あらすじ
山の先生の身に何か起こるんじゃないか――。亡父の弟弟子・黒沢団蔵の言動に異変を覚えたお夏が知ったのは、武芸の道に生きる男ならではの壮烈な覚悟だった。お夏は団蔵の助太刀を決意するが、それによって目黒の居酒屋は臨時休業となり……。このまま店をたたもうかと悩みながら目黒に戻ったお夏が見た光景とは? 人気シリーズ第九弾。
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お夏の父親の弟弟子の黒沢団蔵が、親の仇と狙われた。その助っ人に、昔の仲間達と行って、十六人の敵と戦い、誰も怪我もせず、勝利をおさめた。久々の大仕事だったので、やれやれだ。目黒ではない他の町で、皆で寄り添って暮らす。そんな未来は、近いのだろうか?
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202412/第一話はわりと好き。第二話では不動の親分が心配だったけどホッとできる終わり方でよかった。第三話は団蔵の魅力がわからず笑…自分はあまり好みではなかった。第四話はお夏シリーズらしい展開。
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居酒屋お夏・セカンドシリーズ“春夏秋冬” 第九弾。
毒舌女将・お夏&いぶし銀料理人・清さんが切り盛りする居酒屋を舞台にした人情噺・連作四話が収録されています。
相変わらず優しい“お節介”で、訳ありな人々のお悩みを人知れず解決しちゃうお夏さんと清さん。
第一話「引っ越し蕎麦」で、元カノと思わぬ再会となった半次郎さん・・切ない結末にはなりましたが、彼にも幸せになってほしいですね。
第二話「大蒜」では、居酒屋常連のまとめ役でもある“不動の龍五郎親方”の好敵手且つ盟友が亡くなってしまったことで、龍五郎親方がすっかり老け込んでしまい、周りを心配させましたが、昔親方が世話をした新吉を巡るゴタゴタがきっかけで威勢のいい親方に戻ってくれて良かったです。
第三話「芋粥」は、お夏の亡父の弟弟子・団蔵さんが江戸に出てきて、過去交流のあった女性達と再会&もしかして団蔵さんに息子がいるかも?疑惑に、お夏たちが協力する流れで、こちらもええ話でしたね。
続けて第四話(表題作)「酒と飯」も団蔵さん絡みの話。
足柄山に戻った団蔵さんが、因縁の相手と果し合いをするのにお夏たち「”元”魂風一家」のメンバーが足柄山まで助太刀に赴く展開で、団蔵さん&お夏一味のカッコイイ剣戟シーンもお楽しみ頂けますよ~。
因みにこの話の中で、お夏&清さんが「そろそろ目黒を出た方がよいかも・・」みたいな事を言うていて、“もしや、シリーズ終了か?”と、ちょっと心配したのですが結局ラストではまだ続きそうだったので一安心。
お夏の居酒屋は、酒と飯を提供するだけでなく、常連客にとってのかけがえのない居場所でもあるので、今後も目黒に居てくれるようで良かったです。
(とはいえ、“新しい場所で心機一転”というターンもちょっと興味があったりするのですけどね)
さて、これからは団蔵さんもレギュラーメンバーになるのでしょうか・・次巻も楽しみにしております~。