岡本さとるのレビュー一覧
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「お勝手のあん」の作家の新しいシリーズの開幕!
一刀流の祖、伊藤一刀斎の弟子、小野次郎右衛門忠明という剣客がいてやがて小野派一刀流の祖となるのだが、やがて柳生家と共に徳川将軍家の剣術指南役を代々務めることになる。その後継者を選ぶ時に、敗者となった物ではあるがその実力をかわれ「影武芸指南役」となった一派が善鬼。その子孫が将軍家御用達の扇屋「善喜堂」。その主人をはじめ家族や従業員全て武芸を極めた影の姿があった。
その娘、千秋の初恋から話が始まる。
将軍家からの依頼で幕府の安寧を妨げる輩の排除に動くのが善喜堂のものたち。
主人は娘には危ない仕事をしてほしくはない。
大きな商家に嫁がせたいと思っ -
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居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第二弾。
居心地の良さと旨い飯が魅力の、お夏の居酒屋を巡る四話が収録されています。
前シリーズでは、お夏の母親の敵討ちという、通しテーマがあったのですが、セカンドシリーズでは特にそれはなく、それぞれ一話完結の人情噺となっております。
各話悲喜こもごもの味のある内容ですが、個人的には第二話「雑煮」が良かったです。筆師の父子の不器用ながらもお互いを思いやる姿と、息子の成長を実感する父の想いが心に染みました。ラストのサプライズも予測はできましたが、何とも粋な計らいで、気持ちの良い話でした。
一見、お客と距離を置いているようですが、裏で色々気にかけてくれる、 -
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ネタバレ202111/若鷹武芸帖シリーズ第9弾。今回は将軍より番方の武芸の腕を調べるよう命を受ける。そして調査の報告と共に、将軍の前で調査対象者との勝負を披露。タイトル「五番勝負」なのに、収録は「一章:一番勝負、二章:二番勝負、三章:三番勝負、四章:四番勝負」迄。鈴姫の件が本巻での五番勝負目をさしているようだけど、それゆえに番方との五番勝負目を端折って終わっているのか、続刊で残りの番方との勝負が描かれるのかわかりにくい終わり方だった。そして水軒と鷹之介の亡父とのかかわりが匂わされてるのは今になって?なとこもあるけど、ここから最終巻に向けて動き出す感じかしら。
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居酒屋お夏 春夏秋冬 シリーズ3
目黒永峯町にある「居酒屋お夏」は
毒舌女将・お夏と苦味走った料理人・清次が切り盛りしている。
表には出さないが、身には人並み外れた武芸を備えた二人である。
お夏の毒舌聞きたさに、今日も常連客達が、集まってくる。
《豆腐尽くし》
渡世人として苛烈に生きてきた牛頭の五郎蔵には、若い頃、惹かれあった、忘れられない女性がいた。
《料理屋》
料理屋「水月」の一人娘・お蔦は、両親と婿を亡くし、若女将として、店を切り盛りしなくてはいけなくなった。
牛頭の五郎蔵が、お蔦のために、一肌脱ぐ。
《酔醒》
団子売りのおくみには、仕返しをしてやりたい男がいた。
おくみの仕返 -
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ネタバレ202109/シリーズ3作目。一話目「不死身の男」のラスト(駕籠内の宗兵衛の涙声、かきけす新三と太十の掛け声)、こういうドラマのエンディングのような情景が浮かぶ描写がうまいな~。二話目「帰ってきた男」はおとぎ昔話のようなほら吹き爺さんの話。作者の筆ものってる道中話で笑わせて泣かせる展開、そしてゾクっとさせる余韻あるラスト、という構成のお手本のような物語だった。表題作でもある三話目「雨やどり」、身投げしようとしていた訳あり女性・おそのを助けた太十。おそのを守り救うべく、新三や駕籠留の面々も協力して…という話。今回はエピソード的にも、新三と太十の性格の違いがより際立って描写された印象。このおその、
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ネタバレ 購入済み
老練な白波流師範と海女の水術
京極周防之守からの勧めで、武芸帳編纂所の頭取・新宮鷹之助は今回、「水術」の武芸を調べることになった。
泳ぎの知らない鷹之助は、調査するにあたって先ずは自分が泳ぎを覚えようとの思いになった。夏の暑い盛りである。海に出掛けるのも悪くは無いと思い、芝浜に日々通うようになった。そして、そこで知り合った若い海女のお光から泳ぎ方を習うようになった。お光は、漁師村でのけ者扱いを受けながらもたくましく生きていた。ある騒動からお光を守るため、鷹之助はお光を武芸編纂所に連れて来てしばらく滞在させることにした。
一方、水軒三右衛門が浪人の頃知り合った相模国出身の明石岩蔵を訪ねた。金杉橋の近く芝浜で釣具屋を営んで