あらすじ
剛剣で無敵を誇りながらも、破天荒であった亡き父の剣才を受け継ぐ峡竜蔵は、三田で直心影流の道場を構えていた。だが、門弟はひとりもおらず、喧嘩の仲裁で糊口を凌ぐ日々。そんななか入門を希望する者が現れた。竹中庄太夫と名乗る中年男は、頼りない風貌ながらも、竜蔵が驚くほどの熱意で入門を迫り、翌日には入門希望の男女を連れてくるのだった。殺された兄の敵を討ちたいという男の切なる願いに、竜蔵は剣術指南を引き受けるが――(「第一話 夫婦敵討ち」より)。竜蔵の真っ直ぐな心が周囲に優しい風を起こす。書き下ろし時代長篇。
...続きを読む感情タグBEST3
面白そうな時代劇で、なかなか楽しめそうだ。時代劇の脚本家から、小説家へ転身された方の話は、とても面白い。ドラマチック。そう、テレビの時代劇を見ているような感じがする。狭龍蔵(はざまりゅうぞう)良いね。
Posted by ブクログ
門弟が一人もいない直心影流の道場を構える主人公の峡(はざま)竜蔵は、喧嘩の仲裁をして食い扶持を凌ぐ日々……という出だし。
主人公の峡(はざま)竜蔵の性格と同じく、剛直で清々しいストーリーの展開でとても読みやすい。
読んだ後、さっぱりとした気持ちになれる小説である。
変化球ではないストレートで分りやすい内容の小説も、たまには良いものだ!!
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
架空の時代小説ヒーローで、面白い小説に出会ったのは久し振り。
主人公 峽竜蔵が、じつに爽やかな江戸っ子で気持ち良い!!
「痛快」という言葉がとても当てはまる作品です。
続きが楽しみ!ぜひ長いシリーズにしてほしいです