【感想・ネタバレ】花よりも花の如く 3巻のレビュー

あらすじ

同装・相舞という珍しい曲目「二人静」に挑むことになった憲人。本来なら拮抗する芸力の役者二人ですることの多い曲に、大先輩と舞うことになってしまう。「影に形の添う如く」舞えと言われるその心を掴めるのか!? 他、気合い勝負の「石橋」、壮大な物語がテーマの「淡路」に挑む。

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Posted by ブクログ

この巻には「二人静」という曲が出てくるのですが、特徴的な演出に加えて、この漫画での取り上げ方も相まって、一度舞台で見てみたいと思いました。

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2012年09月18日

Posted by ブクログ

毎度のことだけど、「二人静」の話には、同じように考えさせられる。そう言っているじゃないけれど、相手に変わって欲しいと思ったら、自分が変わらなければ、という考えと根っこは同じなんだと思う。
それをこういう柔らかな表現も出来るのかー、と今回はそこにいろいろと思いました。
榊原のじいさまの話は、結構きた。
「(苦手な相手は)実は自分に一番近い人かもしれない。認めたくない自分の一部を押し込めて、今の自分になったのに、それを人が発揮していたら苦手に思うのは当然だ」というのは、沁みる一言です。
「本当はそれすらも含めて自分の一部で自分の影」だという考え方、どうしたらこういう考えの境地に至れるのかな。それが自力では難しいと思うので、せめて少しでも語られたことを繰り返し考えて、自分の血肉にしていきたい。
1巻でチカン事件に巻き込まれたことがバレた憲人にも「家族には言いなさい。分かった時情けなく思うから」という言葉の思いやりにもなー(泣)

そんなじっちゃんの言葉を受けて取った憲人の行動も好き。

後半ね青森の話もありましたが、話もいいけど、見渡す青森の風景が「ああ、わかるっ!」と思わず膝を打っちゃうような見事さ!
その後の照明が消え、マイクがない状態での能舞台の雰囲気も、漫画でここまで表現出来るのかー、と思った。
それだけで、これらが見られただけで、すっごく得した気分。
成田さんの青森に対する愛を見たような気がします。

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2010年07月25日

Posted by ブクログ

小道具の古田さんが、事故で勾玉を作れなくなった。
憲人が諦めずに、古田さんの心を思ってやり遂げたのが良いなと思った。
本番舞台中に停電が・・・
木霊する 囃子の音とか 暮れていく空とか 地平線 星も 見え初めて 全てがカンペキだ! 止めたくない!と思っちまったのよ・・・っていう西門の感覚もいいと思った。

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2009年12月24日

Posted by ブクログ

今年に入ってから成田さんにどっぷりハマっています。皺ひとつとっても美しい絵と、丁寧なお話がとても魅力的です。能の漫画ですが、読みやすくて面白いです。憲人さんのものの見方がいいなあと思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この本を読んで、私がまず思うことは・・・「絵が美しい」ということです。能世界のお話なのですが、演目一つ一つの表現や動きが美しく描かれてます。この本を読んだら、能を見に行きたくなってしまうこと確実です!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

榊原憲人=ケンちゃんを通じてお能の世界に魅力を感じている、今日この頃。日本に生まれながら日本の伝統芸能にはまったく縁もありませんが、このお話を読むと奥が深いものだと、また興味深いものだと思います。機会があったらぜひ能舞台を観たいと思います。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楽の茶髪について、お客様のこと、ひいては舞台のことを
気遣って染めるべきという意見なら分かるが
そうでない理由で批判してくる意見は腹立たしい。

自分ならこうしないのにと思うことをされるとイラつくが
「それは実は自分に一番近い人かもしれない」
というおじいちゃんのアドバイスが結構衝撃だった。
生まれた時はみんなまっさらで
あらゆる性格の人間に育つ可能性があった、
だから憲人がその人のように育つ可能性もあった
という考え方は想像だにしなかった。
そうならなかったのは、認めたくなかった自分を押し込めて今の自分になったし
だからそれを発揮する人を苦手に思うのも当然
と憲ちゃんを肯定してもくれているし
それは自分の一部で自分の影だ
というのがなるほどなぁと思う。

お母さんが憲人じゃないと無事終わらないわよ
と言ってくれるシーンも良かった。
確かに同年代だとストレスだし、若手の中では
憲ちゃんが一番うまくこなせそうだ。

言われた時は腹も立てていただろうに
お舞台のあとそっと渡会さんにお茶を出す楽くんもとても良い。

父が先生でなければ能もいいかも、という直角さんからのお手紙にちょっと笑ってしまった。

諸説あるが、影向の松と鏡板の言い伝えが好きだ。
連綿と続いてきた伝統芸だからこそ
先人たちの思いがつまっていて、だから今がある。
小太郎さんを招きたいという憲ちゃんの思いが伝わったのだと
シンプルに思える。

稽古で作るのは自信、というのもよく分かる。
よく稽古をするのは不安だから。

役に入り込み、国土創生を語るのに夢中になっていた、
というシーンがとても良かった。
停電でマイクが切れたからお客さんがかえって集中して、
中途半端なタイミングで電気を戻してそれが切れるのも嫌だし
でも暗いのは危険だってわかってたのにと
謝るところ、全てが西門らしい。
木霊する囃子の音、暮れていく空、地平線、
星が見え始めてすべてが完璧で止めたくなかった。
この表現でその場の空気感や光景が目に浮かぶようだった。

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2022年12月26日

無料版購入済み

知る人ぞ知る

五流派のほとんどが東京にお家元がいらっしゃる現在
各地に細々とイベントなどで観る機会があっても真髄にはなかなか触れられない世界
だからこそ面白いのだけど

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2022年09月03日

無料版購入済み

美しい面

装束や面は演者によって変えてるんですね。そのどれもがとても美しく描かれていて見ていて飽きません。青森での公演で使う憲人発案の勾玉。制作が間に合わず、みんなで協力して作る姿が良かった。楽しそう!

#深い #タメになる

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

ほんの少し選択肢が違っただけで、おそらく、今いる場所に立ってはいないのかもしれない。

ほんの少し選択肢が違っただけで、おそらく、知り合えない人もいるのだろう。

でも、今、立っている場所にいること、今、出会っている人と一緒にいることは、必然のような気もする。

そんなことを考えさせられるお話です。

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2014年02月24日

Posted by ブクログ

「影に形のよりそいて〜二人静」「秘密〜石橋」「大王あん玉あんこ玉〜淡路」

色々と豆知識の増えるマンガ。

けんちゃんって惚れっぽいよね。しかもお話の中の人とかでも…それだけにリアルで恋愛するの難しそう。(リアルって…まあ、マンガの中の話ですけど。成田氏のキャラクターはわりとリアリティがあるからさ)

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

再読中。
あれ、最近ガクくんがあんまり出てこないなー。
彩紀ちゃんとのことも気になる。

てか、メガネありのころとなくなってからと
ケントの印象もずいぶん違う。
カラが敗れたのかな。

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2013年05月01日

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