あらすじ
青年能楽師・憲人の、恋と日常ストーリー。「清経」本番が迫る矢先、お弟子さん・杉浦さんの実家のゴミ屋敷の片付けを手伝うことになった憲人。忙しさに追われて、葉月との関係もすれ違い気味に…?憲人の後輩能楽師・楽と、妹・彩紀の恋のお話も収録。
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Posted by ブクログ
芸能の道、俳優の道、そして恋愛の道は、人との出会いと交流の先にあるのか……な?
この巻で楽ちゃんのスピンオフが読めて、ほんっっとに嬉しかった
楽ちゃんが「左目の女の子」と出会えて良かったなー!
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷問題。
お弟子さんにそこまで関わるのかとも思うが
それが憲ちゃんだし、杉浦さんからしたらあまり知られたくないことだろうし
ばれてしまった先生が手伝ってくれるならありがたいだろう。
捨てるなと怒るお父さんに、
「探し易いように整理してる」と説明するところが流石。
何度も来ることの説明も一緒にしている。
”世の中では、ただ一言ゴミと言われるものの正体は
その人が暮らしてきた時間や思い、
過去の全てその人そのものかもしれません。
人が踏み込んで捨てようとしたら怒るのは当然だ。”
こういう考え方ができる憲ちゃんは本当に素敵だと思う。
冷蔵庫の買い替えを
「お母さんも知ってるから大丈夫。それに捨てるんじゃなくて家電にリサイクルに出すの」
と言う杉浦さんも賢い。
少しだけでも会いたいと電話して、
断られていじけるのはわかるけど
分りましたおやすみなさいって即切りする葉月さん、
結構大人げない。
バレンタインで一度失敗してるんだしお互い忙しいんだから、
サプライズしたい気持ちもわかるけど正直に誕生日だからお祝いしたいと言うとか
葉月さんの方でも譲ったら良いのに。
じいさまはほんとうに恰好良い。
先々のことを考え憲ちゃんたちに場所をあけたいという振る舞いも恰好よくて、こんな風に年を取りたいと思わされる。
杉浦さんのお父さんの日々に過去しかないのは確かに寂しい。寂しいと感じる憲ちゃんも良い人だ。
だからこそ猫の為に物を処分した方がいいかも、とお父さんから言い出すところがほっとした。
人間は本当に辛いことは忘れてしまうと私も知っていた。でとそれはなにを捨ててもいきていこうとしているのかも、という憲ちゃんのモノローグが切ない。
時計が進み何か新しいものがやってくる、という
無駄なことは語らない終わり方がとても綺麗だった。
Posted by ブクログ
憲ちゃんのような大人になりたい。
成田先生デビュー40年なのか〜。
あー、俺ほとんどの著書を読んでるんじゃない…?初期作で読めてないのあるかな?
CIPHERとか、長女の手の届くところに置いておかなくては。
Posted by ブクログ
今回は恋愛サボり気味の憲人(というか優先順位が行方不明?)と、色々向き合っている楽くんが対照的でした。今回はあまり能のシーンはない気がします。
ともあれ画業四十年おめでとうございます、成田先生。