【感想・ネタバレ】ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 これは第一次世界大戦後の米ソ関係や政治家についての通説に見直しを迫る一書であることはまちがいない。とくにローゼンバーグ事件や赤狩りについての報道や陰謀説等については、従来の評価は徹底的な検討が必要であろう。
 それにしても旧ソ連のスパイ活動の執拗さ、無常さは呆れるばかりであり、そのDNAは現在のロシアにも引き継がれているのがよくわかる。

0
2019年12月15日

Posted by ブクログ

旧ソ連のスパイ活動を解明した「ヴェノナ作戦」の物語。1943年から始まった作戦は1980年代に終了し、1995年から順次内容が公開された。
ソ連とその協力者達はやがて審判の日を迎えることとなる。戦中、戦後の研究に欠かすことのできない労作である。

0
2014年11月30日

Posted by ブクログ

ソビエトによるアメリカに対するスパイ活動の事実である暗号によって構成されたヴェノナ文章が改めて公に公表されたのはソビエト崩壊後の1995年である。
ルーズベルト政権による公共事業の拡大の一環として雇用を支えるためにルーズベルト政権下では政府機関の人材をほぼノーチェックで採用したことで国家中枢には100人以上に及ぶソビエトのスパイが実在し、結果的にアメリカのマンハッタン計画などの機密はソビエトに筒抜けとなり、アメリカの原爆のコピーを作成することでソビエトも原子爆弾を保有し、朝鮮戦争から冷戦へと繋がる引き金となった。
本書はあくまでもアメリカ国内におけるソビエトのスパイ活動の拡大の実態が解き明かされ纏められた一書で、日本とは直接関係がないように思えるが、ヤルタ
会談をリードしたソビエトにより、原爆投下の計画を早めに察知していたスター
リンは日本が敗戦する前に戦争介入した事実があるだけに決して無関係ではない。解読不可能と思われた暗号解毒の実態なども非常に参考となる点の多い一書であった。

0
2010年06月15日

Posted by ブクログ

ヴェノナは必須の知識だ。なんで日本でもっと大きく知らされてないのか全くわからない。
ヴェノナで解明された暗号伝聞だけでなく、他の情報も付き合わせて、事実を解明していく。実に面白い。
んで、米国って、宣誓しての証言て、重いんだな本当。偽証罪に問われかけるといかに逃げるか。また、喋る奴も多くて、墓場まで持っていかんのかいと思うところもあり。
分厚くて読み応えあるが、日本との関わりがあまり描かれてないのが残念だった。

0
2022年05月10日

「社会・政治」ランキング