あらすじ
三田にある直心影流剣術道場の師範・峡竜蔵は、ある日、懇意の大目付・佐原信濃守より、陸奥国三春にある剣術道場で対立が起きていると告げられた。この件で当主・伊予守が頭を抱えており、火花事になる前に竜蔵に様子を見に行ってきてほしいという。竜蔵は供連れに、かつては敵方だったが、剣を交わし今では心も通わせた浪人・猫田犬之助を選び、陸奥国へ向かった。道中、さらに仲を深めながら七日後。二人は無事到着した三春の地で、負けん気の強い女剣士と出会い、思わぬ疑いをかけられ騒動に巻き込まれて……。剣に長じ、侠気ある人――“剣侠”竜蔵の、裂帛の気合が正義を貫く!大人気シリーズ。
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「秋葉山まで」は、泣けて泣けてしょうがなかった。とうとう、竜蔵の祖父、中原大樹が、亡くなって、祖父の思い出に浸りながら秋葉山まで行き、祖父がしたように、権現様にお参りして、もちろん、それだけでは済まず、その折、祖父を茶屋の床几から、無理に退かせた弾九郎一家を、やっつけて、スッキリした(笑)泣いて泣いて、最後に、クスッと笑って、終わった。
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岡本さとるさんの新・剣客太平記(三)「侠気」、2015.12発行、☆5つです(^-^) 剣に長じて、侠気ある者、これすなわち剣侠。狭竜蔵、今回も痛快かつ爽やかに暴れ廻ります。そして、いつもながら隠し味は「人の情」です(^-^)
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今回は親友となったかつて命を狙われた剣客猫田犬之助と、ともに大目付の隠密仕事の旅に出る。
剣侠、峡竜蔵ここにあり!
そしてこの巻、最後の章では長く父親が割りとなって孫の竜蔵の成長を誰よりも愛情深くみま持っていた祖父の国学者中原大樹が亡くなるのだった。
自分に4歳の男児を持つ今、竜蔵はその愛情を振り返り、大きく傷つくのであった。
心情の機微、深くたっぷりと描き切った作品に涙目になってしまうのであった。
Posted by ブクログ
相変わらず爽快な気分にさせてくれる。
主人公の竜蔵も良い歳となり以前よりは少し落ち着いてきたようだが、難しいことなく一本気な物語が大変心地よい。
ここのところもっとも気に入っている娯楽小説だ。