成田美名子のレビュー一覧
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だんだんと
アンブローシアのほうがアレックスのことを気にし始めるのが
いつ間にか、という感じで良い。日本行きはちょっと唐突だけど
アメリカとの違いがこんな風に、と思ったものだった。 -
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パンチ
この作品、パンチ一発で分かり合う往年の少年漫画みたいな展開がよくあるんだけど、
アニスとアレクのくだりは特によくわからない。大事な局面なんだけど。 -
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別離
なんという展開。不安的中ともいえるがその中でもなかなかに。
1巻の巻末インタビューでこうならないといけないと決まっていた、
とのことだったけど、やっぱりそうなのかなぁ。 -
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不安
メインキャラに何かしら陰がある設定なのがこの作品の特徴だけれども、
ジェイクの陰を振り払うかのようなディーナの登場が印象的。
しかしやはりなにか不安なのは作者のねらいなのか・・・。 -
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ネタバレ話が進まないという感想をちらほら見かけるのが
とても違和感がある。
憲人は役者だ。
能の舞台に立っているその時だけでなく
生きる全てが芸の糧になる人間なのだから
こうした色々なプライベートやトラブル解決も
役者として大切なことだと思う。
芸事を騒音だとして自分に正義があるかのように
挿げ替えてしてくる嫌がらせ、非常に気分が悪い。
じいさまの振る舞いが相変わらず恰好良かった。
鬼婆は鬼なのか、人なのか。
鬼は人の中に棲んでいるというのはその通りだろうと思う。
古来それを鬼の形にして描写したのだろうなと。
「とくい」と言われて気になってしまう人間らしさも理解できるし
とくいにはなるほどいろい -
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ネタバレゴミ屋敷問題。
お弟子さんにそこまで関わるのかとも思うが
それが憲ちゃんだし、杉浦さんからしたらあまり知られたくないことだろうし
ばれてしまった先生が手伝ってくれるならありがたいだろう。
捨てるなと怒るお父さんに、
「探し易いように整理してる」と説明するところが流石。
何度も来ることの説明も一緒にしている。
”世の中では、ただ一言ゴミと言われるものの正体は
その人が暮らしてきた時間や思い、
過去の全てその人そのものかもしれません。
人が踏み込んで捨てようとしたら怒るのは当然だ。”
こういう考え方ができる憲ちゃんは本当に素敵だと思う。
冷蔵庫の買い替えを
「お母さんも知ってるから大丈夫。それに -
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ネタバレテレビでもいいと言われたからと言って
ドラマのワンシーンで見たのを「能を見た」と言ってしまうのはちょっとびっくり。
恭子先生、短い出番だけれど気持ちの良い人だ。
周りに人がいるところで好きだと言われるより
嫌いだと言われる方が自分なら余程恥ずかしい。
憲ちゃんにチョコを渡せなかったなら私なら
とっておくか自分で食べてしまうが。
人に渡すのは、しかも2人の共通の知人に渡すのは
気付いて欲しくてわざとなのか。
そうでないにしろちょっとデリカシーが無いと感じる。
望さんの対応はスマートだが、憲ちゃんも流石に受け取れないだろう。
楽くんはとても良い。
清経の話で突然憲ちゃんが怒っても応じるし
休眠 -
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ネタバレ憲ちゃんらしいと言えばそれまでだけれど
ストーカーに会いに行くのは流石に危険過ぎる。
楽くんが心配するとき、「信用はしてます」と言うのがいい。
先生や家族も心配してくれるのが微笑ましいが
それで一日無駄になるのはいただけないし、
ふたりも自分の家族には説明してから京都へ行ったほうが良かったとは思う。
漫画だから仕方ないけれど
上野さんも七条の母親も、本人が亡くなっているのを言わずに
会いますかとか案内するとかいう言い方をするのが気になった。
息子を亡くして、葉月が生き生きとしている姿を見て
複雑な気持ちになるところまではわかるが
だからといって息子と同じようにストーカー行為を始めるのは
全く -
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ネタバレ自分としてはてっきり前巻で憲人と葉月さんの仲が進展したと思っていたので
葉月さんがまさか明確な意思表示をしなかったとは思わなかった。
麻生さんよりリードしている立場なはずなのにちょっと気の毒。
池袋にいかないのは素直じゃないなと思うが気持ちはわかるし
折角林檎を持っていったのに男といたらイラッともする。そこで帰ってしまうのもどうかと思うが。
関西住んでいたけど、大阪は兎も角兵庫で運転が荒いと感じたことはなかったが。
うまくいかない時、ひとつでも調子が良いことを探したくなる気持ちよく分かる。
いまいちをもうひとつ発見しただけ、という言い方が可愛い。
舞台はがんばっても一生イマイチというのも笑 -
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ネタバレ琳さんが気取らなくて時間が合えば気さくに
会いに来てくれるところがとても好きだ。
それだけ憲ちゃんが好かれているということでもあるのだろう。
今さらドラマを見て、自分の顔は唯一直接見られないと気付き
でも能のシーンだけは違和感がなかったというのは面白い。
これまでの経験全てで、「花は自分が美しいことを知らない」と悟るのが憲ちゃんらしかった。
盲人の面の方が周りがよく見えるというのは
逆説的で大変面白い。
憲ちゃんの弱法師を見て、琳さんも葉月さんも
やる気を出しているのがとても良かった。
二人のストイックさも、憲ちゃんの舞台がどれほど良かったかもわかる。
そしてやっと憲ちゃんが、自分が思うよう -
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ネタバレ隆生先生が写真やレコードを探してくれたり
憲ちゃんに見せる為にももう一度舞おうとされたり
というところが感じ入るし
伝統芸能の生々しさであるとも感じる。
そうやって目の前で見せることでしか
伝わらないこともある。
葉月さんが「一番したかったことを忘れるために
ピアノを始めたのかも」というのはぐっときた。
『かげきしょうじょ!!』でも主人公がそうだったが
そういう家に生まれて舞台に憧れて
でも伝統芸能で男性だけのものだから自分は立てない
というのは辛いところだ。
だからと言って女性も立たせろ、という問題ではないし。
葉月のピアノが好きと言ってくれる憲ちゃんや先生たちがありがたいし
『楽しい時間 -
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ネタバレシナリオをよく読んで想像して然るべき動きをする。
本当にそれしかできないけれど、それのなんと難しいことか。
差し入れとしてバレンタインにデメルのケーキをもらって
ちゃんと開けない家族、いいなぁ。
琳さんからのプリンは開けてしまうが。笑
しかし憲ちゃん、「家族で美味しくいただきました」
は言っちゃ駄目だなぁ。
家族含めてどうかしてると葉月さんに思われかねない。
えーって反応しない葉月さんも葉月さんで。
ふたりとも大人と言えば聞こえはいいが素直じゃない。
間違ったことをしている人を注意できる人はとても正しいと思うけれど
今の世の中本当にそれで逆ギレされることも多いから
叱るときは相手や状況を -
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ネタバレ「台本をよく読んで状況をリアルにイメージしてしかるべきアク ションをする
そしたら自然に感情生まれる』。
龍神を演じることが 「楽しみ」 と言う憲ちゃん。 思っているのと逆のことを言ってしまうことってあると思うが それは自分をもり立てようとしているのか、 深層心理では本当に 楽しみなのか。
大体三十代半ばで披く道成寺を、 アラサー記念に 披けばいい、と言ってくれる先生が有り難い。 やりますと答えてしまうのもまた日常の関だったのだろう。
西門が養子に行った日の事を忘れていたのを
人は嘘をつくと捉えるのは
幼少の憲ちゃんが気の毒にも思うが
見たいものだけを見て覚えて
見せたい自分を選択する -
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ネタバレ人の目に触れる職業である以上、能楽師も
見てくれる客層を増やす為にも注目されること自体は
自分は良いことだと思う。
ただそうなることで周りの目は厳しくなる。
色々言われても最終的には黙らせる為には
本業である能をこれまで以上にしっかりやる。
それ以外にできることはない。
歯痒い気もするが、本当にそれしか無いのだ。
先生が『いつもニコニコしながら私に重いものを乗せる』のは
憲ちゃんを信頼しているからこそなのだろう。
琳さんも良いキャラクターだし、
仕事か本心か気になるのは好きだからだ
と気づく憲ちゃんが良かった。
初めはスタッフさんが多いことで緊張していたけれど
今は「慣れた」ではなく「心強