岡本さとるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
峡竜蔵は避けていた特定の屋敷の剣術師範に、逃げ切れなくて就任。五千石の大目付。行ってみると、謎だった剣士を見つける。大目付の側用人と判明。親友として付き合うことに。
表題の「夜鳴き蝉」では、この側用人を助けるために敵方の剣士と決闘をすることになった。相手が凄腕で簡単に勝てないことから、策を練って闘う。ただ、相手の弱みを突くようで、何か割り切れない気分がして来る。若いのだから、正々堂々と闘って欲しかった。
「ぼうふり」では、押しかけ用人の庄太夫の小さい頃虐められていた相手と偶然の出会い。また馬鹿にされたことから竜蔵に剣術を本格的に習っていく。竜蔵が相手に勝てるために行った作戦が功を奏す。こちらの -
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玉かんの仁吉を、立ち直らせ、殺された恋女房の敵を取らせてやったり、新田玄道の不肖の弟子、菅沼仁八郎の始末をしたり、竜蔵も、なかなかに、忙しい。
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雷太も、恋するお年頃になり、信吾は、嫁取りをしてと、少しほのぼのするものの、竜蔵の命が狙われ、その周りで、友人が殺され、弟子が斬られ、母が拐かされる。元凶の男と、真剣で立ち会い、勝利して、一連の騒ぎは、終結するものの、何処で、道を違えたのか、人斬りに成り果てた男の一生が、虚しい。
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全く、この先生は、幾つになっても、その辺の悪ガキみたいに、何処にでも、頭を突っ込んで、何かをやらかす(人助けをしてしまう)また、それに付き合わされる人達も、それを楽しんでいる。この人の人生は、面白なぁ。
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子離れ出来ない母親、剣の重みを取り去って、悠々と生きたい男、若い女と浮気をしているつもりで、騙されていた上に、女房に悟られて居た男、昔の喧嘩友達を、頼った男と、それを助けに行った男、それぞれの話が、しみじみとして、味わい深かった。
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お才と、眞壁清十郎の、話が出て来た。息災に暮らしているようだけれど、こっちも、よろしくやってるんだから、そっちもと、思ってしまうのは、どうなのかなぁ。放っておいてくれかな?(笑)それにしても、竜蔵の側に居たら、人生が楽しい。
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本編が終わった後の、竜蔵の父親、虎蔵の話だった。ちょっとした、おまけ的な話だったけれど、この親にして、この子有り。長じた後の竜蔵に、そっくりで、笑えてしまった。
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今回の喧嘩は、デカかった。竜蔵を狙う悪人達は、最後には、親玉、大原備後守は、病気で死に、竜蔵暗殺の指揮を取った、笠原監物は、大原家の家老の放った刺客に、殺された。因果応報、悪事は、自身に返ってくる。さぁ、スッキリした所で、これからは、どうなるのか?楽しみだ。
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峡竜蔵、面白い男だな。周りに居る人達を、春風が、吹き抜けた後のように、気持ち良くさせて。そうして、豪快に笑って、終わりにしてしまう。実に、気持ち良い。