Posted by ブクログ
2010年01月03日
今となってはかなり古く、青い青い青春群像もの。
「複雑な経緯をたどってシャアルの家に集った人々がやがてそこを自分の居場所として落ち着き、出て行っても帰ってこられる場所として心の落ち着きを得るまでのお話」
アメリカ西海岸大学ものなのだけれど、主人公は飛び級天才16歳だし、ヒロインは15歳日本人少女だ。...続きを読む
反則技な気はしなくも無いが、当時の少女漫画のレギュレーションぎりぎりで好きなことやってたのかなあ、とか複雑なことを思う。
キャラクターの中で、好きなのは真っ正直なジェル君なのだけど、当時悩みに共感していたのはセレム。
今の年になると能力と人格の不可分さなんてわかってくるのだけど、まあ若いうちはいろいろ悩むことが多いよね。
「考えること」と「悩むこと」はやはり違って、悩んで前に進めることってほとんど無いんだけど。
とはいえ、悩んだことが無いと、解決の重みには気付かなかったりするし、頭と心を使うこと自体は、大切だと思うのだね。
よき仲間と、よき居場所を得て、保つために、よき己でありますように。