成田美名子のレビュー一覧
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ネタバレ話が進まないという感想をちらほら見かけるのが
とても違和感がある。
憲人は役者だ。
能の舞台に立っているその時だけでなく
生きる全てが芸の糧になる人間なのだから
こうした色々なプライベートやトラブル解決も
役者として大切なことだと思う。
芸事を騒音だとして自分に正義があるかのように
挿げ替えてしてくる嫌がらせ、非常に気分が悪い。
じいさまの振る舞いが相変わらず恰好良かった。
鬼婆は鬼なのか、人なのか。
鬼は人の中に棲んでいるというのはその通りだろうと思う。
古来それを鬼の形にして描写したのだろうなと。
「とくい」と言われて気になってしまう人間らしさも理解できるし
とくいにはなるほどいろい -
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ネタバレゴミ屋敷問題。
お弟子さんにそこまで関わるのかとも思うが
それが憲ちゃんだし、杉浦さんからしたらあまり知られたくないことだろうし
ばれてしまった先生が手伝ってくれるならありがたいだろう。
捨てるなと怒るお父さんに、
「探し易いように整理してる」と説明するところが流石。
何度も来ることの説明も一緒にしている。
”世の中では、ただ一言ゴミと言われるものの正体は
その人が暮らしてきた時間や思い、
過去の全てその人そのものかもしれません。
人が踏み込んで捨てようとしたら怒るのは当然だ。”
こういう考え方ができる憲ちゃんは本当に素敵だと思う。
冷蔵庫の買い替えを
「お母さんも知ってるから大丈夫。それに -
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ネタバレテレビでもいいと言われたからと言って
ドラマのワンシーンで見たのを「能を見た」と言ってしまうのはちょっとびっくり。
恭子先生、短い出番だけれど気持ちの良い人だ。
周りに人がいるところで好きだと言われるより
嫌いだと言われる方が自分なら余程恥ずかしい。
憲ちゃんにチョコを渡せなかったなら私なら
とっておくか自分で食べてしまうが。
人に渡すのは、しかも2人の共通の知人に渡すのは
気付いて欲しくてわざとなのか。
そうでないにしろちょっとデリカシーが無いと感じる。
望さんの対応はスマートだが、憲ちゃんも流石に受け取れないだろう。
楽くんはとても良い。
清経の話で突然憲ちゃんが怒っても応じるし
休眠 -
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ネタバレ憲ちゃんらしいと言えばそれまでだけれど
ストーカーに会いに行くのは流石に危険過ぎる。
楽くんが心配するとき、「信用はしてます」と言うのがいい。
先生や家族も心配してくれるのが微笑ましいが
それで一日無駄になるのはいただけないし、
ふたりも自分の家族には説明してから京都へ行ったほうが良かったとは思う。
漫画だから仕方ないけれど
上野さんも七条の母親も、本人が亡くなっているのを言わずに
会いますかとか案内するとかいう言い方をするのが気になった。
息子を亡くして、葉月が生き生きとしている姿を見て
複雑な気持ちになるところまではわかるが
だからといって息子と同じようにストーカー行為を始めるのは
全く -
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ネタバレ自分としてはてっきり前巻で憲人と葉月さんの仲が進展したと思っていたので
葉月さんがまさか明確な意思表示をしなかったとは思わなかった。
麻生さんよりリードしている立場なはずなのにちょっと気の毒。
池袋にいかないのは素直じゃないなと思うが気持ちはわかるし
折角林檎を持っていったのに男といたらイラッともする。そこで帰ってしまうのもどうかと思うが。
関西住んでいたけど、大阪は兎も角兵庫で運転が荒いと感じたことはなかったが。
うまくいかない時、ひとつでも調子が良いことを探したくなる気持ちよく分かる。
いまいちをもうひとつ発見しただけ、という言い方が可愛い。
舞台はがんばっても一生イマイチというのも笑 -
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ネタバレ琳さんが気取らなくて時間が合えば気さくに
会いに来てくれるところがとても好きだ。
それだけ憲ちゃんが好かれているということでもあるのだろう。
今さらドラマを見て、自分の顔は唯一直接見られないと気付き
でも能のシーンだけは違和感がなかったというのは面白い。
これまでの経験全てで、「花は自分が美しいことを知らない」と悟るのが憲ちゃんらしかった。
盲人の面の方が周りがよく見えるというのは
逆説的で大変面白い。
憲ちゃんの弱法師を見て、琳さんも葉月さんも
やる気を出しているのがとても良かった。
二人のストイックさも、憲ちゃんの舞台がどれほど良かったかもわかる。
そしてやっと憲ちゃんが、自分が思うよう -
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ネタバレ隆生先生が写真やレコードを探してくれたり
憲ちゃんに見せる為にももう一度舞おうとされたり
というところが感じ入るし
伝統芸能の生々しさであるとも感じる。
そうやって目の前で見せることでしか
伝わらないこともある。
葉月さんが「一番したかったことを忘れるために
ピアノを始めたのかも」というのはぐっときた。
『かげきしょうじょ!!』でも主人公がそうだったが
そういう家に生まれて舞台に憧れて
でも伝統芸能で男性だけのものだから自分は立てない
というのは辛いところだ。
だからと言って女性も立たせろ、という問題ではないし。
葉月のピアノが好きと言ってくれる憲ちゃんや先生たちがありがたいし
『楽しい時間 -
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ネタバレシナリオをよく読んで想像して然るべき動きをする。
本当にそれしかできないけれど、それのなんと難しいことか。
差し入れとしてバレンタインにデメルのケーキをもらって
ちゃんと開けない家族、いいなぁ。
琳さんからのプリンは開けてしまうが。笑
しかし憲ちゃん、「家族で美味しくいただきました」
は言っちゃ駄目だなぁ。
家族含めてどうかしてると葉月さんに思われかねない。
えーって反応しない葉月さんも葉月さんで。
ふたりとも大人と言えば聞こえはいいが素直じゃない。
間違ったことをしている人を注意できる人はとても正しいと思うけれど
今の世の中本当にそれで逆ギレされることも多いから
叱るときは相手や状況を -
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ネタバレ「台本をよく読んで状況をリアルにイメージしてしかるべきアク ションをする
そしたら自然に感情生まれる』。
龍神を演じることが 「楽しみ」 と言う憲ちゃん。 思っているのと逆のことを言ってしまうことってあると思うが それは自分をもり立てようとしているのか、 深層心理では本当に 楽しみなのか。
大体三十代半ばで披く道成寺を、 アラサー記念に 披けばいい、と言ってくれる先生が有り難い。 やりますと答えてしまうのもまた日常の関だったのだろう。
西門が養子に行った日の事を忘れていたのを
人は嘘をつくと捉えるのは
幼少の憲ちゃんが気の毒にも思うが
見たいものだけを見て覚えて
見せたい自分を選択する -
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ネタバレ人の目に触れる職業である以上、能楽師も
見てくれる客層を増やす為にも注目されること自体は
自分は良いことだと思う。
ただそうなることで周りの目は厳しくなる。
色々言われても最終的には黙らせる為には
本業である能をこれまで以上にしっかりやる。
それ以外にできることはない。
歯痒い気もするが、本当にそれしか無いのだ。
先生が『いつもニコニコしながら私に重いものを乗せる』のは
憲ちゃんを信頼しているからこそなのだろう。
琳さんも良いキャラクターだし、
仕事か本心か気になるのは好きだからだ
と気づく憲ちゃんが良かった。
初めはスタッフさんが多いことで緊張していたけれど
今は「慣れた」ではなく「心強 -
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ネタバレ漫画の中では脇役の役者志田さん、
大杉漣さんを思わせる良い役者ぶりだ。
こんばんは、と挨拶にきてくれるし、
「仕事とはいえお玄人の方の先生役とは恐縮しております」
とわざわざ言ってくれるところがすごく良い。
謡と仕舞を習っていた経験があるから余計そう言える知識があるのだろう。
型でも、奥に感情の動きがあるから
というのが興味深かった。
藤哉役をやる人が本物だからこそ、ドラマの中の憧れや壁も本物になるし
能の先生も本物になる。
なるほどその通りだと思ったし憲ちゃんの責任は重大だ。
能役者なのにじゃなくだから選ばれた、という表現が好きだ。
憲ちゃんは周りから影響を与えられるばかりのように感じ -
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ネタバレ西門とのエピソードがとても良い。
ふたりが悪いわけでもなく誰が悪いわけでもないのに
ギクシャクしてしまうのがかわいそうだけれど
仕方のないことだとも思うし、関係が少しでも進展して良かった。
舞台上で面が割れても集中しているところがすごいけれど
それをきっかけにテレビドラマのオファーが来るのも運命だなと思う。
ドラマを見ていて詳しい人が見るとおかしいことばかりというのは
能だけに限らずよくあることだと思う。
その道のプロが撮影協力していても色々な都合に流されて
修正されないこともよくある話。
気持ちだけ作っていってお任せするのは
プロ同士だからこそ成り立つのだろう。
選んだのは向こうな -
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ネタバレ海くんが左右十郎の名を継ぐということを
大人である憲ちゃんと全く同じではないかもしれないが
意識し考えているところがすごいと思うし
それが伝統芸能の家に生まれるということなのだろう。
自分じゃ駄目なのでは、と自信がなくなるのは
能が嫌なのではなくて、寧ろ好きだからなのだろう。
憲ちゃん自身、舞台に立つことが当たり前だと思っていたところから、
お母さんに「舞台以外の道も考えていい」
と言われるシーンも印象的だ。
初めて舞台を続けるかやめるかという選択肢を手に入れることになる。
続けるということが、惰性ではなくて
自分で選んで続けることになる訳で、より一層重くもなるし
真摯に向かうことになるだろ -
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ネタバレ楽の茶髪について、お客様のこと、ひいては舞台のことを
気遣って染めるべきという意見なら分かるが
そうでない理由で批判してくる意見は腹立たしい。
自分ならこうしないのにと思うことをされるとイラつくが
「それは実は自分に一番近い人かもしれない」
というおじいちゃんのアドバイスが結構衝撃だった。
生まれた時はみんなまっさらで
あらゆる性格の人間に育つ可能性があった、
だから憲人がその人のように育つ可能性もあった
という考え方は想像だにしなかった。
そうならなかったのは、認めたくなかった自分を押し込めて今の自分になったし
だからそれを発揮する人を苦手に思うのも当然
と憲ちゃんを肯定してもくれているし -
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ネタバレ現代ならスマホの乗り換えアプリでいくらでも
自分でその場で調べられるだろうから
こんなことはないのだろうが
落ち着いて調べられる人が調べて電話で伝えて
それを待つだけではなく動けるだけ見切り発車で
動いておかなければいけないとか
この不便さがはらはらする。
火事になった家から子供を助ける。
確かにあまりにすごい理由での遅刻で
一瞬その場にマジか?という空気が流れたというのがリアルだし
楽ちゃんが「憲人さんらしいですね」と言ったのが
楽らしく憲人らしく。
人助けをした憲ちゃんが他の人にまた助けられ
お舞台に間に合うところがちょっと報われる感じで良い。
48年前にはいなかった人達、
48年後