あらすじ
TVドラマでの共演をきっかけに知り合った葉月。撮影終了後、会うたびに少しずつ変化していく葉月への思いに戸惑う憲人。久々に帰郷した青森で、憲人は訳ありそうな黒づくめの美少女と遭遇するが…!?
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何故か見逃していました。
それにしても、最後の最後でこれですかぁ~(笑)
私の憲ちゃんもとうとう・・・。
いつも、自分の生きる姿勢を問われているようなシリーズです。
・・の割に、なんも変わっていない自分にがっかり!
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巻が増えるほどに憲ちゃんのお舞台が見たくなってくるな~
(しかし年計算したら同年代くさい…自分こんなにしっかりしてない…)
9.11も過ぎていろいろあり、そしてまた気になるとこで続く…
でもなんか憲ちゃんがお能のすごい人になりそうな気配
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ついに12巻!
お能をやっている祖母が買っていたので読んでみたら見事にはまり、6巻以降は自分で購入!実際にお能を観に行っても楽しく観れます。憲人の変化がいい。
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作品がもう13年目に入っている、ということが驚きでした。
作中時間がゆっくりだから、読んでいるこちらも時間が短く感じられるのかな。
この作品を通して能が好きになりました。13年は長いですが、これからも描き続けられていってほしい作品です。
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琳さんが気取らなくて時間が合えば気さくに
会いに来てくれるところがとても好きだ。
それだけ憲ちゃんが好かれているということでもあるのだろう。
今さらドラマを見て、自分の顔は唯一直接見られないと気付き
でも能のシーンだけは違和感がなかったというのは面白い。
これまでの経験全てで、「花は自分が美しいことを知らない」と悟るのが憲ちゃんらしかった。
盲人の面の方が周りがよく見えるというのは
逆説的で大変面白い。
憲ちゃんの弱法師を見て、琳さんも葉月さんも
やる気を出しているのがとても良かった。
二人のストイックさも、憲ちゃんの舞台がどれほど良かったかもわかる。
そしてやっと憲ちゃんが、自分が思うように
周りも自分のことをすごいと思ってくれる可能性に気が付く。
お母さんが「じいじを見ているみたいだった」という感想なのも不思議だし、一緒に住んだことがなくても
血がつながっているというのはそういうことで、
だから「杖はちゃんと私の中に」と思えた展開が素晴らしかった。
海くんが子供らしい真っ直ぐさと大人っぽさを兼ね備えていてとても可愛らしい。
真剣に向き合っていても、フェードアウトできないかな
と思う自分もいる。
マトリョーシカのたとえも面白いし、
そうやって自分を育ててきたからこそ、
”まわりにはすごい人ばかり”という環境に身を置ける自分になるのだと思う。
憲ちゃんは自信がないと思い悩む割に結構楽観的なところがあって、
心配性な西門とは対照的だ。
西門が「まさかをやるのが人間」と、藁人形だって十分まさかだからと憲ちゃんを嗜めるところ、共感した。
ニュートンが万有引力を見つけた林檎、フラワー・オブ・ケント。
落果しやすいと聞いて「おれらしい」と思うのがなんだか良い。
可愛いと言われても人間だし男だし色々あるし、
”なんでもやるぞとも思うしもうがんばれないとも思う”
のが人間らしくてよく分かる。
”がんばろうと思うのも放り出したくなるのも人間
清らかにと願うのも呪うのも人間”。
氏子さんたちが悪気なく小野寺さんの噂話をしているところへ割って入って
「お百度参りって伺いましたよ?」と言う憲ちゃんが流石だ。
丑の刻参りをしていた小野寺さんだけでなく
噂を流した氏子さんたちのフォローにもなって素晴らしい対応。
それとは別に、目撃者だとばれるのではと憲ちゃんの身を案じる西門もすごく良い子だ。
まさかの弟子入りは予想外だったし、西門からしたら不安的中だろうが
一応然しもの憲ちゃんも楽くんに見てもらっていたのは安心した。
西門の怒りが楽くんに向くのは気の毒すぎるが。笑
山王丸の件や、氏子さんの件があったならそれは心配もするとは思う。
稽古を断っても逆恨みが怖いけれど、
自分だったら何を考えているかわからないから
怖いと思ってしまうだろうな。
大声を出さなきゃ、じゃなく出して良いんだと思って、
と言ってあげる憲人。
両者は似ているようで全く違う。
こんな教え方をしてくれる人に弟子入りできるのは羨ましい。
3.11を見て衝撃を受ける気持ちはわかる。
「いてもたってもいられなくなった」と言われて
「まかせて」と言ってくれる彩紀ちゃんも
流石憲ちゃんの妹だし可愛くて頼もしい。
わかったことを取り敢えず報告してくれるのも、
その時お茶とお茶菓子を持って部屋にくるのも
この家の環境をも物語っていて素敵だ。
伊豆は近いとは言え、行ってしまうのは紙一重の行動力で
西門でなくとも心配にはなる。
結果は小野寺さんを止めることができて、行動に出て良かったわけだが。
ラストですとんと葉月さんに「好きです」と言うシーン、とても良かった。
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「大声を出さなきゃと思わなくていいですよ。「出していいんだ」と思ってください。」案外、憲人は講師にむいているのかもしれんな。いい意味でも悪い意味でも。能の家の子だけど、外から接している家柄が良いほうに作用しはじめている気がしてきた。ゴスロリちゃんはなかなかインパクトあった。
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ゆっくりと進んで、同時多発テロの時代まできました。
ということは、2001年。
この話、今から10年以上前の話なんですねぇ。
多分、いつか、成田美名子は、東の震災の話を描くと思っているし、それは、「花・花」だと思っていたけれど、さすがに、そこまでは続かないかな。
でも、あの時と今は、なにかどこかでつながっている気がして、そんな目でこの作品を見ています。
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能のお話って、あまり時間を感じさせないのだけど、そうか、このお話は2001年頃だったのかっていうのが、NYの同時多発テロの部分でした。あのイラスト見て、私も当時の彼と電話しながらテレビを見てて慌てたのを思い出しました。そうか、もう10年以上経つんですね-。だから、みんなガラケーなんだって思いました。
ゴスロリの梨花ちゃんの話は、最初ちょっと怖かったです。丑の刻参りを本気でしようとしたら、家からあのかっこっていうとかなりひきそうですけど、そこまでして自分を殺したいって、よっぽどなんだなって思いました。最後はイメチェンして、ふっきれたみたいでよかったですけど、大学に戻ったら、またみんなびっくりしそう。
ラストは憲人の告白で終わって、そんなところで終わらないで欲しい・・・。なかなか新刊でないから、また出た頃には忘れてそうです(T_T)
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今回から装丁が変わりました。
花が艶やかで美しいです。
巻末に、これまで出てきた能の演目が紹介されているので、本編自体は少し短めな印象。でも、ターニングポイントになる重要な巻でもありそうです。
2001年はもう十年以上昔になってしまっていますが、アメリカ同時多発テロが発生。これを描くために『花よりも花の如く』は連載され続けていたような気がします。
成田美名子の作品の人間関係は毎度毎度まだるっこしいと感じますが、12巻かけてケントがやっと自分の気持ちを認めて、告白。
テロが契機ではないでしょうが、ケントが背中を押されたのも事実でしょう。この辺は震災婚が相次いだ3・11後にも似ています。
ストーリーはなんだかそろそろ終わりに近そうな感じもしていますが、どうなんでしょうか。
彩紀ちゃんも言っていますが、初期の頃と比べると、ケンちゃんが別人のように格好よくなっています。(西門さんのお兄ちゃんなんだから、もともと素材は良かったんですよねえ……地味な感じも良かったんだけど……)
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まさか、9.11同時多発テロが作中に出てくるとは思わなかった!
巻末の上演記録は、実際に観賞する時の参考にはもってこいだなー。
しかし、ついに憲ちゃんがやりました。
そして結果が気になります!
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「ナチュラル」とここでリンクか! と思った。少し驚いたのは、もうぜんぜん別物としてみていたせいだけど、もう一度読み返したいわ<ナチュラルを。
というか、この世界結構古・・・いえいえ、時間軸過去だったんだ。能の世界なのであまり時間軸を考えていませんでしたがそうだね、スマホの人はいない・・・。
で、かっこよくなり可愛くなった主人公は、さらっと告白してしまったよ。そして続きはその先。
うう、続きが気になりますね。
別に恋愛が主体の話では全くないと思いますが、その感情も含めて成長物語のような。
ニュートンのリンゴの品種を初めて知りました。
「春日竜神」と「弱法師」で、がんばった感の強かった春日竜神より、弱法師派の人が多くて軽くがっかりする気持ち、わかるわぁ。
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1年1冊で12巻め。現実の時間経過からすっかり遅れて劇中は2001年で、さらに内容のトレンディー感は90年代。そんな時代感も年1ペースにしてはあまりにも遅い展開も、能が主役ということでありな気になる。まあ、年1はしかたないとして、もう少し展開を早めてくれるといいんだけど。