あらすじ
直心影流峡道場の弟子も三十人を越え、順調に剣客として名を成している竜蔵は、敬愛する当代屈指の剣士・団野源之進から相談を受けた。竜蔵がかつて手ほどきを受けた同流派の新田玄道の門弟が、道場荒しまがいに暴れ回っていて、心配しているという。玄道の道場を訪ねた竜蔵は、そこで若い頃共に稽古をした玄道の娘・夏に再会。女武芸者としての悩みを抱えながらも、華麗な剣の腕前を持つ夏に、竜蔵は心惹かれて……。平穏な日々のなかに、ふと迷いが生じることがある──円熟味を増した味わい溢れる、大人気シリーズ第九弾。
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Posted by ブクログ
峡竜蔵、天下無双、剣は勿論、喧嘩は滅法強く、侠客であって人情に厚い、そんな男の物語。岡本さとるさんの「追憶」、新・剣客太平記シリーズ№9、2018.8発行です。そんな竜蔵も42歳、日頃は暴れ症もなりを潜めるものの、一旦ことあれば、向かうところ敵なし。ただし、奥方の綾を除いて(^-^) ちょいと一杯・・・、玉のかんざし、女武芸者、師範 の4話。
玉かんの仁吉を、立ち直らせ、殺された恋女房の敵を取らせてやったり、新田玄道の不肖の弟子、菅沼仁八郎の始末をしたり、竜蔵も、なかなかに、忙しい。
Posted by ブクログ
若い頃から無鉄砲な竜蔵を可愛がってくれた実践派の新田道場主、新田玄道。育て上げた弟子はメキメキ腕を上げたが、心は卑しく邪剣となってしまった。一人娘の夏は、女でありながら竜蔵も一目おく存在の女剣士。
直心影流の流派にとっても、問題が起きたのだった。
痛快人誑しの竜蔵の大活躍!