あらすじ
三田に剣術道場を構える峡竜蔵は、妻と数え六つの好奇心旺盛な長男・鹿之助と親子水入らずで神田へ遊山に出かけた。そこで、頬に傷のある怪しい男と武士の殺しの談合とも取れる不気味な会話を聞いたという鹿之助の話を信じ、父子で探索をすることに。竜蔵は幼き頃の父との思い出と重ね、感慨ひとしお──。息子に“剣侠”の精神を見せるべく、悪人に立ち向かうが……。正義と侠気と愛嬌を持って、たくましく生きる!大人気剣豪小説。
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Posted by ブクログ
岡本さとる 著「決意」、新・剣客太平記(七)、2017.9発行。猛稽古、試し斬り、父子遊戯、用心棒の4話。型破りの暴れ者、40過ぎて落ち着いたかに見えても、じっとしていられない狭竜蔵の啖呵が響きます(^-^) 胸のすく4話です!
全く、この先生は、幾つになっても、その辺の悪ガキみたいに、何処にでも、頭を突っ込んで、何かをやらかす(人助けをしてしまう)また、それに付き合わされる人達も、それを楽しんでいる。この人の人生は、面白なぁ。
Posted by ブクログ
竜蔵の息子鹿之助も数えで6歳になった。
先日幼い子供に意地悪をする12歳の子供を殴ったと、母親綾から叱られていた。
でも竜蔵は正義感と男気があって良し、と。意見が合わない。
しばらく忙しく鹿之助とじっくり話し合ったことがないと、親子三人で神田川域を遊山していたときに、鹿之助が偶然悪い奴を見たといった。「旦那の匕首でぶっすり、、、」と行ったという。
子供のいうことと、言い包めないで、竜蔵は鹿之助と二人の秘密として、その男たちを探すことにした。
何日もかかり、発見するが、それは隠語で好みの女を斡旋していたポン引きと客の会話だった。そのまま説明するには、困った内容だったので、鹿之助には竜蔵が成敗したと見せるために、喧嘩を仕掛けて仲直りまでする。
飛んだ事件だったが、思い起こせば自分も父親虎蔵に同じようなことをしたと思い起こす。
父親竜蔵の子育て論!