あらすじ
「いつの時代でも《新三》と《太十》のように“粋”でありたい」
――歌舞伎俳優・片岡愛之助さん推薦!
お節介が気持ちいい。男も惚れる駕籠舁き、江戸を駆ける!
「取次屋栄三」「剣客太平記」「居酒屋お夏」の大人気作家の新しい人情時代小説シリーズ誕生!
講談社文庫創刊50周年書下ろし作品
江戸の町を駆け廻る美男の駕籠舁き・新三(しんざ)と太十(たじゅう)。
悩みを抱えた客が駕籠にひとたび乗れば、二人のお節介で心が晴れると評判だ。
ある日、武家屋敷近くで瀕死の若侍を助けた二人は、大名家の騒動に巻き込まれ……。
若侍の志に心打たれた駕籠舁きの思わぬ行動とは?
優しさと爽快感が心に響く人情時代小説開幕!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久々の私の中でのヒットシリーズになりそうな予感!
地方の貧しい農家の息子が江戸に出てきてゴロツキに絡まれていた隠居を助けた縁で、元から働きたかった駕籠かきに。
その二人の農家の息子は新三と太十。立派な体格に、素直な心根、思いやりや機転の聞く頭の良さで、駕籠屋「駕籠留」でも信頼がある。
そんな二人がでしゃばらず、駕籠かきとしての腕を上げる様子をいろんな客との事件を通して描くのだが。
徐々にこの二人には、只者ではないことが、その考え方や身のこなしでわかってくる。
駕籠かきというと、少々ヤクザな感じで描かれることが多い時代小説の中で、どっぷり市中の民の中に浸かりながら世間、江戸を見る視線が面白い。
第1巻は3つのお話が入っているが、それぞれに面白みがあって実に充実した時間。
2021年1月15日第1刷という作品。
作家さんの健康を祈る!
Posted by ブクログ
人形町の駕籠留、主は留五郎、そして行かず後家の姉妹、お龍(りょう)23歳とお鷹22歳。駕籠を担ぐのが新三(しんざ)28歳と太十(たじゅう)28歳。この二人が強く、優しく、ただ者ではない。大名の落し胤とか。駕籠に乗せる客に絡んだストーリーが展開していきます。岡本さとるさんの新シリーズ、期待しています。