中西輝政のレビュー一覧
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・自分の考えをはっきりさせると、主張の違うメディアの主張を活かせる
・目の前の危険を回避するための情報から目をそらさない
・外国人ならば相手の独自の文化を理解するところから始める
・個人情報は大事
・自分の得意分野から情報の真偽を見分ける練習をしてみる
・情報は使えてこそなんぼ。「プラグマティズム(実用主義)」(ex坂本龍馬)
・事務処理で情報を処理しない
・情報は国を救う(exドイツ、フランスのアメリカイラク戦争反対へのねじれ)
・古典に学ぶ(exシーザー)
・自分事として考える
・各国の政治リーダーの世代交代が完了してしまえば「神風特攻隊」=日本は強い、という意識は消え -
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(略)トインビーはメレディスの言葉を引きながら、「成長と衰退とは裏腹である」と述べ、文明の成長はつねに「創造的な少数者」によってなされるという。社会というものは、常に全ての人が創造的な活動に従事しているわけではない。必ずしも創造的ではない一般大衆が圧倒的多数であり、すべての人を創造的活動に向ける事は不可能であるとトインビーは指摘する。
たとえば産業革命が起こって社会が急速に変化していくとき、指導者は社会をいっそう効率的に進歩させるべく方向づけ、そこでは「誰もが模倣できる仕組み」をつくらねばならない。そのたびごとにそれぞれの個人が想像するのではなく、誰もが取り扱うことができ、簡単に模倣ができる -
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仕事に使える「考え方」を探ろうと読んでみた。ここで述べられている考え方は仕事という枠組みではなく、歴史から学べる「考え方」であった。まさに「本質」なのであるが、仕事ではそのまま使えないのではと一瞬後悔してしまった。が、「本質」なのだからビジネスに応用出来るはずであり、すべきであると反省した。
参考となったのは下記の点。
① 敵(他者)を知る。→自分を知るために
② 考えを言葉にする。
③ 欧米:論理優先、日本:感性優先
日本人である自分は論理を補完的に使用する。
④ 「早く見つけ、遅く行動し、粘り強く主張し、潔く譲歩する」
タイミング重視
⑤ 変化の前に不変のものを考える。
⑥ 情報 -
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明治政府中枢にいた人物は、桂の様に鉄道をヨーロッパにまでのばそうという構想を持ったものや、児玉のようにインテリジェンスの重要性を認識しそのような活動を擁護していた。
国家存亡の危機感が絶えず頭の片隅にあった時代にあれば、あらゆる方法を検討した結果としてそのような構想や活動を持ったものかもしれない。しかしながら日本国民全体に国家意識がなければ、資源の無い小国が出来なかったと思われる。その国家意識を支えたものが美意識から発した「思いやり」や「まごころ」であり、明治という時代を支えた原動力なのだと感じた。明治の三太郎と長男三人を挙げられたが、長男は「思いやり」を含んだ責任感が必要とされる。それらを子 -
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6名のそうそうたる面々が大東亜戦争を討議。討議のかたちだが文章がうまく補足されてるので、戦史全体像と事件経緯もよく分かる。注釈も見開きごとにあるし。
日本の戦略性ゼロというか「エイ、ヤー」の勢いってのはこんなにもヒドかったのか。かなりコキ下ろす一方で、昭和天皇の評価は高い。天皇と大元帥の二役で苦しいなか最大限の情報発信をしてきたと。
それにしても「バスに乗り遅れるな」の勢いって、いまのTPPで騒いでんのといっしょだろ。日本人ってホントに歴史から学ばない民族なんだなあとつくづく思った。逆に外国からみればそれが不思議以上に得体の知れない恐怖を感じるのかもしれない。
あの戦争で日本人は「攻勢の -
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ソビエトによるアメリカに対するスパイ活動の事実である暗号によって構成されたヴェノナ文章が改めて公に公表されたのはソビエト崩壊後の1995年である。
ルーズベルト政権による公共事業の拡大の一環として雇用を支えるためにルーズベルト政権下では政府機関の人材をほぼノーチェックで採用したことで国家中枢には100人以上に及ぶソビエトのスパイが実在し、結果的にアメリカのマンハッタン計画などの機密はソビエトに筒抜けとなり、アメリカの原爆のコピーを作成することでソビエトも原子爆弾を保有し、朝鮮戦争から冷戦へと繋がる引き金となった。
本書はあくまでもアメリカ国内におけるソビエトのスパイ活動の拡大の実態が解き明