岡本さとるのレビュー一覧
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ものすごい腕の刺客、それも気持ちの悪い風貌をしているという。その刺客に竜蔵の友が辻斬りされる。
何度か似た事件が起こる。
そのうち、その事件に乗じた偽物まで出てきた。
凄腕は先生と呼ぶもっと凄腕の剣豪が存在するという。しかも竜蔵の命を狙っている。
母親志津の命を守ろうと弟子を母の警護に。。。
そして事実が浮かび上がる。
よくしてやったと思う相手でも、その相手がどう思うかはわからない。相手次第なのだ。
逆恨みを受けた竜蔵は、正体を知って驚く。
友が見守る中、道場で果たし合いが。
人の人情には、考えられない闇を抱えていきるものもいるのだ。哀しいまでの生き方に、苦しく苦い勝利だった。 -
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竜蔵の息子鹿之助も数えで6歳になった。
先日幼い子供に意地悪をする12歳の子供を殴ったと、母親綾から叱られていた。
でも竜蔵は正義感と男気があって良し、と。意見が合わない。
しばらく忙しく鹿之助とじっくり話し合ったことがないと、親子三人で神田川域を遊山していたときに、鹿之助が偶然悪い奴を見たといった。「旦那の匕首でぶっすり、、、」と行ったという。
子供のいうことと、言い包めないで、竜蔵は鹿之助と二人の秘密として、その男たちを探すことにした。
何日もかかり、発見するが、それは隠語で好みの女を斡旋していたポン引きと客の会話だった。そのまま説明するには、困った内容だったので、鹿之助には竜蔵が成敗 -
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痛快時代劇。
その名前は恐ろしく喧嘩に強い侍と、悪い奴からは恐れられ、名前だけで逃げていく。
人情には厚く、剣道場の弟子たちには一人一人にあったやり方で接し、その悩みも一緒に解決しようと相談にも乗る。
そんな竜蔵の活躍は、今回も。
弟子も三十人に増え、月に2〜3度の剣術指南も引き受けている。
そして、今回竜蔵の子供の頃父親虎蔵が大活躍したお家騒動の後継問題の時に、藩の江戸屋敷道場の剣術指南を依頼され、覚えていれば息子が40になったら落ち着く頃だから息子に頼んでやってくれという約束通り、若月藩の指南役に。
藩の中の、剣術に不向きな藩士にも、剣に背を向けないで欲しいという藩主の意向に一肌脱 -
Posted by ブクログ
今回も痛快な4話収録。
立派な道場の師範となった竜蔵。
弟子の教育には心を配る。
腕の上達がめざましく、直心影流派の試合に出る若き剣士、幸之助は、子離れできない母親がうるさくて仕方がない。
知恵を絞って母親と引き離してやると、幸之助は立派な結果を残した。。。
かつて、竜蔵の命を狙うために雇われた殺し屋は、嫌な奴しか殺さない流儀。竜蔵を気に入った五十嵐左内はその剣の強さから、揉め事が寄ってくる人生だった。だが本人は、そんな暮らしから離れて本当の意味での自分の生きがい人生を探して江戸に舞い戻る。漁師の仲間になりやっと生き生きとした暮らしになった矢先、剣豪に狙われる。
行きつけの居酒屋の主人は頭 -
購入済み
お夏のさりげない助太刀
第二話 お前のそばで……
大阪から仕官を求めてここ目黒で居を構えた鬼王虎之助は、なかなか良い仕官の道が見つからないでいた。確かに名前は豪快ではあるが、名前には似つかない容貌である。ただ器用な性格で、口入れ屋の龍五郎からの賃仕事で日々を暮らしている。
同じ目黒不動のそばにある”たけや”というそば屋におえんという年増がいて、虎之助とおえんは気を通わせる仲である。虎之助は長い浪人暮らしに疲れを感じているのだが、武士の身分を捨てる覚悟が定まらない。
武士として身を立てることとおえんを妻に迎えたいという二つの気持ちが空回りする。淡々と大人の恋が描かれていく。話しは流れるように進んでいき、虎之助とお