【感想・ネタバレ】哀歌 新・剣客太平記(八)のレビュー

あらすじ

竜蔵の昔なじみが辻斬りに殺された。ときを同じく、峡道場のある芝・三田界隈で不審な輩がうろついているとの噂を聞いた竜蔵は、門人たちに稽古の行き帰りには近所を見廻るよう告げる。そんななか、道場で師範代に次ぐ腕を誇る壮介が、浪人風の何者かに襲われた。男は同等に立ち合い、竜蔵への挨拶代わりだと言い残して去ったという。じわじわと竜蔵に迫る不穏な影。狙いはいったい……?大人気シリーズ、緊迫の第八弾。

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Posted by ブクログ

岡本さとるさんの「哀歌」、新・剣客太平記シリーズ№8、2018.2発行、雷太の恋、手代、老母、見えぬ敵の連作4話です。喧嘩無敵の剣客、そして滅茶苦茶明るく愛嬌があって憎めない男、峡(はざま)竜蔵の物語。「手代」、「雷太の恋」、特に良かったです! タイトルの「哀歌」の意味は、「見えぬ敵」を読んでわかりました。気遣いをされた者が味わう悲哀でしょうか・・・。気遣った竜蔵にはわかるはずもありませんね・・・。竜蔵の妻・綾、竜蔵の母・志津、ともに絶妙の役割を担っています(^-^)

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2018年05月06日

ネタバレ 購入済み

雷太も、恋するお年頃になり、信吾は、嫁取りをしてと、少しほのぼのするものの、竜蔵の命が狙われ、その周りで、友人が殺され、弟子が斬られ、母が拐かされる。元凶の男と、真剣で立ち会い、勝利して、一連の騒ぎは、終結するものの、何処で、道を違えたのか、人斬りに成り果てた男の一生が、虚しい。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

ものすごい腕の刺客、それも気持ちの悪い風貌をしているという。その刺客に竜蔵の友が辻斬りされる。
何度か似た事件が起こる。
そのうち、その事件に乗じた偽物まで出てきた。

凄腕は先生と呼ぶもっと凄腕の剣豪が存在するという。しかも竜蔵の命を狙っている。

母親志津の命を守ろうと弟子を母の警護に。。。

そして事実が浮かび上がる。
よくしてやったと思う相手でも、その相手がどう思うかはわからない。相手次第なのだ。
逆恨みを受けた竜蔵は、正体を知って驚く。
友が見守る中、道場で果たし合いが。

人の人情には、考えられない闇を抱えていきるものもいるのだ。哀しいまでの生き方に、苦しく苦い勝利だった。

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2019年03月28日

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