岡本さとるのレビュー一覧
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本の名前と帯の「育ちがいいお嬢様には誰にも言えない秘密があった」のインパクトで本屋でちょっと秘密を確認して、すぐ購入。
将軍家御用達の扇屋の娘はポッチャリ美人。20才までに結婚すると決めていたら運命の人が現れる。当初は父親に、先方も上司に反対されるが、母親と兄の応援で父親を説得。父親から老中にあげたら老中も大賛成し、先方の責任者の奉行にも了承を得る。秘密を隠しながら結婚するが、実は秘密を知る老中と奉行は旦那の同心に新たな任務を与える。
ポッチャリで過去に失敗したお嬢様はダイエットに励み、旦那に隠れてお手伝いをするが、秘密は旦那にすぐバレるものの、何とか任務を果たす。
簡単に秘密がバレてしまった -
Posted by ブクログ
このシリーズも抜群にお気に入り!
貧乏な百姓の子供で、飢饉で親を亡くした二人、
新三と太十。二人は子供ながらに力を合わせて生き抜いてきた。あるとき拾ってくれた武士から剣術を学び仕事を得る。
その大恩ある武士とその上司を藩の内紛で亡くし、仇を打とうと江戸に出る。
そんな事情がやっと見えてきた第2巻に続き第3巻目。
人柄も腕っ節も(これは隠している)籠かきとしての腕もいい二人には指名されての仕事も多数。
あるとき大店の手代を乗せての仕事を頼まれる。
そこにはその手代の父親との因縁があり。。。
不思議な御仁をカゴに乗せることになった二人。
駕籠代金を踏み倒す心配はないものの、客の望み通りに各 -
ネタバレ 購入済み
鈴姫は薙刀の凄腕使い
将軍家斉からの命を受けて、新宮鷹之助は大奥女中たちを指導する薙刀女武芸者を探すことになった。
広い大江戸のこと。なんとか探した大原家という薙刀道場だったが、その稽古の様子からみると、おおよそ武芸の類にもならない女の舞い踊りだ。
そんな中、同僚の編纂方の中田郡兵衛が2年前に起きた五万石の大名、豊後守の事件を思い出した。
豊後守が江戸家老・樽山大膳にたぶらかされて、家政を怠り、領民からは怒りの一揆を起こされた。その結末は藤波家の鈴姫が筑紫薙刀を振るい、家老始め奸臣の2人を誅殺したのである。当然お家は取り潰しの処分受けたが、当の鈴姫は将軍の計らいもあり、自儘な生活が許された。
鷹之助はこの姫 -
ネタバレ 購入済み
家斉の武芸帳編纂所が無事始まる
主人公の新宮鷲之助はお城で小姓組番で仕えていた。小さいときから熱心に剣術道場に通い、稽古に励んで立派な剣豪になった。小姓組番は将軍の身辺警護にあたるのが勤めである。彼は剣に強いのと育ちの毛並みの良さがあるが、反面世間を余り知らないという欠点もある。
そんな彼は、将軍家斉から武芸帳編纂を命じられた。廃れゆく武士の武芸を調べて書き留める仕事である。新宮家の敷地内に武芸帳編纂所が建てられようとしている。鷲之助の相棒として柳生心陰流の水軒三右衛門が来る。それから彼の知古である円明流の松岡大八も加わり、仕事始めに「角野流手裏剣術」を調べる。
この手裏剣術は角野源兵衛を流れの元とするが、その時は富澤秋 -
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時代劇の巨匠 岡本さとる作 長編書き下ろし小説 『居酒屋お夏』(全10巻)。
レビュー第一声は、長い、長すぎる。である。
この手の仇討ち話に、10巻は要らない。
せいぜい、2巻、600ページで十分である。
本筋には必ずしも必要でない寄り道が多すぎる。
待ちに待たされた肝心の仇討ち場面は、
最後の最後、第10巻目のしかも最後の10ページである。
例えは悪いが、性行為に及んでおきながら、
なかなかクライマックスに行かさないのと同じ。
しかも、到ったはいいが、一瞬で終わる。
確かに、この手の仇討ちもの、長いものが多い。
先の、知野みさき作『上絵師 律の似顔絵帖』なども、
4巻1300ペ -
購入済み
ここで終わり?
すごく盛り上がって降りようなところで完結。。。
その後とか全然書いてくれていないので、ぜひこのあとがどうなったのか続きをかいてもらいたいです