あらすじ
難題かかえた客を乗せ、粋な駕籠舁き、江戸を奔る。
軟禁された箱入り娘の心の闇を新三と太十は晴らせるか?
「駕籠屋春秋 新三と太十」シリーズ2ヵ月連続刊行!
講談社文庫創刊50周年書下ろし作品
新三(しんざ)と太十(たじゅう)が舁く駕籠は乗って安心と大評判。
そんな二人に思わぬ依頼。
悪評絶えない男に拐かされた質屋の娘を救い出し、運ぶというものだ。
無事に親許へ届けた二人だが、後日、娘と軟禁男の密会を目撃してしまう。
事件の奇妙な展開に、情に厚い駕籠舁きたちが真相求め動き出す。
温かさが胸に広がる第二弾。
<第二巻のお客>
一 質屋の娘
色事師に囚われた娘の許へ。駕籠で救い出される娘の様子に違和感が!?
二 新太
ワケありの父持つ子供がお客様。人形町の“駕籠留”は大騒ぎ!
三 男の矜持
殺気を放つ武士を運んで剣術道場へ。中の光景に新三と太十が立ちすくむ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第2巻となる今回、この爽やかな駕籠かきの正体が少しづつわかってくる。
なぜに、表に出ることを嫌うのか?
なぜに腕が立つのか?
二人には恩人がいたのだった。
今回も事件にかかわることになるのだが、見て見ぬ振りができない二人は、ついつい関わってしまう。
性格も腕っ節も強い、謎だらけの二人が魅力的で、それを囲む駕籠屋の主人、娘二人も魅力的。
Posted by ブクログ
岡本さとる「質屋の娘」、駕籠屋春秋 新三と太十シリーズ№1、2021.2発行。駕籠留で籠を担ぐ新三(しんざ)と太十(たじゅう)の物語。快活で能弁な新三、穏やかで思慮深い太十。どちらも男気があり、剣の達人。駕籠留の親方留五郎とその娘姉妹、お龍(おりょう)とお鷹(おたか)が脇を固めます。質屋の娘、新太、男の矜持の3話。