あらすじ
ビル・ゲイツも絶賛の著者が、数字で明かす71の真実
「少子化の未来はどうなる?」「中国はどこまで成長するのか?」「食品ロスのとんでもない量」……。数字で比較すれば、世界のリアルな姿が見えてくる。《人々》《国々》《食》《環境》《エネルギー》《移動》《機械》の7ジャンルから、71のトピックを厳選。この一冊で世界の現状と全体像がつかめる、新しい教養書!
〈目次〉
第1章 世界の人々――暮らしはどう変化して、どこに向かうのか?
第2章 世界の国々――グローバル時代における力関係を読み解く
第3章 食――身体にも地球にもやさしい「食べ方」とは
第4章 環境――賢い選択をするために、知っておくべきこと
第5章 エネルギー――燃料と電気をめぐる不都合な真実
第6章 移動――この200年での驚異の進化とこれからの課題
第7章 機械――現代世界の基礎をつくった発明品とは
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Posted by ブクログ
重量感が有り分厚い本ですが、非常に読み易くスラスラと読める。1テーマが4から6ページでグラフ表もあるので小まめに読むタイミングを作れる。ジャンルが広く雑学を数字で理解することができ、完読すれば教養がつくと思う。出生率や乳児死亡率そして幸福度など前半部分は特に面白い。オランダ人が牛乳をよく飲むから身長が高くなったと言い切っているところは、もっと合理的に説明が欲しいところ。3枚ガラスのメリットなどは目に鱗だったので機会があれば改築も考えたい。
Posted by ブクログ
帯にビルゲイツの推薦文があって、「人々がスターウォーズの新作を待ち望むように、私は著者シュルツの新作を待つ。彼は徹底して数字を尊重し、すべてのトピックをデータで例証している。〝博識〟とはまさにシュミルのためにある言葉だ。」というので買ってしまいました。そして、確かに。何でこんなに詳しいんだと思えるほどに次から次に、それも様々な分野の数字を示し、解説する。「博識とは正にシュルツのためにある言葉だ」は本当にアグリー。テーマは「世界の人々」「世界の国々」「食」「環境」「エネルギー」「移動」「機械」。日本に対する記述も多い。改めて、日本はいい国なんだなと思ってしまった。もちろん、幸福度の高い国はほかにもあるけど。シュルツは日本をこう書いている。
「現代の日本。数字の上では豊かだが、人々は狭苦しい家に暮らし、満員電車に長々と揺られて通勤し、夜遅くまで残業を強いられる上に、休日は少なく、今だに大勢の人が喫煙していて、因習的なヒエラルキー社会に従うよう大きな圧力を掛けられている。そのうえ、常に大地震に見舞われるリスクがあり、国土の大半で火山が噴火するおそれもあり、季節によっては巨大台風や熱波の脅威にもされされている。北朝鮮が隣国であるという脅威も言わずもがなだ。それでも日本人の平均寿命はどの国よりもい。」
ボロクソだけど、そうでもないって思ってしまった。長寿の結論は「腹八分目」の食生活という結論だったけど、その前に「物質よりも精神を重んじる考え方」という指摘もあって、多分それが「腹八分目」にもつながるし、ある種の幸せにも通じているような気がする。「食」の章にあった「長寿国日本の食生活の秘訣」に書いてあったこのことがこの本全体で一番印象に残った。
「環境」から先は主に技術て的な話がほとんど。一つ一つ面白かったし、シュルツの博識ぶりが凄まじい。とても面白い本でした。
Posted by ブクログ
"Numbers Don't Lie"、つまり「数字は嘘つかない」ということで、7つの分野別に各テーマ数ページのコラム形式で具体的数字と科学的根拠を基に「世界の真の姿」を検証する。まあシュミル氏の見識豊かなこと。これほど幅広い分野をこういう切り口で捉えるとこういう事実になるととても刺激的。氏は経営電話を持っていないということで文明の利器と見識との相関性はそれほどないようだ。「世界の人々」の章はやや主観的かつ思想的に思うが、それもご愛嬌か。個人的お気に入りは以下トピック。
「ギザの大ピラミッドは何人でつくったのか?」
「食品ロスはグローバルな大問題」
「牛の惑星」
「航空機は車より安全なのか?」
Posted by ブクログ
著者はエネルギーの学際的な研究の第一人者。カナダ王立協会フェローで、2010年にはアメリカの『フォーリン・ポリシー』誌により、「世界の思想家トップ100」に選ばれ、2013年にはカナダ勲章を受勲。2015年にはエネルギー研究に対して0PEC研究賞を授与されている。
幸福度、人口問題、経済成長、食品、エネルギー、環境問題等、今我々を取り巻く課題71を取り上げ、数学を元に彼の思いを著す。
若干強引な決めつけもあるようにも思えるが、トリビア的な内容も多く、楽しんで読めた。
地球はある意味人間が支配する惑星だが、平均体重X頭数で言えば、人間に対して倍以上と言う。まさに牛の惑星だ。
Posted by ブクログ
作者の知の巨人ぶりには吃驚させられ数字で考えることの大切さがよく分かった。深く広く物事を見て、多角的な視点から数字で考える、事実をはっきりさせる、ハーバーボッシュ法、脱炭素社会、アンモニアの大切さ、ムーアの法則、トランジスタ、変圧器等食からハイテクまでのイノベーション全般にわたって興味深かった。
Posted by ブクログ
数字を元にした、世界の人、国、食、環境などの雑学。
石を持ち上げるのに必要なエネルギーと人間の労働エネルギーから、ピラミッドを作るための延べ人数を算出していたが、1日10時間の重労働は働かせすぎに思う。
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カーボンニュートラルやエネルギーなど、直近の世界の関心ごとについて本を読んでも、数字の規模にピンとこないことが多い。数字について学ぶとともに、現在の世界が抱える問題について楽観的すぎず悲観的すぎず捉える方法としては数字が適するのだと思える本だった。
Posted by ブクログ
少し前に一世を風靡した「FACTFULNESS」を想起させる本書は、そのタイトルが示すとおり数値に重きを置いている。と言っても、「ほら数字がこういってるんだからこれが真実だ」という乱暴なものではない。むしろ、世の中にある数値というものはいかに恣意性に溢れているかを暴き、多角的に数値を見よと啓蒙しているのが本書だ。
一方で、帯にあるような「衝撃の事実」を詳らかにするという性質のものではない。そういったものを期待してしまうと肩透かしを食らう可能性がある。むしろ、我々が銀の弾丸をイノベーションに求めフィージビリティの低い投資を行っていることに一石を投じるような主張が通奏低音のように流れている。著者のコンサバティブさが伝わってくるようだ。
ともすると地道でつまらなく感じる行動の積み重ねにこそ変革はある、そういうことが伝えたいのかもしれない。
Posted by ブクログ
「ファクトフルネス」的、数字で世界の全体像をつかむことができる一冊(著者はエネルギーの専門家であるバーツラフ・シュミル)。環境・エネルギー・移動・機械~私たちが生活する上で欠かせない食べ物や乗り物、回線、スマホなどありとあらゆるものに対して「数字」と「ファクト」で現状を分析しており、300ページ超のボリュームで読めば世界の「今」を理解できる。難しそうだが1項目4~5ページくらいで、この手の本の中では比較的読みやすいと思う。
Posted by ブクログ
さまざまな数字で、この世界のリアルを表現しています。希望的観測で、今後のイノベーションする世界を記した書籍も多いですが、この本は、数値によるどちらかというとネガティブな現実や、今後の世界予測を書いています。そして数値がいかに大切を教えてくれます。さまざまなテーマを短い文書で、書いてありとても読みやすかったです。
Posted by ブクログ
最近よく見かけるタイプの事実をよく理解するべきという啓蒙書。とても読みやすくて面白い。しかし、その割にはあまり残る物がないと感じる。誰にでも「へー」と感じる事実があると思うが、全体として人生を変えるような物でもない。
Posted by ブクログ
厚さと判型にびびったが、とても興味深いテーマ、読みやすく説得力のある文章で引き込まれた。世界の人々・世界の国々・食・環境・エネルギー・移動・機械の7章構成、71のコラムが収録されている。数字を出されるとなんとなく説得力を感じてしまうが、その根拠を辿るとなんの意味もなかったりする。それを見極めるためには知識が必要だと感じた。雑談のネタにも最適だ。
Posted by ブクログ
社会の実像とはどんなものなのか、数字を元にその本質に迫ろうという一冊。コロナ禍や環境問題などの影響もあり、科学やデータに基づく方針・戦略・政策決定などが重視されている。この本では、「暮らし」「エネルギー」「食」など、身近なテーマについて、その状況、これまでの変遷などを数字で示してくれ、感情的な解釈や誤解を解いてくれる。電気自動車は本当にクリーンなのか、GDPはその国の経済的な実力を正しく示しているのか、などなど。数字は確かに嘘をつかないが、その数字をどう解釈するのかは自分次第。知識と力をつけるしかない。
Posted by ブクログ
寿命の遺伝率は高くない。せいぜい15~30%。
数字はうそをつかないが、受け止め方はそれぞれ。
スペイン領だった地域はカトリックが多い。幸福度が高い。
メガシティは増加している。今後もますます増加する。特にアジアで。
日本の1990年と2020年を比べれば、人口減の中国の将来がどうなるかわかる。
インド、中国では男児の割合が高い。女児を選別的に中絶している。
第一次世界大戦中のイノベーションは、アンモニアの合成=爆薬、肥料の合成。ハーバー・ボッシュ法。
地中海式食事法は衰退して、肉類、ビール、ファストフードが増えている。
フランスでも赤ワインの消費量は減っている。
クロマグロは現時点では養殖は1%しか成功していない。
ブロイラーは飼料、時間の点で効率がいい。寿命は7週未満。胸肉を大きくさせられている。
ワインの消費量は減って、ノンアルコールが増えている。
日本の健康は、腹八文目から。
牛乳は、ほどほどに飲むのであれば万人にとって優れた食品。
地球は牛の惑星。牛と人間が多い。
人新生といえるかは、まだわからない。完新生はまだ始まったばかりだから。
2層窓ガラスを3層窓ガラスに変えればエネルギー消費量を減らせる。
ガスタービンの効率は40%を超える程度だが、蒸気タービンを組み合わせれば60%を超える。不安定な電源を補うのに最適。
原子力の拡大はインドと中国くらいで、減少傾向。
風力発電機を作るには化石燃料が必要。
太陽光は進んでいるように見えても、水力発電に追い付いていない。
太陽光発電住宅は、最大で1月は80%不足し、6月は65%余る。
リチウムイオン電池の蓄電容量は、揚水発電所にかなわない。
電気料金は、昔に比べて相対的には安くなっているが再生可能エネルギーのために、ここ数年は上昇している。
T型フォードは、2.5か月分の給料程度で買えた。今は10か月分になる。シェアは57%に達した。ビートルのほうが総生産台数は多い。
EVの市場予測は甘い。充電を化石燃料で賄うのはナンセンス。
ディーゼルエンジンのほうが15~20%ガソリンより効率がいい。燃料のエネルギー密度が高い。圧縮比が高いので完全燃焼する。
水素自動車、リニアモーターカー、核融合エネルギーはまだ実績がない。高速増殖炉は失敗に終わった。
サマータイムは省エネにはならない。
Posted by ブクログ
数字は嘘をつかないかも知れないが、解釈と感想はその人次第だ。この著書は数字は嘘なく載せているが、その解釈の部分で少々エゴが強すぎると感じるものがちらほら。(中国嫌いなんだな…とか伝わってきちゃう)
- 人口減少を食い止める方法は移民の受け入れしかない。
- ワクチンは打ったほうがいい。
- フードロスは減らしたい。牛や豚より鶏肉を食べるほうがいい。
- 再生可能エネルギーが普及するほど、電気代は高くなる。
Posted by ブクログ
数字でつかむと、世間で言われていることと異なる面も見えてくる。文中で紹介されているものの個別のトピックを追うよりも、物事の考察の段取りの参考として。
◯窒素肥料
・世界のアンモニア生産量:1億5000万トン
・世界の植物に必要とさせる窒素の約半分を提供
・主に大気中の窒素、天然ガスからのメタンで製造
・窒素肥料の製造、流通、施肥の過程で世界の温室効果ガス総排出量の約1%を排出
・施肥した肥料の半分以上の窒素が作物に利用されず環境中に漏出
→施肥効率の向上、食品ロス、肉食をほどほどに抑える必要
◯食品ロス
・全世界で生産・採取された食料の少なくとも3分の1は廃棄(根菜・果物・野菜の40-50%、魚の35%、穀物の30%、油糧種子・肉・乳製品の20%)
・廃棄される食料の生産過程で世界の温室効果ガス総排出量の約10%を排出
Posted by ブクログ
知識人大絶賛!!という帯は正直言い過ぎだが
実データを用いた比較説明は為になるし
理解もしやすかった印象。
鶏肉の精肉は1.7倍の穀物が必要
牛は14倍。
精肉効率だと、鶏15%、牛4%
アメリカ、スイスの電気代は
水力発電により世界的にも安価。
Posted by ブクログ
エネルギー研究の専門家である著者が、身の回りの様々な話題に関する数字を取り上げ、異なる視点や視座から分析することで、表面的に見ただけではわからない真実を明らかにする一冊。
著者は世界経済や環境、社会問題やイノベーションなど多様な話題にまつわる数値データを提示し、それらをどのように見るかによって我々が認識すべき事実が時に誤解に基づくものであることを、多くの事例を基に説明するが、例えば類似の書籍であるハンス・ロスリングの「ファクトフルネス」のように我々が数値を見て誤解するメカニズムを類型として整理するわけではなく、またスティーブン・ピンカーの「21世紀の啓蒙」のように、科学的思考を信頼すべきというような全編に通底する明確なテーマがあるわけでもない。
それもそのはずで、本書はもともと専門誌に短編コラムとして連載された内容をまとめたものであり、最初から書籍として出版する予定はなかったという。なので、項目の一つ一つは簡潔で読みやすくまとめられているものの、それぞれが話題として興味深いというレベルに留まり、一冊の書籍としての読み応えという点では前述の2冊とは趣を異にしている。とはいえ、著者の主張には頷く点も多く、特に最先端の技術動向に踊らされることなく、もっと身近にある単純な解決法に目を向けるべきという意見は説得力があり、また親日家でもある著者の時に厳しく、時に模範として取り上げる日本の事例も興味深い。
Posted by ブクログ
「数字」には年月日や%(割合)や金額や各種の測定値などがあり、示し方も絶対値や相対値や複数の値の合算値や平均値といろいろあります。
最近は"量的"に理解しなければいけない問題が、思想や感情が優先した"質的"な問題として扱われがちで、現実とはかけ離れた誤解を生みやすいようです。
本書は「数字」を通じて世の中の色々なことを考察したエッセイです。
説得力を持たせるためには適量の信頼できる数字を入れるのが効果的ということをふまえて書かれています。
各5ページ程で71個のトピックスがあるのですが、新書でもいいくらいのサラッと読める内容でした。
ただ、「これで終わり?」感が残ってしまったので、トピックスは半分でいいから、もう一段掘り下げて「へえ~」と思わせて欲しかったな。
本書で学ぶべきことは、「あとがき」にうまく書いてあったと思うのでかみ砕いて紹介しておきます。
---ここから---
数字は嘘をつかないかも知れないが、では、数字はどんな真実を伝えてくれるのだろう?
かなり信頼が置けるどころか、申し分ない程正確なものであろうと、数字は多角的な視点から見なければならない。
絶対的な価値を評価するには、相対比や比較比という視点が必要だ。
杓子定規に作成されたランキングは、参考になるどころか、かえって誤解を生じさせる。
いきすぎた正確性にこだわって正当性を欠くくらいなら、だいたいの近似を求める方がいい。
常に疑いを持ち、用心して問いかける姿勢も確かに必要だが、現代社会において複雑にからみあう現実を数量化する努力もまた欠かせない。
とらえにくい現実をしっかりと把握するためには、そして入手しうる最高の情報に基づいて行動すべきであるのなら、物事を数字であらわす努力を続けていかねばならないし、これに代わる手立てはない。
---ここまで---
私も世界の幸福度ランキングなどを見て一喜一憂したりするが、この「幸福度」の根拠は極めて曖昧ですよね。
確かに "国民の心身の健康を正確にとらえる指標" があれば信頼度は多少増すでしょうが「幸福度?」と言えるのかは分かりません。
数字は事実を示していますが、解釈のしかたや都合のいい部分だけの引用によって、事実をねじ曲げることにも一役かっています。
日本国民は長年「原子力発電はコストが安くクリーンなエネルギーだ」に騙されてきました。
事故があって初めて原発の安全確保に必要なコストや、今後何万年も続く使用済み核燃料廃棄(保管)のコストも計上していないこと国民はようやく知りました。
今は「(大量の化石燃料を使用して作られる)電気自動車は環境にやさしい」には多くの国民が騙されているのではないでしょうか。
航空機は車より安全か?はよく死亡率で比較されますが、コロナとインフルエンザはどちらが脅威かも死亡率で比較されるでしょう。
正しく比較するには、判断に使うデータの信頼度を上げることが必要です。
コロナに関するデータは現時点では十分に精査されていないので今は比較されても信用しませんけど。
(比較以前にコロナのせい?でインフルエンザが激減した理由も知りたいですが、、)
最近個人的に気になっているのが、デジタルデータ量の爆発的な増加です。
通信環境だけでも5Gだ6Gだと新技術の話題は尽きませんし、個人で使う外部記憶装置もT(テラ)Bの時代になっています。
2020年世界の人口が80億として、一人あたり1.7MB/秒のデータが生成されているそうです。
写真1枚5MBとして、1日10枚撮れば50MB。
日本で1億人がそうしているとして、1日50億MB。
1TBのHDが、1日5000台分必要になる計算。
1.7MB/秒のデータとは、102MB/分、6120MB/時、146880MB/日≒150GB/日。
これは1日10枚写真を撮った場合の3000倍になるので、一人1日3万枚の写真を撮るのに等しい程の量です。
1日のうち、10時間を写真撮影に使うなら、1時間で3000枚、1分間で50枚撮る量になります。
写真1枚5MBなら、1.7MB/秒のデータとは、3秒に1枚の写真を撮り続ける量とイメージしてもいいでしょう。
この量を凄いと感じるか、大したことないと感じるかは人それぞれでしょうが、現在はこんな世界になっているということです。
Posted by ブクログ
数字で見えるようにして、鵜呑みにしないことは大事ということ。携帯電話と自動車の環境負荷の大小、電気自動車は本当にクリーンかなど、勉強になったかな?
Posted by ブクログ
訳者あとがきに本領発揮とあった、5章の「エネルギー」に関するトピックが面白かった(48, 49, 50, 51)。一方で "人間は食べ物から摂取したエネルギーの2割ほどを有効な労働に変換できる" は根拠が気になった。
Posted by ブクログ
数字に着目して世界で起きている事実を語ろうとしている本。全部で71の項目について考察をしている。正直な感想をいうと、数字を使って説明をしているのは確かに納得しやすいが、そもそもその数字は正しいのか?は結局誰も検証することは不可能で、結局真偽はわからない様に感じた。
Posted by ブクログ
発表や新聞などで伝えられる数値を鵜呑みにしてはいけない。その前提を確認し、いろいろな視点を考えて検証し、自分なりに理解する必要がある。そうしないと、荒唐無稽な結論や方向に向かってしまう、ということだと思う。
経済指標としてのGDPに手厳しい批判がされている。アルコールの販売が増えて、それによる様々な悪影響があっても、そこに本来は必要のない支払いが発生すればGDPは増大してしまう。人の幸せとは関係ない。著者にとって、物やお金ではなく人が中心で大切であるという意志を感じた。
様々な分野について数字で規模の把握や比較がされている。省エネについては三重窓などの効果が大きく、新技術に熱を入れるより、効果が大きく現実的であるところから始めようという視点も忘れていない。好感が持てる。
風力発電についても盲目的に称賛するのではなく、潤滑油など様々な付属物を用意・構築する必要があり、それには環境負荷がかかることを理解した。
飛行機のエネルギー効率が想像よりよく、感覚で判断していたなあと反省した。
後半は数字というよりは技術の紹介と歴史の説明に費やされており、ここが著者が言いたいところなのだろうと感じた。数字で語るところは依頼に沿ったものかもしれない。それはそれで面白いのだけれど、私にはどこかで読んだことのある内容だった。
Posted by ブクログ
この本は一体何なんだろうか。途中まで話の展開が進むと思って信じて読み進めていたが全く進まない。
信頼できる数字とデータで驚くべき事実を明らかにする。とあるが実際には何の関連性もない新たな事実を並べられたとしてもへーそうですかとしか思えない。
Posted by ブクログ
目次
世界の人々
2章世界の国々
3章食
4章環境
5章エネルギー
6章移動
7章機械
各章細かく色々な事が書かれている。
興味ある章から読むのも良いと思います。
2050年には、人類の4分の3近くが人口置換水準を
下回る国で暮らすことになると推定されている。
p24引用
人口置換水準=人口を一定に維持できる出生率の水準。