あらすじ
目黒行人坂にあるお夏の店は再建初日から大賑わい。母の仇討ちを果たしたお夏の裏の顔などつゆ知らず、常連が毎日店にやって来る。調子に乗った客がいればお夏の毒舌が問答無用で炸裂。そんなある日、強烈な個性を放つ男が町に現れた。快活な振る舞いとは裏腹に悲壮な決意があると見抜いたお夏。そこで案じた一計とは? 人情酒場シリーズ新装開店。
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良いねぇ
良いねぇ良いねぇ、黒沢団蔵。殺された犬達の仇を取りに、山から、お江戸まで、やってきた。お山暮らしで、普通の暮らしに慣れていない、天狗の先生の敵討ち。可笑しい中にも、正義溢れる気持ちの良い話だった。
Posted by ブクログ
母の仇討ちを果たし、焼けた店を再建(龍五郎達常連が)、毒舌のくそ婆ァお夏とクールな料理人清次の人情酒場、新装開店! 岡本さとる 著「居酒屋お夏 春夏秋冬 山くじら」、2020.8発行。麦とろ、糠みそ、山くじら、めざしで茶漬けの4話。どれも味わい深く秀逸。特に糠みそのお仲、めざしで茶漬けのおしか、心に響くいい話です。
Posted by ブクログ
新シリーズの開幕は血生臭い場面がなく、清次の昔語りや相模屋長右衛門の兄弟弟子である団蔵など、人生をしみじみと味わうような内容が多かった。
敵討は終わったので、このままの雰囲気が続けば良いと思う。