。

    事なかれになっているのは、対中国だけじゃないと思いますけど、対日工作が巧妙なのですね。

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    2013年04月21日