伊吹有喜のレビュー一覧

  • ミッドナイト・バス

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    すれ違い、生き違った家族が会いまみえた時に、どうやって向き合い、どうやって再出発していくのか。家族とはとても近いため、時には支えに、時には脅威になる、そんなデリケートな関係なのかもしれない。それでも家族を紡ぐ物語が心引かれるのは、それをみんな求めているのだろう

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    2023年05月15日
  • ミッドナイト・バス

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    「終わり良ければ」という言葉があるが、
    そのような印象がややある作品。

    終始起伏は少なく、それぞれが抱える問題(家族、仕事、恋愛、結婚、離婚)に対して向き合い、最後にはそれに対する答えを見つけ新たに歩みを始めるというストーリー。

    この作品は、読者側の今の状況や精神状態によってハマる/ハマらないが大きく左右されると思うが、何かモヤモヤしている時に読んでみる一冊としては良いと思う。

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    2023年05月12日
  • 天の花 なでし子物語

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    名家の人々のしきたりや、思惑に翻弄される子ども世代の苦悩がもどかしいけれど、常夏荘の人々の暖かさにほっとします。昭和の旧いメロドラマのようで、「なんだかなぁ」と思いつつ先が気になってシリーズ読破したくなる。

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    2023年04月29日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    今回は料理より少々青臭い宇藤君の葛藤がメインかな。
    でも、多くの人が感じると思うけど真の主役は柊君。
    彼が少しずむ心を開く様子はとても微笑ましい。

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    2023年04月21日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    知らないバレーの世界を知りました。アスリート、舞踏家etc.華やかに見えてそれでいて、強い精神力。すごい世界だな。

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    2023年04月08日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    『今はちょっと、ついてないだけ』
    タイトルがいい。つらい時に思い出したら気持ちが前向きになれそう。

    「ボーイズ・トーク」から後半の三章がよかった。
    控えめでイケメンな立花さんが実在しているような気がしてしまい、会ってみたくなった。こういう感じの人タイプだな、是非綾野剛さんに演じて欲しいなと思って読んでいたが、すでに玉山鉄二さんで映像化されていた。どんな感じか気になるので観てみようと思う。

    ひとつ引っかかった事。岡野が家族をバーベキューに連れ出す場面での奥さんの態度が酷すぎた。段取りが悪くても、楽しませようとしてくれた気持ちを汲むべき。思いやりが大事だよー。

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    2023年03月21日
  • BAR追分

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    新宿追分の目立たない横丁のどん詰まりにあるBar追分。

    昼間はバルとして、夜はバーとして営業している。

    何かに悩む客が、うっかり迷い込み、バーで出会う人が何を助ける訳でもないが、そこに暮らす人を見て、客が自身の進むべき道を選択していく。

    追分の名の通り分かれ道にあるバー。

    自分もそんなバーに迷い込んでみたい。

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    2023年02月23日
  • オムライス日和 BAR追分

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    2023.1.25
    BAR追分シリーズ第2弾。
    ねこみち横丁振興会の管理人をしながら脚本家の夢を追いかける宇藤輝良とそこに関わる人々の心温まる連続短編集。

    シリーズ2作目はBAR感が1作目よりも少なめだが優しい気持ちになれる小説。登場人物たちが皆、優しく難しいことを考えずゆったりとした気持ちになりたい時に読みたい一冊。第3弾も出版されているようなので読んでみたい。

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    2023年01月25日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    私は大学時代、所属していたゼミの教授からのアカハラでどん底の気分だった時がある。身に覚えのないことで責められ、散々嫌な言葉をかけられ心臓がどくどくと嫌な音をたてるほど傷つき、夜も眠れず泣く日々だった。これ以上こんなゼミにいられない、と必死に学部長にゼミを変更したいと頼み込んだ。しかし、どこのゼミも手一杯で、私を受け入れられないとの冷たい返事ばかり。そんな中、唯一快く受け入れてくれたのが、私がのちに心より尊敬する恩師だった。
    逃げ込んだ先のゼミの恩師がくれた、忘れられない言葉がある。
    『人生山あり谷ありですが、悪いことばかりは続きません』
    私は、嫌なことに直面して沈んだ気持ちになると、この言葉を思い出す。
    そう。今はちょっと、ついてないだけなのだ。そのうちついてない時期は終わり、いい運がやってくる。だから私は、希望を持って生きていられるのだ。
    この本はそれを改めて考えさせれくれた。心の底からじんわりと暖かくなれる、そんな作品だ。

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    2023年01月19日
  • 風待ちのひと

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    鬱で生きる気力のない哲司に否応なく関わってくる喜美子。いつも明るい喜美子も悲しみを抱えています。

    読んでいて平穏な日常の幸せを感じました。
    哲司と喜美子の他愛ない会話ややり取りに和む。
    伊吹さんの作品に共通して感じる“優しさ”、“安らぎ”みたいなものを、デビュー作からも感じました。
    読めて嬉しい。
    良い読後感でした。

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    2022年12月29日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    新宿の「ねこみち横丁」振興会の管理人をしながら、脚本家を目指す宇藤。
    コンクール作品を書き上げた直後、「BAR追分」にやって来たのは劇団を主宰する桜井義秀と出会う。
    この桜井は夜の「BAR追分」で働く純とも因縁があったが、桜井と二人三脚で劇団を支えて来た空開の後任として、宇藤を劇団付の脚本家として、誘う。
    念願の脚本家の道が開けてきた宇藤だったが、人生の大きな岐路に戸惑ってしまう。
    宇藤の心の迷いを丁寧に描きながらも、BAR追分に訪れる人々との出会いを描き、相変わらずモモちゃんの料理も美味しそう。
    特別な食材を使う訳でなく、作り方を変えることで、様々なメニューを生み出すモモちゃんの才能がとても羨ましい。
    今作ではこれまで登場しなかった人物がたくさん登場するが、やはり「蜜柑の子」のラストで、なかなか心を開かない柊くんが、自分が大好きだったメロンパンを別れ際に宇藤に渡すシーンには涙・・・
    ただ、コンビニのレジの横に売っている、ソーセージをホットケーキミックスをつけて揚げた食べ物は、「ホットドック」ではなく、「アメリカンドック」ではないの?
    それとも、地域によって呼び方が違うのかしら?
    ラストに出て来る空開の「情熱ナポリタン」も食べたくなった!
    この後の作品が出ていないようだけど、シリーズはこれで終わりなのだろうか?

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    2022年10月17日
  • 地の星 なでし子物語

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    少し終わり方があっけなく感じた
    また、わりとあっさりと成功してしまったかな
    この作家の作品は家族関係のものをいくつか読んだ
    何も読みやすくわかりやすい
    人生の道標になることも多いと思う

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    2022年10月08日
  • 天の花 なでし子物語

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    先に地の星を少し読んで何か話が飛んでる気がすると思い、天の花を先に読むことにした
    順番はこれで良かったのかしら

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    2022年07月11日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ3作目で多分完結編。悪くないんだけど、メインが食べ物の話なんで私の心をくすぶらない。と云うか、ちょっとめんどくさい。でも、宇藤君の成長はなかなか良かった。もったいないかも知れないけど・・・

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    2022年05月08日
  • 天の花 なでし子物語

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    迷った末に時系列で読みました。うーん…読まなくて良かったかも。2人の回想で進む構成が安っぽく、話の展開も取ってつけたようでがっかりで、冒頭付近の一々の説明書きも余計でした。第1作だけだったら名作になったかも知れないのに、残念です。

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    2022年03月27日
  • なでし子物語

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    いい話なのかもしれないけど、悲しくて、やりきれなくて、苦しかった。そんな簡単に心は戻ってこない。負けない強さも少しの先延ばしにしかならない。この子たちみたいに本当に生きられたら、救われるんだろうな。

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    2022年03月09日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズものの第三弾。
    食べ物のタイトルに惹かれて読み始めました。
    主人公は脚本家の卵。
    お話の初めの方は面白味を感じませんでしたが、徐々に主人公と周りの登場人物に感情印入していき、最後にはシリーズ最初から読み直したくなっていました。
    第一弾から出直します。

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    2022年02月18日
  • 地の星 なでし子物語

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    ネタバレ

    口コミで次作を先に読むべきか、
    出版順に読むべきかが議論されていたので悩んだが、
    出版順に読んでみることにした。
    そこに作者の意図があるのかも。

    まず、18年も経っていて、
    燿子は結婚し子どももいて(しかも相手は立海ではなく)、
    スーパーで働いていることにしばらくついていけなかった。
    燿子は高校生の頃かなり優秀で、海外で働きたいと思っているくらいだったが、
    あっさり結婚したらしい。
    そして自身が「おあんさん」に。
    遠藤家は更に没落していて、以前に働いていた人々は今は皆いない。
    まだ若いのに、何回も転回している人生だなあ。
    1作目のなでしこ物語から時間をあけずに読んだので、
    あまりにも違うストーリーで「えーっ!」となったが、
    おなじみの登場人物たちが出てきてほっこりしたり、
    昔、隆盛を極めた常夏荘のゴージャスな埋蔵品たちに驚きながらも、
    パートの主婦が起業するまでのストーリーとして楽しめた。
    かつての青井先生の教えが燿子の中にずっと生きているね。

    それにしても、燿子はなぜ龍治を選んだのだろう。
    いろいろ疑問が残るところもあったが、次作でそれが解決されるのだろうか。
    そしてこの後、龍治や立海との関係性に変化があるのか。
    この話自体は明るく終わったが、とても気になる。

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    2021年10月18日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    職を失ったら、どうなるのだろう。最近、始終思っている。働けない自分に価値はあるのだろうか。働けても働けなくなっても、自分に価値を見出してくれる人はいるのだろうか。それが家族だったのかもしれないのに、、。

    「 もしかしたらお役に立つかもしれない。そのためのグッズです。いつ、どこで、どんな状況であろうと、自分のところに来た球は必ず拾う。そのためのもの。気にしないでください」

    「 でも子供を産んだり、人を育てたりできる人は強い。どちらもできない人間は仕事とプライベートが行き詰まると、身の置き所が見つからない」

    「 あらたまった話じゃないんで、イチさんの席がいいです。みんなよく隣に座ってしゃべったり、弁当食ったりしてるじゃないですか」

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    2021年08月16日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    引き込まれる文章で最後まで読めた。
    面白かった。

    自己肯定感が低い主人公が、友や心ある大人によって、前向きに生きて行こうとするストーリーだ。

    ハイジ、赤毛のアンなどが思い浮かぶエピソード、設定もあり、オマージュ?なのかな?

    時代設定が1980年代だが、もっと昔のような感じがする。どうしてこの設定なんだろう?


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    2021年08月01日