あらすじ
三田で剣客道場を構える峡竜蔵は、馴染みの店に立ち寄り、弟子やお才たちと名残の桜を楽しんでいた。その帰り道、以前竜蔵が窮地を救った女易者のお辰に偶然再会する。だが、久しぶりに会ったお辰は、竜蔵に意味ありげな言葉を投げかけ、その日以降、頻繁に姿を見せるようになる。そんなある日、お辰は自分が竜蔵の亡き父・虎蔵の娘であると告白するのだった。周囲が動揺するなか、お辰に危機が――(「第二話 いもうと」より)。竜蔵が巻き起こす風が人々を優しく包む、書き下ろし時代小説。シリーズ第三弾。
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Posted by ブクログ
岡本さとる 著 剣客太平記シリーズ「いもうと」、2012.2発行。剣も喧嘩も滅法強く、その上人情にも厚い、狭竜蔵の物語。上意討ち、いもうと、かまぼこの味、押して勝つ の4話。かまぼこの味といもうとが秀逸でした! 再読です。
全く、忙しい男だな〜
謂れなき罪を被されて、追っ手に追われる男を、助けたと思ったら、妹を騙る娘を助け、弟子の友人の死の真相を暴き、敵を取ってやり、今は、立派になった、昔助けた力士の身に降り掛かった難儀を払う。この男の周りは、いつも、気持ちの良い風が、吹いている。
Posted by ブクログ
新シリーズ始めました
岡本さとるは2019年一番お気に入りの時代小説です
物語の最初から好印象なのがこの作者の特徴なのかな
タイトルの話は、展開が気になったものの良い話だった
登場人物を使い捨てにしない印象がある作者なので
また登場するだろうな