【感想・ネタバレ】不惑 新・剣客太平記(五)のレビュー

あらすじ

剣術道場師範・峡竜蔵は、剣のさらなる高みを目指し、精錬を重ねていた。ある日、一番弟子・庄太夫と道場の今後について話しながら歩いていると、何者かにつけられていることに気づく。弟子たちにその正体を探らせると、すぐに羽州の若月家屋敷の武士たちだと知れた。若月家と聞き、幼き頃に父・虎蔵と巻き込まれたお家騒動が蘇るも、以来何も関わりはなかったはず。三十年近く経った今、なぜ竜蔵を嗅ぎまわるのか。そんな折、竜蔵は思わぬ務めを任されることになり……。不惑を迎えた剣士・竜蔵の新たなる挑戦を描く、活力溢れるシリーズ第五弾。

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羽州若月藩の雪姫様は、29年前、虎蔵に、助けられて、その時の虎蔵との約束を、忘れずに、実行した。「我が子竜蔵が、40 歳に、なれば、召し抱えてやってくれ」こんな形で、また、あの雪姫様が出てくるとは、思ってもみなかったから、驚くやら、面白いやら(笑)

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

痛快時代劇。
その名前は恐ろしく喧嘩に強い侍と、悪い奴からは恐れられ、名前だけで逃げていく。

人情には厚く、剣道場の弟子たちには一人一人にあったやり方で接し、その悩みも一緒に解決しようと相談にも乗る。

そんな竜蔵の活躍は、今回も。
弟子も三十人に増え、月に2〜3度の剣術指南も引き受けている。

そして、今回竜蔵の子供の頃父親虎蔵が大活躍したお家騒動の後継問題の時に、藩の江戸屋敷道場の剣術指南を依頼され、覚えていれば息子が40になったら落ち着く頃だから息子に頼んでやってくれという約束通り、若月藩の指南役に。

藩の中の、剣術に不向きな藩士にも、剣に背を向けないで欲しいという藩主の意向に一肌脱ぐ。

ホロリとさせられる竜蔵節が心地いい。

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2019年03月26日

Posted by ブクログ

新・剣客太平記を1、2、と読んで5に飛んで読んだ。
もともと「不惑」というタイトルに惹かれてこの本を手にしたが、シリーズ5作目だったので、遡って1から読み始めた。岡本さんの本を読むのは初めてだった。
とても読みやすく、立ち回りに心踊り、人情に目頭が熱くなる。でも順に読まなくても良いシリーズと気づき5に飛んだ。
「不惑」も読み終えて満ち足りた気分になった。娯楽的であっても話の展開に無理はなく丁寧に描かれていてぐいぐい引き込まれます。
親子の確執を実際に抱いている人は世の中に多いのではないか。自分もその一人。父親のありがちな言動、振る舞い、自分の父親に重ね合わせて読みました。確かに父は口下手なだけかも。同じような境遇の方は読むと少し救われるかもしれません。

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2016年10月10日

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