成田美名子のレビュー一覧
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ネタバレシナリオをよく読んで想像して然るべき動きをする。
本当にそれしかできないけれど、それのなんと難しいことか。
差し入れとしてバレンタインにデメルのケーキをもらって
ちゃんと開けない家族、いいなぁ。
琳さんからのプリンは開けてしまうが。笑
しかし憲ちゃん、「家族で美味しくいただきました」
は言っちゃ駄目だなぁ。
家族含めてどうかしてると葉月さんに思われかねない。
えーって反応しない葉月さんも葉月さんで。
ふたりとも大人と言えば聞こえはいいが素直じゃない。
間違ったことをしている人を注意できる人はとても正しいと思うけれど
今の世の中本当にそれで逆ギレされることも多いから
叱るときは相手や状況を見てからにしてくれと言う
憲ちゃんの言うことは正しいし、言われて嬉しそうにしている葉月さんが良かった。
花嫁のエピソードは正直葉月さんと花嫁さんとどちらにも共感できなかった。
男連れでいる葉月さんに好きな人がいないと言い切るのもよく分からないし
そんなことを反論しようという理由だとしても言う意味が分からない。
逆に葉月さんも、 ただその場で行きあっただけなのにそこまで突っ込んだことを言うのも
どうなのだろうと思った。
ゴッホ先生はなかなか好きなキャラクターだ。
ドラマに出ることも反対と言いつつもきちんと理由があり、 頑ななわけでもなく
もう出たものは仕方がないし、左右先生の方がよく見ているんだからこの判断でいいのかも
と言えるところが理解があるし、会いに行ってきちんと話をしようとする
憲ちゃんはやっぱりさすがだと思う。
麻生さんはあまり好きになれないキャラクターだ。
ポジション的にもそうだけれどそれだけではなく、
わざわざマウントを取るようなことを言ってくるところが
意識的にしろ無意識にしろ不愉快に感じる。
とは言え、NPOを立ち上げる行動力はすごいし
講師を頼もうとするのもすごい。
即答で受ける憲ちゃんもすごいなと思う。
絶対大変なのに
あれもこれもやる、と決める姿が恰好良いし
するべきこと、と言う意味での戒というタイトルの話に
ふさわしい締めだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「台本をよく読んで状況をリアルにイメージしてしかるべきアク ションをする
そしたら自然に感情生まれる』。
龍神を演じることが 「楽しみ」 と言う憲ちゃん。 思っているのと逆のことを言ってしまうことってあると思うが それは自分をもり立てようとしているのか、 深層心理では本当に 楽しみなのか。
大体三十代半ばで披く道成寺を、 アラサー記念に 披けばいい、と言ってくれる先生が有り難い。 やりますと答えてしまうのもまた日常の関だったのだろう。
西門が養子に行った日の事を忘れていたのを
人は嘘をつくと捉えるのは
幼少の憲ちゃんが気の毒にも思うが
見たいものだけを見て覚えて
見せたい自分を選択するのは 必死で生きている証
というのは良い考え方に思う。
市祐先生が見にきた時、 自分の震えを
武者震いだと言い聞かせるシーンが良い。
別に浮かれている訳でなく
必死に良かれと思ってやっているのに悔しいが、
誰からも文句が出ないくらい死ぬほど稽古する
と闘志を燃やすところが素晴らしい。
家でも稽古したいと伝えたら、 自分達も考えていたのだと言って すぐさま行動に移してくれる家族がさすが過ぎる。
良い家族だな。
葉月さんは気が強そうに見えるけど、だからといって傷つかないわけでは当然なく
事故が起きた時に一人ではなくて本当に良かった。
自然になでなでしてしまう憲ちゃんも可愛い。
こういう時に変な慰め方や、お前も悪いところがあると言ってくるのではなくて
頑張ったねと言ってくれるのは本当に泣ける。
しかも運転を代わってくれて、さらに気分転換させてくれるのが完璧で
憲ちゃんが好かれるのはこういうところだろうなと思うのだ。 -
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ネタバレ人の目に触れる職業である以上、能楽師も
見てくれる客層を増やす為にも注目されること自体は
自分は良いことだと思う。
ただそうなることで周りの目は厳しくなる。
色々言われても最終的には黙らせる為には
本業である能をこれまで以上にしっかりやる。
それ以外にできることはない。
歯痒い気もするが、本当にそれしか無いのだ。
先生が『いつもニコニコしながら私に重いものを乗せる』のは
憲ちゃんを信頼しているからこそなのだろう。
琳さんも良いキャラクターだし、
仕事か本心か気になるのは好きだからだ
と気づく憲ちゃんが良かった。
初めはスタッフさんが多いことで緊張していたけれど
今は「慣れた」ではなく「心強い」といえるところも
恰好良い。
スタッフさんを気遣ってお菓子をふたりして差し入れるところも素敵だ。
琳のことが好きだと思ったのに連絡先を聞けないのも憲ちゃんらしいし、
琳さんは琳さんで遠慮してすぐに連絡先が聞けなかったのだろうと思うと微笑ましい。
友達付き合いをしたいという言い方ではなくて、入門したいというのが
琳さんの実直さだなと思う。 -
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ネタバレ漫画の中では脇役の役者志田さん、
大杉漣さんを思わせる良い役者ぶりだ。
こんばんは、と挨拶にきてくれるし、
「仕事とはいえお玄人の方の先生役とは恐縮しております」
とわざわざ言ってくれるところがすごく良い。
謡と仕舞を習っていた経験があるから余計そう言える知識があるのだろう。
型でも、奥に感情の動きがあるから
というのが興味深かった。
藤哉役をやる人が本物だからこそ、ドラマの中の憧れや壁も本物になるし
能の先生も本物になる。
なるほどその通りだと思ったし憲ちゃんの責任は重大だ。
能役者なのにじゃなくだから選ばれた、という表現が好きだ。
憲ちゃんは周りから影響を与えられるばかりのように感じていそうだけれど
挨拶の仕方ひとつとっても憲ちゃんも周りに十分影響を与えているのだと思う。
劇中劇となる 『石に願いを』は
これ一本で十分別の漫画として成り立つほど深く作り込まれ
ひとつの物語としてとても面白い。
そう読者が思うほどにこのドラマが丁寧に作られているという表現でもある。
実際にドラマとして見てみたい。
素晴らしい物語だった。 -
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ネタバレ西門とのエピソードがとても良い。
ふたりが悪いわけでもなく誰が悪いわけでもないのに
ギクシャクしてしまうのがかわいそうだけれど
仕方のないことだとも思うし、関係が少しでも進展して良かった。
舞台上で面が割れても集中しているところがすごいけれど
それをきっかけにテレビドラマのオファーが来るのも運命だなと思う。
ドラマを見ていて詳しい人が見るとおかしいことばかりというのは
能だけに限らずよくあることだと思う。
その道のプロが撮影協力していても色々な都合に流されて
修正されないこともよくある話。
気持ちだけ作っていってお任せするのは
プロ同士だからこそ成り立つのだろう。
選んだのは向こうなんだから考えなくて良い、
あとはおまえが選べばスタート
という芳年さんの言い方がらしくて好きだったし
考え方としてすごくクリアだ。
憲ちゃんとしてはいつもどおりなだけなのだろうが
”外”の人に手をついてきっちり挨拶する姿が綺麗。
彼が出演することで先生も会も監修として参加するというのが
なるほどなぁと思った。
関わるなら徹底的に関わらないと、中途半端なものになるし
関わりたいといってくれる先生、
そしてそれを受けてくれるドラマスタッフサイド
それぞれの度量があるからこそクオリティの高いドラマに仕上がる。
だからこそ『向こうもこちらもそれぞれに玄人
手加減無用』が成り立つ。
左右先生が、チョイ役だったらやらせないつもりだったかと憲ちゃんに訊かれて
「まあな、今頃気づいたのか?」
と返すのが恰好良い。
他の業界の人とクオリティをぶつけられる環境にいる憲ちゃんと対比するように
葉月さんがピアノの腕は普通でもセクシーな格好で来て欲しいを言われることもある
というのを芳年さんから聞かされる構図も深い。
つっぱねる自信もなく痛いところをつかれたのだろう
葉月さん、気持ちは理解できる。
ピアニストでなくとも、女性はこれに近い経験をしたことがある人は
多いのではないだろうか。 -
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ネタバレ海くんが左右十郎の名を継ぐということを
大人である憲ちゃんと全く同じではないかもしれないが
意識し考えているところがすごいと思うし
それが伝統芸能の家に生まれるということなのだろう。
自分じゃ駄目なのでは、と自信がなくなるのは
能が嫌なのではなくて、寧ろ好きだからなのだろう。
憲ちゃん自身、舞台に立つことが当たり前だと思っていたところから、
お母さんに「舞台以外の道も考えていい」
と言われるシーンも印象的だ。
初めて舞台を続けるかやめるかという選択肢を手に入れることになる。
続けるということが、惰性ではなくて
自分で選んで続けることになる訳で、より一層重くもなるし
真摯に向かうことになるだろう。
韓国の話は、そもそも韓国の唱える歴史について
思うところがあるのでもやもやするところもあった。
招かれたから行っているのに石を投げられても、と思うし
「でも日本人が昔悪いことをしたから」と思うほど
歴史に無知でもないので。
ただNYの時に黄色人種として軽い差別をされたのと
対比になっている構図は良い。
『どうせ全員ベストを尽くす』という言葉が良かった。
確かに言われてみれば、種の保存にも関係ないのに
人間はなぜきれいなものに惹かれるのだろう。
『人間を美しいと思うのは人間だけだ』
という言葉もとてもきれいで印象的だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ楽の茶髪について、お客様のこと、ひいては舞台のことを
気遣って染めるべきという意見なら分かるが
そうでない理由で批判してくる意見は腹立たしい。
自分ならこうしないのにと思うことをされるとイラつくが
「それは実は自分に一番近い人かもしれない」
というおじいちゃんのアドバイスが結構衝撃だった。
生まれた時はみんなまっさらで
あらゆる性格の人間に育つ可能性があった、
だから憲人がその人のように育つ可能性もあった
という考え方は想像だにしなかった。
そうならなかったのは、認めたくなかった自分を押し込めて今の自分になったし
だからそれを発揮する人を苦手に思うのも当然
と憲ちゃんを肯定してもくれているし
それは自分の一部で自分の影だ
というのがなるほどなぁと思う。
お母さんが憲人じゃないと無事終わらないわよ
と言ってくれるシーンも良かった。
確かに同年代だとストレスだし、若手の中では
憲ちゃんが一番うまくこなせそうだ。
言われた時は腹も立てていただろうに
お舞台のあとそっと渡会さんにお茶を出す楽くんもとても良い。
父が先生でなければ能もいいかも、という直角さんからのお手紙にちょっと笑ってしまった。
諸説あるが、影向の松と鏡板の言い伝えが好きだ。
連綿と続いてきた伝統芸だからこそ
先人たちの思いがつまっていて、だから今がある。
小太郎さんを招きたいという憲ちゃんの思いが伝わったのだと
シンプルに思える。
稽古で作るのは自信、というのもよく分かる。
よく稽古をするのは不安だから。
役に入り込み、国土創生を語るのに夢中になっていた、
というシーンがとても良かった。
停電でマイクが切れたからお客さんがかえって集中して、
中途半端なタイミングで電気を戻してそれが切れるのも嫌だし
でも暗いのは危険だってわかってたのにと
謝るところ、全てが西門らしい。
木霊する囃子の音、暮れていく空、地平線、
星が見え始めてすべてが完璧で止めたくなかった。
この表現でその場の空気感や光景が目に浮かぶようだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代ならスマホの乗り換えアプリでいくらでも
自分でその場で調べられるだろうから
こんなことはないのだろうが
落ち着いて調べられる人が調べて電話で伝えて
それを待つだけではなく動けるだけ見切り発車で
動いておかなければいけないとか
この不便さがはらはらする。
火事になった家から子供を助ける。
確かにあまりにすごい理由での遅刻で
一瞬その場にマジか?という空気が流れたというのがリアルだし
楽ちゃんが「憲人さんらしいですね」と言ったのが
楽らしく憲人らしく。
人助けをした憲ちゃんが他の人にまた助けられ
お舞台に間に合うところがちょっと報われる感じで良い。
48年前にはいなかった人達、
48年後にはいないであろう人達。
伝統芸能の凄さはこういうところもひとつなのだろう。
歴史が続いていくという尊さを感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこちらを先に読んで、後からNaturalを読んだ。
ただどちらを先に読んでも、それぞれきちんと深く描写がされていて面白い内容。
能の家に生まれて小さいときからお舞台に立つのが普通だった憲ちゃんを主人公に
彼が語る調子で物語が進んでいく。
単純に能の入門にも良いと思う。
改めて読み返してみたら、1巻からなかなかにヘビーというか
いろんな事件が巻きおこっていてすごい物語だ。
みんな良いキャラなのだが、母方のおじいちゃんがまたちょっと突き抜けていて粋だ。
憲ちゃんが痴漢の事件に巻き込まれた時
心配をかけないよう黙っていたことに対して
「家族には言いな。わかったとき情けねぇからさ」
と言ったところも恰好良かった。
水臭いとかちゃんと言えよ、じゃないこの愛のこもった言い方が素敵だ。
楽くんの茶髪のエピソードもとても好き。
確かにひとりだけ髪色が薄くてお客さんがそこに注目してしまうことで集中が切れてしまうのはありえる。
生まれつきなのかそうでないかはお客さんにはわからないし、『邪魔になる』という意見は
確かにそれはそれでその通りだとも思うのだ。
楽くんにとって、能で頭などをつけたら髪が見えなくなり
中身で勝負なことが自由で怖くて、
だから髪を染めてもいいと思った、という逆説的な感じで自然に納得してそう思えたところが
読んでいる身としても腑に落ちた。
がっかりしてしまう憲ちゃんの気持ちもわからなくもないし
わざわざ染髪剤を宅配便で送り返してくる楽くんが流石だ。
本筋とは離れるが、ミュールやヒールでも
きちんと足裏に力を入れて歩けばあんなにうるさい音はしないのだが。
下駄や草履を履いていた時代ならあり得なかったろうが
力を入れないで歩く人が増えたのだろうと思う。
拷問芸能と冗談めかして描かれてあるが
野外での虫や風などもう少しなんとかならないものだろうか。
それでも帰ってきたくなるなにか。
それがあるから帰ってくるし、
だからこそ見る者も魅力を感じるのだろう。 -
Posted by ブクログ
ひゃー!
能のうんちく話と、けんちゃんの飄々とした毎日が好きで読んでますが、いきなり急展開!
成田漫画にしたら珍しく、恋のどろどろ展開の予感!
大じいじの芸者さんネタはだいぶ前からの仕込みなので、道成寺披キの前にこの展開になるのも決まってたんですねぇ。ニヤリ。
けんちゃんはたしかに甚六だしいい人間だけども、限界ぎりぎりになったことのない人として常に描かれてたなあ、と思い返します。
元ゴスロリお弟子さんの小野寺さんの恋心も、ご近所の揉め事も、首は突っ込むけど、他人事だもんね。傍観者として接するというか。それでも助けようと働くから、いい人なのは間違いない。
でも、この人が彼氏だったらちょっと寂しいなあ、と。
今のけんちゃんは、葉月さんに土下座して、
好きです!一生一緒に居てください!別れないでください!
とは言えないですね。それじゃダメだよ、けんちゃん(笑)
すごく善良で真面目なのにダメンズ彼氏になるのは、こういうタイプなのかー、とえらい納得しちゃいました。
そして、それを成田美名子が書いたというのにも、驚きです。
続きが楽しみ♪ -
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知る人ぞ知る
五流派のほとんどが東京にお家元がいらっしゃる現在
各地に細々とイベントなどで観る機会があっても真髄にはなかなか触れられない世界
だからこそ面白いのだけど