中西輝政のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
仕事をしていて難問に直面したときに大切なのは、その問題の本質は何かを素早く把握することです。これができてしまば、解決できる問題なのか、だめと思われる場合にはどんな対策をとるべきかが自ずと分かってきます。
しかし実際に難しいのは、本質を見抜く技術だと思います。この本では、そのための技術を大きく6つの観点から解説しています。本に書かれている技術は私の経験ではそのまま適用しても効果が少ないと思っていますが、そのエキスを理解して(本質を理解して)自分のアレンジを加えて今後の社会人生活に活用していきたいと思いました。
特に印象に残ったのは、ユダヤの法則にある「全員一致の決定は無効」(p184)と -
Posted by ブクログ
情報をさまざまな側面から把握する必要性を感じた。
・ある人間について知ろうとするときは、その人の育ちに関する情報を集める
・新聞の小さな記事にこそ、真実が含まれている(大きく取り扱いたくないが報道はしなければならない)
・メディアリテラシー
・背後で何か進行している」を前提にする
・相手が隠そうとしているものと読む(何ら前後関係がないことが進行始めたらそれは目くらまし)
・どっちつかずの情報は一見優柔不断に見えるが情報としては信ぴょう性が高い。(1か0かの情報はわかりやすいが真実ではないことが多い)
・経済情報は尺度として利用する(国家観、政治観なしの経済論議は実らない)
・個人情報(個人に関 -
Posted by ブクログ
――――――――――――――――――――――――――――――○
「迷っている状況に耐えられず、安易に答えを出そうとし始めたら、破滅が近づいている証拠だ」(…)この処世訓は、情報に対する姿勢にも当てはまります。115
――――――――――――――――――――――――――――――○
イギリスは王様でもスパイ罪は訴追されます。たとえば、ピューリタン革命のとき処刑されたチャールズ一世は、歴史の教科書では、議会と対立して、議会の権限を侵して絶対王政に向かおうとしたから殺されたとされていますが、王はじつは、国家反逆罪で処刑されたのです。フランスと通じてフランス軍を援軍に送ってもらって、議会を制圧するという -
Posted by ブクログ
ネタバレ保守派である著者が、戦後体制、戦時中、天皇制について簡単に解説した本。
第一章で解説している戦後体制(主に教育面)に批判的なのはある程度予想が付いたが、面白いのは戦時中について述べた第二章である。
アメリカやイギリスが日本軍を恐れたのは「國體護持」を掲げて自己犠牲を厭わない点にあった。そして、戦後体制はそんな日本の力を削ぎ、日本を社会主義の実験場にしようという目的があったと述べている。この件を読んで、戦後の日本は憲法9条に見られるような平和主義の実験場にもなったのではないか。
他には、日本が「大東亜共栄圏」とか「五族協和」、「八紘一宇」というスローガンを掲げてアメリカや -
Posted by ブクログ
そんなことを言われたら、読んでみようか、と思ったんだけど、
内容は右寄りの1つの思想だと思いました。
自分は戦争を本当に全然知らない。
いつも言ってる気がするけど、歴史でも近代をやる頃には、
学年末になっており、怒涛の勢いで授業するから覚えてない。。。
なので、書いてある内容で、知らないことがたくさんありました。
日本の外交や、中国との関係など、かなりうなずけるところもあります。
また、戦後の戦前~戦中否定の後ろ向き責任論視点によって、
日本人というのがあいまいになって、事なかれ主義なのも確かにあります。
しかし、知らない歴史に関して、日本贔屓のことが多く、
日本がしたことは?っていう部 -
Posted by ブクログ
日本人の心の在り方の理想像として、吉田松蔭・岩倉具視・大久保利通・伊藤博文・桂太郎・児玉源太郎・小村寿太郎・乃木希典をあげ、彼等の『誠・志』の素晴らしさを、著者の視点(特に乃木将軍については司馬遼太郎の見解とあい反した意見(美化?))で分かりやすく解説しています。
この本は、先ず第一章と最終章を読んでから、中身を読むとより著者の主張が理解し易いのでは…と思いました。
この本は、今の日本人に掛けている(特に政治家や官僚)日本人の持つべき資質について、歴史を振り返って述べている点が良いと思います。
ただ、私のように近代史をあまり知らずに読むと、歴史的背景を理解するのに時間が掛かります。