成田美名子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
劇中劇のメイキング。昔から、こういうの好きでしたもんね。「エイリアン通り」の時代から。
今回は、テレビドラマ「石に願いを」のメイキング。一周して、「あいつ」に戻ってきているような人間関係のかき方の感じは大好きです。
「NATURAL」や、「花よりも花の如く」は、「あいつ」の雰囲気があると思っていたのですが、「エイリアン通り」や、「CIPHER」の雰囲気も、確かにあって、なんていうか、成田 美名子のいい味が、全部出ているなぁと感じます。
でも、テーマはいったいなんだろうというか、これって、結局何の話だったっけ?という疑問も。
まぁ、憲人の生き方そのものがテーマかな。 -
Posted by ブクログ
人生をかけて打ち込む能マンガ7冊目
劇中劇でこんなに長いのは初めてだな。
これまでの流れと全く違うことをやっているだけに、多分評価は分かれるところ。
だけど、実際はこれをやって憲人がどう変わっていくかが、これからの見せ所になるとは思う。
「石に願いを」は、劇中劇でなく単体で見ると、かなり難しい作品。
成田さんのお話はだいたい、過去や辛いことを乗り越えて幸せになろう、というような感じで、それをここでもやっているようなものだのだけれど、ミステリ部分であれだと、人死にまで出してそれで良いのかとは思ってしまう。
書生とお嬢さんの一家の転換点となる事件を起こしてみた、というレベルで、非常によい人であ -
Posted by ブクログ
今となってはかなり古く、青い青い青春群像もの。
「複雑な経緯をたどってシャアルの家に集った人々がやがてそこを自分の居場所として落ち着き、出て行っても帰ってこられる場所として心の落ち着きを得るまでのお話」
アメリカ西海岸大学ものなのだけれど、主人公は飛び級天才16歳だし、ヒロインは15歳日本人少女だ。
反則技な気はしなくも無いが、当時の少女漫画のレギュレーションぎりぎりで好きなことやってたのかなあ、とか複雑なことを思う。
キャラクターの中で、好きなのは真っ正直なジェル君なのだけど、当時悩みに共感していたのはセレム。
今の年になると能力と人格の不可分さなんてわかってくるのだけど、まあ若いうちはい