栗木さつきのレビュー一覧
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新しい本かと思いきや、翻訳が最近だったというだけで、この本自体はかなり前のものだった。
また、この著者は実験的手法を用いた評価などに詳しいようなので書いてあること自体は十分信頼してもよいとは思うが、読みやすいさらっとした本にすることを(恐らく)目的として、書いてある結論のソースや実験概要などは載っていないので、ちょっとでも学術的にこの本を参照しようとしている人には、あんまり向かないかも?(あ、もちろん、この著者の考え方自体を引用するにはよいと思いますが)
という注意点はあるが、独りよがりな感じではなく、エビデンスのまとめ本な感じなので、読むとよいと思います。
分かっててもできない、てことも多いんだけどね!(笑)。 -
Posted by ブクログ
本書は「操作型」リーダーから「インスパイア型」リーダーに脱却する方法が書かれています。
それは「WHYから始め、常にWHYとWHATを一致させる」でした。
営業やチームのマネジメントに悩んでいる時に出逢った一冊でした。
私自身、ずっと「HOW」が好きで、そういう本を読む機会が多かったですが、違和感を感じていました。本書にはアップルなどの具体例がふんだんに盛り込まれており、WHYの重要性がわかりやすく解説されています。
個人的に参考になったのは、「最前線はメンバーに任せ、リーダーが本来なすべきこと」です。メンバーとの1on1で実践します。
「WHYをどう発見するか」については著者の他の作品を読みながら作り上げていきたいと思います。
素晴らしい本をありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
著者であるサイモン氏が、2009年に行われた世界的プレゼンテーションイベントである「TED Talks」で披露した内容がベースとなった本。
組織や事業の動かし方、プレゼンの上手なやり方のフォーマットとも言えるのが主題となる『ゴールデンサークル』。
◯優れたリーダーはどうやって行動を促すか
・WHY(なぜ) HOW(どうやって)WHAT(何を)によって、優れた組織やリーダーが他にはない力を得た
・「WHY」が原動力となる
・優れたリーダーは、「人を操作するのではなく鼓舞させる」ような方法で行動しコミュニケーションをとっている
・WHYから始めることによって、人々を操作するのではなく、鼓舞させることができる
・ゴールデンサークルを形成していることが大事
・「ゴールデンサークル理論」とは、WHY→HOW→WHATの順で想いを伝えることで、共感を生むことができる
数字や理論などの説明も大切。しかし、人の心を動かすのは感情であり、直感。「WHY」から話をすることで、直感的に共感を呼び起こし、その後の内容が好印象になる。
◯ゴールデンサークル理論(WHYを中心として、HOW→HWATと和が広がる理論)
・WHYとは(ミッションビジョンパーパスに似ている)
自分が今していることを、している理由。WHYを知っている人は非常に少ない層
WHYは、「何のためにあなたの会社は存在しているのか」「なぜそれが大事なのか」という大きな問い
・HOWとは(マーケティング)
手法のこと。ブランディングやバリューチェーン、プロモーションの方法のこと
・WHATとは(アウトプット※結果として現れるもの)
「していること」であり、結果を指す。企業が何をしていて何を作っているのかということは簡潔に説明できる。誰でも自分のWHATを説明できる
◯ゴールデン・サークルを最大化させるために必要なこと
・WHYから始めたとしても、それが炎になるには仕掛けが必要
・キャズムを超えるためには、イノベーターやアーリーアダプターが必要。信奉者を集めよ
・イノベーターやアーリーアダプターに受け入れられなければ、その後の普及もないという事実も大事。そしてイノベーターたちは、直感的に感じて動く人がほとんど
→WHYから始めることが大事という裏付け
・ビジョナリー・カンパニー2の「誰をバスに乗せるか」という話とも似てる
◯その他
・WHYから始めよ、だがHOWを知れ
・必ずHOWが必要になる
・「夢を語る人」のそばには「計画を立てる人」が存在する
・多くの人はゴールデン・サークルの外側から伝えてしまう -
Posted by ブクログ
1.リーダーになることが多くなってきたことと、自分の説明に説得力がなく、綺麗事のように感じられることが多いので読みました。
2.人をインスパイアすることができる能力は非常に大切です。これはリーダーならチームを、社長は社員を率いるためには必ず通る道です。上からの一方的なメッセージだけではフォロワーの心には響かず終わってしまいます。
本書ではWHY→WHAT→HOWの順番で自身に問いかけていき、言語化していくことが大切だと言ってます。なぜこの順番だと人の心に響くのか、なせ人は動くのかということが書かれています。
3.人は誰しも応援したくなる生き物なのだと思いました。例えばマンガがわかりやすい例であり、目的に対して真っ直ぐに進んでいる姿に読者は惹きつけられます。現実では、目的を立てずにとにかくこなすことだけに囚われていることが多々あります。そんな状態では「何をしているのかわからない」と見られてしまいます。そうなれば応援しようがありません。だからこそまずはWHYの徹底が先決なのだと思いました。そして、それを理解してもらうためには自分のことを伝えていきながら相手の意見を聞くことも大事だと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレハーバードの人の心をつかむ力 という文言に惹かれて購入。EDGEを獲得した数名を紹介していく流れ。参考になる点は大いにあった・しかし、一つ一つの話が長く、読むのが億劫になっていた。
EDGEのサイクルを回すことで、自分らしさをみつけ次のステージへいけるのではと思った。まずは自分の過去と向き合いたいと思う。
アシュトン・カッチャーさんの言葉は今後の人生において大切にしたい。
以下読書メモ
・エッジを作り出すとは
→不利な形勢を逆転し、独自の強みに変えることを指す
・EDGE
E→相手を豊かに(エンリッチ)
D→楽しませる(ディライト)
G→こちらから望む方向に誘導する(ガイド)
E→以上の流れを繰り返し、努力を惜しまない(エフォート)
・名言:ロバート・ルイス・スティーヴンソン(作家)
→「人生では強いカードを揃えればいいだけではない、弱い手札でどう勝負するかだ」
・どんな弱い手札であっても、他人にどういわれようと関係ない。新たな信条を
→「未来は今よりよくできるし、私にはそうするだけの力がある」
〇Enrich
・ノーベル賞の不公平の話
→自分の価値をどのくらい認識してもらえるかに固執する
→実際にもたらす価値を軽視・忘れてしまう
・飛びぬけた才能だけ磨けばいい(自信のあるスキルだけ。あとはそこそこでもいい)
・自分の基本材料を見極める(強み・弱み)
◇トーマス・ワトソン(IBM創業者)
「私は天才ではない。ただ、いくつか得意なこともある。そして、できるだけその得意な分野から離れないようにしてきた」
◇チャーリーマンガー(ウォーレン・バフェットの右腕)
「自分に適正がある分野を見つけなさい。自分には適正がない分野で、人と勝負しようものなら、あなたの負けは確実」
→自分の基本材料は何か(能力の範囲内で戦っていく)
→弱みを知ったうえで強いところ(自分の適性があるところ得意なところ)で戦っていくことを意識する
・自身の経歴・独自のストーリーも基本材料の一つ
→自分の植えられた部分を過小評価しない
→そこがだめなら競争率の低いところで勝負する
・あまり混雑していないところを探す
→それがわかったら、経験不足の状態からその道のプロデューサーに進化しよう
〇Delight
・準備しすぎは無用の長物
→準備しすぎはかえって身動きができなくなる
→相手を楽しませられなくなる
(鶏のコンタクトの話。トッドのソフトウェア金額決められない話)
・相手に合わせて無理をしていると、大きな悪影響を及ぼす
→素の自分で楽しませる。不自然であると相手は警戒する
〇Guide
◇アシュトン・カッチャー(アメリカの俳優)
「周囲の人たちに何か一つしたら、その次は自分のために何か一つする」
→人のためにすることは大切だが、自分の人生を豊かにすることも忘れることなく、バランスをとることが大切だ
・ありのままの自分をだすとは・・
①自分と他者を比べるのではなく、自分の中のさまざまな自分を比べてみる
②「人生は韻を踏む」ものだということ(繰り返し起こる状況、成功と障害物の類似点)
③人生で繰り返されるパターンが見えてきたら、絶対的なものを求めるのではなく方向性を見つる(正しい方向と間違った方向を区別する)
・人はそれぞれ光り方が異なるダイヤモンドである
→自分に様々な面があり、それが見ている人に対してどのように輝いているのかを把握すること(自分の輝いている部分を見てもらえるように他者を誘導する)
・相手があなたに対する固定観念をいっそう強めてしまえば、あとからその考えを覆すには多大な努力を要する
→主導権をにぎるためにも、こちらから伝えることを心掛ける
★過去を振り返る
・どんな失敗をして立ち直ってきたか
・過去と向き合うために年代風に振り返ってみる
・一番ダメなことは「過去を振り返らないこと」
→自分を説明できないと、勝手にレッテルを張られる
〇Effort
・エッジをつくる前に、まず、あなたのこれまでの恨みや後悔を手放すこと
→リシャブの話 恨みを手放す
→コツ:もともと不利なカードしかない。人生は公平でないと自覚すること
→がんばり プラス -
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元FBI捜査官による情報の引き出し方についての方法論が語られる本書。相手にこちらの目的を悟られず、会話を通じて情報を聞き出す方法。
▪️情報を引き出すための心構え
人は自分に興味を持ってくれる人を好む
▪️信頼関係の構築
・三大好意シグナル(視覚が大事)
眉を上げる。顔を傾ける。笑う。
・アクティブリスニング
とにかく相手の話を傾聴し取りこぼさない。
・共感を言葉で示す
発言の裏にある感情を察し、共感し、敬意を示し、支援を差し伸べる。
▪️人の心理
・人はきっかけを与えられると話したくなる
・情報通であることをひけらかしたくなる
・褒められるとその価値に値しようと言動を起こす
・もらうと返したくなる(返報性)
・自分の考えを一貫させたい(認知的不協和)
▪️引き出し法の基本
・単刀直入に聞かない(警戒される)
・質問をせず促す(さりげなく会話する)
・初頭効果と親近効果(中盤は忘れやすい)
▪️引き出し法のテクニック
・推測を述べる:人は間違いを訂正したくなる
・第三者話法:他人の例を語り本心を探る
・範囲を限定する:推測と同じ効果
・好奇心を刺激する:知っていることと知りたいことのギャップをつく
・地位を格上げする:褒めや敬意を示していい気持ちにさせる
・無知なふりをする:相手を格上げできる
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タイトルの「NATURE FIX」を訳すと、「自然が回復させる」「自然が治す」となります。
本書は、人が自然に触れたり自然を体験することによって、日々のストレスから回復することがどうやらできるようだ、ということを解説しています。そればかりか、アメリカ、日本、韓国、イギリス、フィンランド、スウェーデン、シンガポールなどの自然と人間の研究やそれらを踏まえた実践的取り組みを取材した著者の経験をまじえながら、おおよそがドキュメンタリータッチで、認知力や創造性などの向上にまで自然の効果が認められることを教えてくれるのです。
近年、都市部に人口が集中し、2008年には世界人口の半分が都市生活者となりました。自然と疎遠になった都市生活は、人が本来発揮できるはずの認知力や創造性を押しとどめてしまっているのかもしれません。そう考えると、認知力や想像力が自然の力によって「向上する」のではなく、もともと備わっている力を「回復する」手助けになっていると考えることだってできます。
この観点からみてみれば、都市生活というものは、人のポテンシャルを伸ばさず、そればかりか悪影響を与える度合いの高いものと思えてしまいます。異常に混雑した環境の中に猫たちを閉じ込めるとみんな横暴になりいじめが発生し、それがラットたちだと巣作りを忘れて自分の体を食べ始め、霊長類だとホルモンバランスが崩れて生殖能力が落ちたのだそうです。これらは極端に密度の高い環境での実験例なのでしょうが、人口密度の高い場所に暮らす人間たちはどうなのかを考えてみれば、あまり良い影響は受けていないのかなあという気持ちに、容易になるのではないでしょうか。
しかしながら、各国でなされている「自然が人間に与える好影響の研究」の成果が行政の分野で取り上げられてもいます。植樹や公園の整備など都市部の緑地化に生かされ始めているのは、人の精神面への働きかけでもあるのでした。また、日本がパイオニアとなっている森林浴の分野に代表されるように、森などの深い自然で1日でも1週間でも過ごすことによって、血圧の正常化やストレスホルモンであるコルチゾールの低下などが認められるようです。
また、女性の退役軍人たち、それもPTSDを負った女性たちが急流下りのプログラムを通じて活力を取り戻していくのですが、その取り組みについて著者自らが体験取材の模様で伝えてくれたり、ADHDの子供たちが自然で過ごすプログラムを多く取り入れた学校で過ごしながら、症状が緩和していく様子をその傍らから伝えてくれたりなどもしています。自然からの効果はまだまだ未知の部分が多いですが、それでもこれだけの強い力を深く秘めていることが示唆されるのでした。
これら広範な内容のなかでも、自然による嗅覚での影響、聴覚での影響、視覚での影響について割かれている部分が、僕にはもっとも興味深かったです。嗅覚ではフィトンチッドと呼ばれる森の匂いの成分に効果があるという研究があり、聴覚では、鳥の鳴き声や川の流れる音による癒しの研究があり、視覚では、自然の中にみられるフラクタル(全体の形とそれを構成する部分の形が相似形であること)による癒しの研究があるというのがそれでした。これらすべてをいっしょに体験できるのが、やっぱり森林浴になるのです。
以前、僕は4シーズンほど自然がいっぱいの観光地で働いていました。四季の移ろいがほんとうに身近に感じられるといいますか、自然と一体となって過ごしていた感があります。ウグイスが鳴き、エゾシカが草を食みにあらわれ、桜が咲き、ルピナスなどの野の花が季節ごとに咲き誇り、晴天や雷雨、暑さや寒さを、扉が開け放たれた小さな一軒家型の受付兼カフェで体験しながら働いていました。接客商売のストレスだってあるのですが、それでもやっぱり、基本的に気持ちの良い仕事でした。脳にも身体にも好かったんだと思います。比較的楽観的にモノを考えることができ、そして感情の抑制も周囲の人たちと比べてできるほうなのは、こういった影響も大きかったのかもしれないです。
最近は屋内にいることがとても多いです。本書の内容を踏まえると、またどこか自然に溶け込めるような場所で過ごしたくなりました。車で15分くらいのところに自然公園があるので、そこに行ってみようかなという気持ちになってきます。一月に5時間、自然のなかで過ごすと効果が出るようです。みなさんもいかがですか。 -
Posted by ブクログ
WHY 創業者の想い:創業理念
HOW 創業者に共感した(インスパイアした)信奉者の行動
WHAT その結果:利益、売上
創業時は、 WHY→HOW→WHAT で成長を続けるも、
創業者の退出で、WHAT が目的となり、WHYとの乖離が行われる
その結果、WHYも、共感したHOWもなくなり、WHATしか残らなくなる
創業当初の目的、理念からは大きく外れ、企業は別の道を歩むことになる
心に残った言葉
・従業員が幸せになれば、客もまた幸せになれる。そして、客が幸せになれば、株主もまた幸せになる。
・自分に尽くしてくれる人のために、自分も尽くす。
・信頼とは数値に表せないもの。信頼は理詰めで得られるものではく、感情だ。
目次は以下
はじめに
なぜ、WHYから始めるのか?
第1部 WHYから始まらない世界
第1章 あなたの思い込みが間違っていたら?
第2章 飴とムチ
第2部 WHYから始まる世界
第3章 ゴールデン・サークル
第4章 これは生物学だ
第5章 明快さ、厳しい指針、一貫性
第3部 リーダには信奉者が必要
第6章 危機に瀕する信頼
第7章 ティッピング・ポイントとは
第4部 信じる人間をどう集結させるか
第8章 WHYから始めよ、だがHOWも知れ
第9章 WHYがわかり、HOWもわかった。で、WHATは?
第10章 コミュニケーションとは耳を傾けること
第5部 成功は最大の難関なり
第11章 WHYが曖昧になるとき
第12章 WHATとWHYの乖離
第6部 WHYを発見する
第13章 WHYの源泉
第14章 新たな競争
謝辞
訳者あとがき -
Posted by ブクログ
ネタバレWHYとは何を意味しているかというと、「理念」とか「志」。サブタイトルが示すように「インスパイア型リーダーはここが違う」というのはインスパイア型リーダーは顧客にも従業員にも自分たちの会社あるいは商品に対する理念や志を語るということですね。理念に共感できれば、従業員もそれから顧客も付いてくる。だから「WHY」を語らないといけないということ。もちろん、そういう人だけで会社が成り立つわけではなく、こうした理念を共有しながらも、計画し、実行する人は必要。でも、計画や実行があってもWHYが無ければ共感されないし、無意味な企業間競争に発展するだけ。そこが違うということかな。凄く良く判るけど、こうした理念とかって、ある種の宗教だから、その宗教を信じさせることが重要。そこはやっぱりカリスマ性ということなのかもしれません。ただ、確かに共有できる理念が必要であり、それが有れば従業員も顧客も付いてくるというのは正にその通りかもしれない。