岡本さとるのレビュー一覧
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シリーズ3作目。短編4話。
「母」は、女は誰でも母の心がある、というのにはどうかな、と思ったが、
小さきものに優しくしたい、誰かのために力を尽くしたい、守りたいという気持ちは多くの人にあるだろう。
自分の罪と向き合いながら、穏やかな生活をしたいと願うお竜の心の揺れが切ない。
「名残の袖」は「母」の続き。
母を亡くした幼子と、若き日の過ちを悔い、必死で店を守る男。
その二人を振り切り、裏稼業へ戻るお竜。悲しいなあ…
人情一膳飯と守り神も続く物語。
悪いお殿様は時代物には欠かせない。
色気と強さと、さながら和風の峰不二子。
そして久々の師との再会。
まだまだ物語は続きそう。 -
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ネタバレ最近忠臣蔵に魅了され、手に取ったこの1冊。赤穂浪士生存説という奇抜な設定への違和感から楽しめなかった。例えば大石だけが生存していたら現実味があるだろうが、46士もいれば離脱者も出るし、全てを隠し通すのはどうしても無理がある。さらに上からの命とはいえ、当時の武士の矜持からすると、切腹を逃れることは受け入れられないはずだと思う。
後半は綱吉と家宣の物語。家宣が終始不気味だったが最後に将軍を誅する場面でその違和感に納得。ただ、そういう展開にするなら、儒学者であった綱吉に絡めて、武王や紂王の例えを引用してほしかった。新井白石や間部詮房の動機にも共感ができず。柳沢吉保を悪者に仕立てているが、結局は新 -
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居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第七弾。
毎度お馴染み毒舌女将・お夏と、苦み走った料理人・清次が切り盛りする居酒屋を巡る、人情噺連作四話が収録されています。
他所から目黒にやってきた、実直だけど訳アリな父娘・禄次郎とお京。(第一話「杯事」)
七日に一度訪ねてくる息子家族との夕餉を楽しみにしていたのを、愛娘の久々の訪問によって気がかりなことを抱えてしまう足袋職人の弥兵衛。(第二話&表題作「明日の夕餉」)
不幸な過去を持つ母娘を気遣いつつ、自身もある秘密を抱えている菊次郎。(第三話「白飴」)
悋気が過ぎる恋人に束縛されている弟子を気遣う剣客・坂村信二郎(第四話「年取りそば」)
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居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第六弾。
毒舌女将・お夏と、料理人・清次が切り盛りする居酒屋を舞台にした、人情噺連作四話が収録されています。
これぞ安定の読み心地。今回も居酒屋を訪れるお客たちが巻き起こしたり、巻き込まれたりする騒動を、お夏と清さんが影でこちょこちょ動いて解決してくれています。
表題作の第三話「根深汁」では、お夏の昔からの仲間・“河庄の旦那”こと河瀬庄兵衛さんのご近所の研ぎ師・合田喜右衛門が大身旗本の屋敷に仕事にいくも、そこの殿様がヤバイお方だった・・という話なのですが、剣吞な事に巻き込まれそうな喜右衛門の事を、居酒屋ではお夏&清さん、自宅付近では河庄の旦那と、ダ -
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シリーズ第二作。楽しみにしてました!
人情あふれる作品だが、今回胸にぐっとくるのが、長太と粂三のコンビ。
お竜を姐さんとしたう姿が可愛らしい。
初登場は小物感ありすぎ。
そこでぺちんとやられるのは、時代物の「お約束」。
心を入れ替えた2人の危なっかしい活躍は、どうも母親目線になっていけない。
もうひとつのエピソードが、孫兵衛の敵討ち。
これがメインのエピソード。
いやいや、これも目新しい展開ではないのに、時代劇らしい展開で。
悪人退治に大立ち回り、それぞれの思いを抱えて裏稼業。
なんだかてらそままさきのナレーションまで聞こえてきそうだ。
三作目はあるだろうか。
3部作で終わってくれるなら収 -
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内容(ブックデータベースより)
表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕!
第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。
とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身 -
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腕の良い仕立て屋お竜。
男に食い物にされ、命からがら出会ったのが武芸の師匠。
彼に仕込まれ、お竜は殺し屋家業を営んでいる。
決め台詞は、「太ももに彫り込まれた竜、こいつを拝んだものには死んでもらう」だ。
艶っぽいセリフだこと…
暴力的な父から逃れるため、母はお竜を連れて逃げた。
母亡き後、悪徳金貸しから守ってくれた林助は悪事の片棒を担がせ、拒めば折檻。
そこから逃げ、自分のように苦しむ女たちのため、お竜は鬼となった。
悪者を手際よくいなしていくさまは、必殺仕事人が好きな読者なら応援したくなるはず。
最終話では人身売買の元締めと対峙する。
物語はそれで終わるが、この後もシリーズとして続いて… -
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居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第五弾。
毒舌女将・お夏と、料理人・清次が切り盛りする居酒屋を舞台にしたシリーズ。人情味あふれる連作四話が収録されています。
息子の死で鬱になり、寺男として暮らすようになった夫と彼の元に通い続ける妻の復縁に、お夏たちが一肌脱ぐ表題作の第一話「鯰の夫婦」。
お夏や清次と“相模屋”時代の仲間である、髪結いの鶴吉の元に腹違いの弟が訪れ、生き別れの父への複雑な思いと向き合うことになる第二話「焼き茄子」。
駕籠舁き・源三の相方で、無駄が嫌いで理屈屋の助五郎。駕籠舁きとしての腕は申し分ないのに、如何せん“ひろゆき”ばりの論破男で可愛げのない彼の長屋に幼馴染のお -
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居酒屋お夏 春夏秋冬シリーズ5
《鯰の夫婦》
鯰釣りの名人と呼ばれた猿三。愛息を連れて釣りに出かけたが、地震に遭い、息子を亡くしてしまう。
女房のおかじから、散々詰られ、自責の念から、気鬱となり、寺男となる。猿三を気遣い、おかじは寺に通い、猿三を元気づけようとするが。
《焼き茄子》
お夏の生家"相模屋"で、アゴ付きの髪結をしていた、鶴吉。幼い頃、生き別れた父親が、再婚して、出来た腹違いの弟の亀次郎が、訪ねてきた。
《焼飯》
居酒屋お夏の常連客の駕籠かき、源三の相棒・助五郎は、無駄を省くことに生きがいを覚える、変わり者である。
源三は、そんな相棒が気になる。
《やけ酒 -
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父の本。
お竜さんがとりあえず取り掛かるのは、自分の人生を壊した元亭主かと思ったら違ってたのが意外でした。まぁ、結果として元亭主も出てくるけれどもなんとなく棚ぼた感があふれるというか… シリーズものならもっと引っ張るかと思ったら違ってましたね。
個人の判断で善悪を決めたり、罰を与えるのはしょせんは私刑なんだなぁと1話を読んだときに思いました。言い方は色々ありますが、世間に対する八つ当たりというか、自己満足の方が強そうな感じ。2話以降にバックアップ体制が出来て、なるほどこれで始末屋みたいな感じになるのかな、と思いましたが。でも個人の感情で人の生死を決めるのはやはりおこがましいというか、ちょっと