栗木さつきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書を読み終え、最後の参考文献のページに目が止まった。
「次に挙げる本を読むことをおすすめする。ただし、一度に一冊ずつ読むこと」
思わず、にやりとした。最後の最後まで、シングルタスクである。
本書は、時間術や生産性の本のように見える。しかし読み進めるうちに、これは「効率」の本ではなく、「生き方」の本なのだと気づいた。
印象に残ったのは、生産性の定義に対する問いである。
私たちは、どれだけ多くのタスクをこなしたかで能率を測りがちだ。しかしそれは本当に生産的なのだろうか。
会議の回数、資料の枚数が増えること自体は価値ではない。価値があるのは、未来の負担をどれだけ減らせたかだ。次の人が迷わない構造をつくれたか、無駄な往復を減らせたか。生産性とは、未来を軽くする力なのではないかと考えさせられた。
また、「退屈な会議中にメール返信をすれば能率が上がる」という主張が否定されていた点も印象的だった。合理的に思える行為も、エグゼクティブからは「意思と自制心の欠如」と見なされるという。
問題は効率ではなく、その場にいるという態度である。集中して聞くことは、相手を尊重することであり、信頼を築く行為でもある。シングルタスクとは、単なる集中技術ではなく、姿勢の問題なのだと気づいた。
さらに、孤独について、人は一人で考える時間を避けるためなら、電気ショックさえ選ぶという。何もしない時間は、それほど居心地が悪い。しかし別の研究では、自分を見つめることが他者への共感を高めるとも示されている。
孤独は、妄想に使えば毒になる。観察に使えば深さになる。同じ時間でも、使い方でまったく意味が変わる。考えることをやめるのではなく、どう考えるかが問われているのだろう。
そして、著名なバイオリニストが地下鉄で演奏しても、多くの大人が足を止めなかったというエピソード。耳を傾けたのは子どもたちだった。
子どもは「今」に生きている。大人は「次」に生きている。私は、長男が小さい頃、駅近くで演奏している人の音楽に立ち止まっていたのを思い出した。私は「帰るぞ」と急かして連れて帰った。悪意はなかった。ただ「次」があった。
慌ただしさは、感動する能力を鈍らせる。しかし、このエピソードに胸が動くということは、まだ感動する力は失われていないのだとも思った。
幸福に関する示唆もあった。幸福とは、一瞬一瞬に意味を見いだす能力と、結果に固執して自分を追い詰める考え方を手放す能力であるという。
そして、人は何かに専心しているときの方が充足感を覚える。幸福とは、多くをこなすことではなく、一つに深く入ることなのかもしれない。マルチタスクは心を分裂させる。シングルタスクは心を統合させる。
仕事も、読書も、対人関係も同じだ。
一つに集中することは、相手を大切にすることでもあり、自分を大切にすることでもある。
忙しさで自分を証明するのではない。それだけで、人生の質は少し変わるのかもしれない。
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ネタバレTEDで取り上げられ、本書の最初の版が出版されていらい、いろいろな場面で登場するゴールデンサークル(Why,How,What)。改訂版が出版されたと書店でみつけ早速購入。最初の本を読んだのが10年くらい前で、どこが改訂されているかよくわからず。トランプも登場していたり、新しい事例もあるので、結構改稿されていると思う。基本はしっかりと前作を踏襲していて著者の主張は変わらない。企業が何を信じているのかのみならず、企業のWhyばかりではなく、自分自身のWhyも考えてみようとあり、自分のWhyを考えてみたりする。よく語られるゴールデンサークルの本質をちゃんと理解したい人、なぜ、自分はこの会社で働いているのかなど疑問を持っている人にもいいかな?
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私がバレットジャーナルに興味を持ったのは2018年、そのころにはまだこの本は翻訳されていなかったんですよね。
2019年にこの本が翻訳されて日本に入ってきていたみたいで。
今更ですが読みました。笑
ノート好きとしては、とってもワクワクする内容!!
非公式な本や、動画などでもよく紹介されていますが、やっぱり本家を読むととっても刺激されます。
ただ…何度もBUJOを試してきましたが、やっぱり手書き文字下手勢としては、自分が書いた文字を見るとテンションが下がる。笑
あと、「一週間を見渡せる」というのが好きなので、週間予定が欲しい…。
というわけで、一部のエッセンスを取り入れながら真似したいと思いました! -
Posted by ブクログ
頭の中の「あれやらなきゃ」が消えた!魔法のノート術との出会い
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「あ、あれやっとかなきゃ」「こっちの件も連絡しないと…」
スケジュール帳に書くほどのことじゃない。かといって、タスク管理アプリに登録するのも、なんだかちょっと大げさ。そんな、名もなき無数の「やらなきゃいけないこと」で、私の頭はいつもパンク寸前でした。頭の片隅に、びっしりと付箋が貼り付いているような感覚、と言えば伝わるでしょうか?
そんな時に出会ったのが、この『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』です。きっかけは、Youtube番組『TBS CROSS DIG with Bloomberg』Page Turnersの文房具特集でした。ToDo管理の方法として紹介されているのを聞いて、「そんなにすごいのかな?」と気になったんです。
正直に言うと、最初は「"人生を変える"なんて、またまた大げさな…」と半信半疑でした(笑)。でも、読んでみたら衝撃でした。ページをめくって出てきたのは、おしゃれで複雑なルールではなく、驚くほどシンプルな方法だったんです。「え、これだけでいいの!?」と思わず声が出ました。
この本の核となる「ラピッドロギング」という手法は、難しいルールも、綺麗な字やイラストも必要ありません。ただ、やるべきことや考えたことを、簡単な記号と一緒に箇条書きで書き出していくだけ。
実際にノートとペンを用意して始めてみると、頭の中に散らばっていたタスクが、スルスルと紙の上に整列していく感覚が、もう爽快で!
一番の変化は、「あれ、何か忘れてないかな?」という、あの漠然とした不安から解放されたことです。やるべきことは全てノートに書き出してある、という安心感。おかげで脳のメモリが解放されて、目の前の仕事や楽しみに集中できるようになりました。
もしあなたが、かつての私のように、
✅ たくさんのタスクに追われて頭がごちゃごちゃな人
✅ いろんなタスク管理を試したけど、しっくりこなかった人
✅ デジタルツールにちょっと疲れちゃった人
…なのであれば、この本はきっと救世主になります。
難しいことは何もありません。ただノートとペンを用意するだけ。この頭がスッキリする感覚を、ぜひ味わってみてください! -
Posted by ブクログ
著者のライダーキャロル氏もADD(注意欠陥障害)であり、大変苦労されていた。そんな中で編み出された究極のノート術。それは、PTSDや強迫性などといった深い心の傷にも寄り添ってくれる。私はバレット・ジャーナル初心者だけれど、本書を読んで頑張ってみようと思えた。
本書の効能は「自己認識」の補完である。これは、ADDや強迫性障害などといった疾患に限った話ではない。「本当に重要なことに集中し、自分にとって大切なことはなにかを考えるうえできわめて貴重な『アナログの避難所』を提供している」と著者は述べている。本書は、ノート術や自己啓発の書ではなく、自己との内省を深め、有限な時間とエネルギーの使い方を教えてくれた。
メモを取りながら、熱心に読みました。バレットジャーナルには事前の準備もありますが、思い立った瞬間に始められるので、多くの方におすすめしたい一冊。 -
Posted by ブクログ
・独特な握手で強い印象を残す。
・会話中の相手のシグナルを注視する。
・誰が取引を左右して、取引を成立させる権限を持っているのか見極める。
・口調や息遣いで相手の関心を探る。
・些細なものでもにている点を探す。
SFずき、ミステリー好き。ならば、読書好きというところから会話を展開していこう。
・第三者の関心事や経験を利用して、人脈を広げる。
私はバレエを鑑賞したことがないのですが、姪がレッスンを受けていて。見に行きませんか?
わずかなチャンスを見逃すな。
・相手より先に「打ち明け話」をする。
相手が、自分の胸のうちを明かしてくれたり、あたたかく包み込むように接した人してくれれば話はかわってくる。
・相手の学習スタイルに合わせた表現を。
・繰り返して名前を呼ぶ効果
名前を繰り返して呼びかけると、注意を引ける上、「自分は人から興味を引かれる人間た」「自分は関心の的になっている」と思わせることができる。
・相手に合わせうり込みをかけるためには?
→真価を伝える。
→最も強く望んでいること、深く懸念していることを把握。
→証拠を示す。
→似たような考え方を持っているコミュニティの一員だと思わせる。
・嘘を見抜く方法。
→うなずきは嘘をつかない。
→空間の描写、感情の説明、短縮形の有無に注意。
→つなぎ言葉は要注意
・スパイの技術は、すべて良識のある判断力を研ぎ澄ませたものでしかない!
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Posted by ブクログ
手書きノートで7つの習慣やPDCAを記録してきたが、なにかもう少しシンプルにできたり、見直しが楽になったりできないかと思い、ググってたら「バレットジャーナル」がヒットした。
以前部下がこの手法で記録してると言ってたので、生みの親である著者の本を購読した。
結論、本書はノート術の紹介だけにあらず。
当然、ログのフォーマットや使い方について記載されたり、具体例のイラストもあるが、それだけではなかった。
ログをとる目的は装飾より、ありたい姿にむけて成長する過程を記録することが主目的、と著者は強調している。
(ググると綺麗に装飾されたものがヒットするため、それを受けて。)
そして、私のノートをよりよくする方法も見つかった。
・箇条書きで見直しを楽に。
・ラピッドログで優先順位を明確に。
・インデックスで検索性アップ。
私がこれまで読んで実践してきた7つの習慣、エッセンシャル思考、Think Clearly 、リフレクションなどが盛り込まれていた。増刊号のような感覚を得た。
目標へのアプローチ、時間管理を追求すると、着地点は近くなるんだなと思った。
ありたい姿を見つけるために、「思考の目録」から始める(これは7つの習慣のミッションだと思った。)
完璧ではなく「よりよく」なることを考える。
完璧の反対が失敗だと思うから、続かない。反対は混沌。それを受け入れながら成長を感じる。
ありたい姿に対して、短期で(1-2週間)すぐできることを考え、コツコツ進める。
そして、振り返る(リフレクション)
内面を見つめることは時間がかかるし、勇気がいる。でも、そうすることで、自己認識できるようになる。自動運転も少なくなり、行動に理由がついてくる。
気持ちの真意を確かめる時は、「なぜ」を五回繰り返す。これは実践したい。
ありたい姿、目的、行動は好奇心がきっかけ。
フロー状態で没頭することが、自分の素直な行動。大人になると忘れがちになる気がする。気づいた時にログに残したい。そして、「なぜ」を五回繰り返し、その真意を確かめたい。
ストレスや不安をデトックスする際は、長文もOK。これはいつもやってることだから続けよう。
最後に、難しいことは午前中に取り組むこと。
本文に「靴の中の小石を先にどかして歩きやすくする。」という表現がしっくりきた。「小石」がまた良い。大きいとどかすイメージが重くなる。
小石をどかそう。小石は将来の自分にとって重要な、成長するためのものだから、先延ばしにせず短期的にコツコツと取り組みたい。 -
Posted by ブクログ
サイズという切り口で世界を見る。尺度やヒューマンスケールの問題から、生物のサイズとアロメトリー、代謝スケーリング、そしてサイズの統計(&統計のサイズ)の問題まで。中核部分は、ロングセラー、本川達雄『ゾウの時間ネズミの時間』のガリヴァー版(小人国と大人国)と言えようか。
とくに黄金比についてのページが興味深い。あれやこれや研究例を紹介しながら、最終的にネガティブな結論に落ち着いている。
著者シュミルはカナダ・マニトバ大学名誉教授。驚くのは、本書も同時発売の『Invention and Innovation』も、80歳の時の出版。Wikipediaを見ると、だいぶ個性的な先生のようだ。 -
Posted by ブクログ
認知心理学者・神経科学者であるエレーヌ・フォックス先生の長年の研究や経験から書かれた絶対必読の本書。「SWITCH CRAFT」と題した本書は現代で最も必要な力は「切り替える力」なのだと力説している。著者が切り替える力を支える4つの柱として紹介する「すばやく柔軟に対応する」「自分を知る」「 感情への気づき」「状況をつかむ」を主軸として、話を展開していくが、この能力を高める理論や根拠が心理テクニックのオンパレード。何冊も心理学、脳科学の本を読んでいるとエビデンスが確かで実際に試す価値のあると知っているテクニックが満載。もちろん新たな知見も得られ、メンタル的自己研鑽の書のオードブルのような満足感と読み応えがある。レジリエンスの向上、シングルタスクの有効性、知的謙遜の必要性、バイアス対策、リフレーミング、マインドフルネスなど内容が多岐に亘る。一読では絶対足りず、二度、三度読む価値があり、その度にさまざまなテクニックを試し、自分に合うものを探していく楽しさが感じられる一冊。