岡本さとるのレビュー一覧

  • 仕立屋お竜

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    仕立屋として働くお竜。彼女には信じた男に裏切られて命までも危うくした過去があった。
    そしてその過去を封印したお竜はやがて裏の仕事をする「仕立屋お竜」として活躍するようになる。
    一人の女が人でなしの悪党を始末する凄腕の殺し屋となるまでを描いた作品。
    おしんという名を捨て過去を封印して新たな「お竜」という女として生きるようになるまでが描かれていて、今後の活躍が期待できる。

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    2025年09月09日
  • 五分後にホロリと江戸人情

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    神田講談町にある保呂里(ほろり)長屋。
    そこに住まう店子たちの日常を描いたアンソロジー。
    特に何か大きな事件が起きたりするわけではないけど、それぞれが懸命に生きている様子が楽しい一冊。
    古傘治しを生業としている男の元にきた恋模様、
    財布を拾ったことから困った事になる湯屋好きな男の結末、捨て子を拾った事でヤクザ稼業から足を洗った男。
    様々な出来事が暖かな筆致で描かれている。
    短編だし、優しい人情噺ばかりなので気持ちよく読める。

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    2025年09月03日
  • 酒と飯 居酒屋お夏 春夏秋冬

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    ネタバレ

    202412/第一話はわりと好き。第二話では不動の親分が心配だったけどホッとできる終わり方でよかった。第三話は団蔵の魅力がわからず笑…自分はあまり好みではなかった。第四話はお夏シリーズらしい展開。

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    2025年05月15日
  • 酒と飯 居酒屋お夏 春夏秋冬

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    居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第九弾。

    毒舌女将・お夏&いぶし銀料理人・清さんが切り盛りする居酒屋を舞台にした人情噺・連作四話が収録されています。

    相変わらず優しい“お節介”で、訳ありな人々のお悩みを人知れず解決しちゃうお夏さんと清さん。

    第一話「引っ越し蕎麦」で、元カノと思わぬ再会となった半次郎さん・・切ない結末にはなりましたが、彼にも幸せになってほしいですね。

    第二話「大蒜」では、居酒屋常連のまとめ役でもある“不動の龍五郎親方”の好敵手且つ盟友が亡くなってしまったことで、龍五郎親方がすっかり老け込んでしまい、周りを心配させましたが、昔親方が世話をした新吉を巡るゴタゴタが

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    2025年04月15日
  • 仕立屋お竜

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    売れてるシリーズと云うことで読んでみた。この作者の作品は初めて。初回はまず登場人物の理解。まあ、悪くない設定。次も読んでみよう

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    2025年02月13日
  • 大山まいり 取次屋栄三[9] <新装版>

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    やっぱり、このシリーズは面白い。だんだん、登場人物が増えて来て、話が広がって来たので、今後の展開が楽しみだ。

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    2025年02月06日
  • 海より深し 取次屋栄三[8] <新装版>

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    この作品は、僕にとって鉄板である。文句なく面白い、ということ。江戸の下町の人情というか?人の温かさを感じるからだ。悪人も出てくるけど、どっか抜けているので、憎めないところが良い。

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    2024年12月24日
  • 春風捕物帖

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    この作品も、登場人物のキャラクターが良い。次回作以降のなかで、各々のこれまでの人生については語られるだろうけど、面白いシリーズになると思う。楽しみだ。

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    2024年11月08日
  • 親子の旅路 仕立屋お竜

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    今回は、今までの話より込み入った内容になっていて、その分、2章で1話の中篇になっているけど、その分、読みごたえがあった。あんまり立ち回りの場面が無かったけど、たまには、こんなのも良いか?

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    2024年09月07日
  • もみじの宴 居酒屋お夏 春夏秋冬

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    居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第八弾。

    辛口女将・お夏&料理人・清次が切り盛りする居酒屋を舞台にした人情噺・連作四話が収録されています。

    何だかんだで困っている人を放っておけないお夏、清さんや常連客の不動の龍五郎さんといった、“お節介”なメンバーの優しさが心に染み入ってくる内容となっているのですが、今回は特に“お節介度”が高めで、頼まれてもないのに動いちゃう印象を受けました(勿論、それで解決に繋がるので良いのですが)。
    第一話「台所飯」では徳次郎と伴三を助ける為とはいえ、悪い奴らを影でちゃっちゃと"殺って"しまうという、まるで“勝手な必殺仕事人”という感じで

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    2024年05月29日
  • 茶漬け一膳 取次屋栄三[5] <新装版>

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    江戸人情もの時代小説は、ある意味鉄板である、と思う。特に、この取次屋栄三シリーズは、キャラクターの妙もあり、アクションもありで、読んでいて楽しい。

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    2024年05月24日
  • 恋風 仕立屋お竜

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    金持ちの道楽で、悪人を始末する、という設定には、いまだに違和感はあるものの、作品としては面白い。キャラクターも、まだ素性が明らかでない部分もあるので、先が楽しみだ。

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    2024年03月09日
  • もみじの宴 居酒屋お夏 春夏秋冬

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    202312/安定の面白さ。第二話で、お夏がお春に付き添って行った『胸毛屋のおじさん(正しくは稲毛屋だけど、胸毛がある為もじってる)』の笑ってはいけないお見舞い場面の描写が秀逸で声出して笑った。

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    2024年01月16日
  • 名残の袖 仕立屋お竜

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    シリーズ3作目。短編4話。

    「母」は、女は誰でも母の心がある、というのにはどうかな、と思ったが、
    小さきものに優しくしたい、誰かのために力を尽くしたい、守りたいという気持ちは多くの人にあるだろう。
    自分の罪と向き合いながら、穏やかな生活をしたいと願うお竜の心の揺れが切ない。

    「名残の袖」は「母」の続き。
    母を亡くした幼子と、若き日の過ちを悔い、必死で店を守る男。
    その二人を振り切り、裏稼業へ戻るお竜。悲しいなあ…
    人情一膳飯と守り神も続く物語。
    悪いお殿様は時代物には欠かせない。
    色気と強さと、さながら和風の峰不二子。
    そして久々の師との再会。
    まだまだ物語は続きそう。

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    2023年10月01日
  • それからの四十七士

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    ネタバレ

     最近忠臣蔵に魅了され、手に取ったこの1冊。赤穂浪士生存説という奇抜な設定への違和感から楽しめなかった。例えば大石だけが生存していたら現実味があるだろうが、46士もいれば離脱者も出るし、全てを隠し通すのはどうしても無理がある。さらに上からの命とはいえ、当時の武士の矜持からすると、切腹を逃れることは受け入れられないはずだと思う。
     後半は綱吉と家宣の物語。家宣が終始不気味だったが最後に将軍を誅する場面でその違和感に納得。ただ、そういう展開にするなら、儒学者であった綱吉に絡めて、武王や紂王の例えを引用してほしかった。新井白石や間部詮房の動機にも共感ができず。柳沢吉保を悪者に仕立てているが、結局は新

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    2023年09月15日
  • 明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬

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    居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第七弾。

    毎度お馴染み毒舌女将・お夏と、苦み走った料理人・清次が切り盛りする居酒屋を巡る、人情噺連作四話が収録されています。

    他所から目黒にやってきた、実直だけど訳アリな父娘・禄次郎とお京。(第一話「杯事」)
    七日に一度訪ねてくる息子家族との夕餉を楽しみにしていたのを、愛娘の久々の訪問によって気がかりなことを抱えてしまう足袋職人の弥兵衛。(第二話&表題作「明日の夕餉」)
    不幸な過去を持つ母娘を気遣いつつ、自身もある秘密を抱えている菊次郎。(第三話「白飴」)
    悋気が過ぎる恋人に束縛されている弟子を気遣う剣客・坂村信二郎(第四話「年取りそば」)

    ・・

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    2023年09月08日
  • 父子船 仕立屋お竜

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    今さら気が付いたのだけれど、これは文左衛門さんが、自分のポケットマネーを出して、二人に仕事を依頼しているってこと?それは「仕事人」の矜持として、いかがなものか?

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    2023年08月18日
  • 仕立屋お竜

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    腕の良い職人や小金持ちの風流人などが暮らす、こざっぱりした、八百蔵長屋に住み、老舗呉服屋屋「鶴屋」から、仕立ての仕事を請け負う、仕立屋お竜。
    そのお竜には、裏の顔が有った。

    ろくでなしの父親に育てられ、極道な夫に、盗品の運び屋や美人局の片棒を担がされ、命からがら逃れた時、武芸の師匠、北条佐兵衛と出会い、新たに命を得た。

    「地獄への案内人」となり、過去に犯した罪の償いのために、女を苦しめる男に鉄槌を下す。
    痛快時代小説。

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    2023年03月22日
  • 根深汁 居酒屋お夏 春夏秋冬

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    居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第六弾。

    毒舌女将・お夏と、料理人・清次が切り盛りする居酒屋を舞台にした、人情噺連作四話が収録されています。

    これぞ安定の読み心地。今回も居酒屋を訪れるお客たちが巻き起こしたり、巻き込まれたりする騒動を、お夏と清さんが影でこちょこちょ動いて解決してくれています。
    表題作の第三話「根深汁」では、お夏の昔からの仲間・“河庄の旦那”こと河瀬庄兵衛さんのご近所の研ぎ師・合田喜右衛門が大身旗本の屋敷に仕事にいくも、そこの殿様がヤバイお方だった・・という話なのですが、剣吞な事に巻き込まれそうな喜右衛門の事を、居酒屋ではお夏&清さん、自宅付近では河庄の旦那と、ダ

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    2023年02月18日
  • 悲愁の花 仕立屋お竜

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    シリーズ第二作。楽しみにしてました!

    人情あふれる作品だが、今回胸にぐっとくるのが、長太と粂三のコンビ。
    お竜を姐さんとしたう姿が可愛らしい。
    初登場は小物感ありすぎ。
    そこでぺちんとやられるのは、時代物の「お約束」。
    心を入れ替えた2人の危なっかしい活躍は、どうも母親目線になっていけない。

    もうひとつのエピソードが、孫兵衛の敵討ち。
    これがメインのエピソード。
    いやいや、これも目新しい展開ではないのに、時代劇らしい展開で。
    悪人退治に大立ち回り、それぞれの思いを抱えて裏稼業。
    なんだかてらそままさきのナレーションまで聞こえてきそうだ。
    三作目はあるだろうか。
    3部作で終わってくれるなら収

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    2023年02月12日