あらすじ
仕立物を納めている鶴屋孫兵衛の頼みで、「加賀屋」という油屋に縫子として通うことになったお竜。
働き者で評判の「加賀屋」の主人・宇兵衛だが、連れ合いが辻斬りにあい、小さい男の子を抱えて商売を切り盛りする日々。亡くなった連れ合いとお竜の仕事をしている姿が似ていると話を聞いた孫兵衛が、加賀屋に通いで行くように頼んだのだった。加賀屋の息子・彦太郎に懐かれるお竜は、忘れていた母性が目覚めるが、宇兵衛がときおり見せる「暗い影」が気になりだし、盟友の井出龍之介と宇兵衛をさぐると思いもかけない過去が……。
時代小説界のニューヒロインの活躍にご期待ください!
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Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
仕立物を納めている鶴屋孫兵衛の頼みで、「加賀屋」という油屋に縫子として通うことになったお竜。
働き者で評判の「加賀屋」の主人・宇兵衛だが、連れ合いが辻斬りにあい、小さい男の子を抱えて商売を切り盛りする日々。亡くなった連れ合いとお竜の仕事をしている姿が似ていると話を聞いた孫兵衛が、加賀屋に通いで行くように頼んだのだった。加賀屋の息子・彦太郎に懐かれるお竜は、忘れていた母性が目覚めるが、宇兵衛がときおり見せる「暗い影」が気になりだし、盟友の井出龍之介と宇兵衛をさぐると思いもかけない過去が。。。
令和6年8月19日~23日
気分スッキリ!
悪人が、やっつけられるのは、気分が、スカッとする。けど、お竜さん、望まれて、家族が出来たかも知れないのに、断ってしまって、後悔しないかなぁ。まぁ、師匠という守り神が居るから、良いのかな?
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。短編4話。
「母」は、女は誰でも母の心がある、というのにはどうかな、と思ったが、
小さきものに優しくしたい、誰かのために力を尽くしたい、守りたいという気持ちは多くの人にあるだろう。
自分の罪と向き合いながら、穏やかな生活をしたいと願うお竜の心の揺れが切ない。
「名残の袖」は「母」の続き。
母を亡くした幼子と、若き日の過ちを悔い、必死で店を守る男。
その二人を振り切り、裏稼業へ戻るお竜。悲しいなあ…
人情一膳飯と守り神も続く物語。
悪いお殿様は時代物には欠かせない。
色気と強さと、さながら和風の峰不二子。
そして久々の師との再会。
まだまだ物語は続きそう。