あらすじ
生姜市で賑わう秋の芝神明。町で美人と評判の川津屋と伊勢屋の娘が、破落戸に絡まれていた。そこを偶然通りがかった竜蔵の弟子・神森新吾に助けられた娘たちは、揃って一目惚れし、恋煩いで寝込んでしまう。もともと犬猿の仲である両家の母は、いち早く娘と新吾を会わせようと、お才の元へ飛び込んできた。新吾訪問の順番で、張り合う母親たち。そして、親同士の確執をよそに、互いを思いやる娘たち。そんな中、伊勢屋の娘が川津屋に迫りつつある危機を心配していることを知った新吾は、竜蔵と共にその真相を探るため奔走する――(「第二話 恋わずらい」より)。驚くべき新事実も発覚の、書き下ろしシリーズ第四弾。
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Posted by ブクログ
竜蔵を中心にした仲間たちにまた新しい男が加わりそうな気配があったけれど、結果は残念なことに。
いろんな悲しみを経て竜蔵の人柄に味わいが深まってきました。
爽やかな好男子で、ありながら、浮かれた話も無く、周りの娘は、皆、妹にしてしまい、好意を抱いた娘には、国元に去られてしまう。竜蔵も、はや、30歳!いったい誰を、娶るのやら。
Posted by ブクログ
この巻も読み終えてひじょうにさわやかな気分である。
主人公の峡竜蔵がバタバタと悪者をなぎ倒す爽快さ、物語にはさらに人情味も加わって、私のような単純な人間には本当に楽しめる作品だ。
Posted by ブクログ
道場主の若き剣客、峡竜蔵の成長物語。1人もいなかった弟子が徐々に増えて行っている。弟子の1人に目明しがいるので、推理小説のような事件物も増えてきている。
まだまだ若いので直上径行が目立つ。用人役の庄太夫や幼なじみのお才に手綱を握られて成長しているが、今回も浅慮で秘密を友人に伝えてしまったことで、友人が殺されてしまった。
表題の「恋わずらい」では、お才の弟子である2軒の大店の娘達の悩み事の相談。恋わずらいを利用して、悩みを聞き出したことで事件を未然に防げた。2軒の仲も元通り。人情物と事件物を兼ねている。