栗木さつきのレビュー一覧
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"Numbers Don't Lie"、つまり「数字は嘘つかない」ということで、7つの分野別に各テーマ数ページのコラム形式で具体的数字と科学的根拠を基に「世界の真の姿」を検証する。まあシュミル氏の見識豊かなこと。これほど幅広い分野をこういう切り口で捉えるとこういう事実になるととても刺激的。氏は経営電話を持っていないということで文明の利器と見識との相関性はそれほどないようだ。「世界の人々」の章はやや主観的かつ思想的に思うが、それもご愛嬌か。個人的お気に入りは以下トピック。
「ギザの大ピラミッドは何人でつくったのか?」
「食品ロスはグローバルな大問題」
「牛の惑星」
「航空機は車より安全なのか?」 -
Posted by ブクログ
昨今乱用されがちな"Invention""Innovation"という言葉を批判的思考と過去事例を持って再考する一冊。「ブレイクスルー」という単語を見かけることは多いが、科学や技術が飛躍的進化を遂げることは稀である。論文であれば(一応)査読というプロセスがあるものの、我々は未検証の歴史的発見のニュースを日々大量に浴びている。著者の論調は、時に筋違いもしくは的外れのようにも感じるが、楽観や妄想に捉われることなくファクトベースで捉えるという重要な視座を与えてくれる。なお、本書は発明を3つのカテゴリーに分けて歴史的変遷が述べられている。
「歓迎されていたのに、迷惑な存在になった発明(有鉛ガソリン、DDT、フロンガス)」「主流となるはずだったのに、当てがはずれた発明(飛行船、原子力発電所、超音速飛行)」「待ちわびているのに、いまだに実現されない発明(ハイパーループ、窒素固定作物、制御核融合)」 -
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「自然」はストレス軽減や健康促進に良さそう。だれもが直感的に感じていることだと思いますが、それを証明し、都会暮らしの現代人である私たちにもできる「自然」との接し方を示してくれる本でした。
少し冗長で、目次を見ただけでは何が結論かはっきりせず、レビューを書くにもまとめづらかったことは否めませんが、著者が参加した調査・実験の数々が、面白かったり、ちょっとつまらなかったり・・・何が凄いって、これだけの実験に自ら参加する著者の行動力でした!
森林浴の最先端を行く(?)我が日本、お隣韓国、フィンランドやスコットランドなどのヨーロッパ、そして著者が住むアメリカ、最後には国をあげて都市の緑化を進めているシンガポールなど、さまざまな国での、調査や実験に実際に著者が参加し、その過程や結果がどうだったかが多く記されています。
”NATURE FIX”まさに自然が私たちの不具合を治癒してくれそうだというエビデンスがどんどん出てきます。
嗅覚、聴覚、視覚に関する調査実験は身近でわかりやすかったこともあり、とても面白かったです。ヒノキの香り、小鳥のさえずり、水の音、自然が生み出す造形美・・・どれもストレス軽減などに大いに貢献してくれそうという結果でした。
騒音がどれだけ弊害となっているかを調べるための空港近くに住む子供たちへの実験や、同じ集合住宅に住む人たちでも、中庭が見える部屋に住む人と、そうでない人との違いを調べた実験など、結果はわかっていたこととはいえ、数字としてきちんとしたエビデンスが出ていていました。
そのほかにも、元軍人女性たちが参加したラフティング合宿、ADHDの子どもたちが自然の中で過ごすという取り組みをする学校などでの体験は、完璧という結果ではないにしろ、著者が思うような結果が出ていたようです。
実験の中には「バーチャルな自然」も含まれていて、時代を感じました。自分が過ごすならバーチャルではなく本当の自然がいいですが、こういった研究も大いに意義がありそうです。
2008年に世界人口の半分以上が「都市部」に住むようになったそうで、本来私たち人間は自然とともに進化してきたのに、急速に「自然」から離れてしまっていることは容易に理解できます。都市に住む私たちにできることとして、本書では「一か月に5時間」自然に触れる習慣をつけることを提言しています。これならどうにか出来そうではないでしょうか。ひとくちに「自然」と言っても近所の公園から、遠出してやっと行ける海や山まで様々ですが、まずは一本の木からでも良いようです。さらに、著者は「自然から得られる恩恵は、そのなかで過ごす時間と正比例の関係にある」と考えており、その考えにぴったりのネイチャー・ピラミッドが紹介されていました。
上から、
毎年、大自然に畏敬の念を抱く
毎月、ハイキングや森林浴に出かける
毎週、緑豊かな大きな公園や川辺でリラックスする
毎日、観葉植物や庭、町中の公園で一息つく
というものです。
どこまでできるかはわからないですが、自然はカフェイン中毒のようで、もっともっとと欲しくなるという著者の言うとおりになるといいな~と思いました。
完全な偏見ですが、イギリス人はフットパスを散歩し、フランス人はセーヌ川沿いでのんびりし、ドイツやフィンランドなど北の方の国になると、しょっちゅう森に行く、と思っていて、そんなヨーロッパの生活にずっと憧れていました。ということは、私も自然を欲しているのだな、と本書を読んで思い出しました。
とにかく週末には(まずは)公園に行かないと!と思わずにはいられない本でした。好きな習い事にせっせと通って忙しい我が子たちをどう巻き込むかが課題となりそうです。 -
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【星:4.0】
記憶術についての本を読んでいて、ワーキングメモリというものを認識するようになり、もう少し詳しく知りたいと思って手に取った。
読み方が浅かったからというのもあるが、では「ワーキングメモリ」って何なの?、というのが今一歩つかめなかった。
ワーキングメモリが強いとこんな効果がある、といったことは沢山書いてあるのだが、ワーキングメモリとは何かという説明が薄いように感じる。
「メモリ」という単語がついているために、脳に「ワーキングメモリ」という具体的な部位があるような先入観を持っていたことが強く影響したのだと思うが、「ワーキングメモリ」とは具体的な部位ではなく、問題を解決したりするなどの脳の機能のことを指しているらしい。
あと、ワーキングメモリの鍛え方についても説明が薄いように感じた。
ただ、このテーマについて書いている本は以外と少なく、著者のワーキングメモリに対する熱い想いは伝わった。 -
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素早くしなやかに切り替える
素早く・・ 機敏に切り替えるためネガティヴ思考コントロール。ネガティブ、不安は脳を疲れさせ、フリーズさせるから。
・・好奇心を持つ。変化に気づかないと切り替え遅れるから。
しなやかに•••自分を受け入れる、外から見つめる癖をつける。過敏に反応、極端に反応しないように。
切り替え力=①素早く柔軟に②自分を理解する③感情に気づく④状況を掴む
信号ツール 状況が良化しる変化は青、悪化に転じる場合は黄色、悪化しているなら赤 変化に対して色分けしてみる。
変化と移行をセットに 変化は外部的 移行は内部の変化に合わせた動き 自分を移行させることを忘れずに。
自分を知る際、タイプという区分より傾向がある という言語化が精度高い
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人口統計学者が分析している事柄の一端を明かした一冊。
出生、死亡、移住という3要素によって起こることを世界各国について分析しているので話題の範囲が広くて面白い。
「人口ボーナス」の定義を改めて知ったことがよかった。
単に若年者人口が増えていればよいのではなく、その増加に見合った働き口の増加もなければマクロ経済における消費が増えることにつながらず、仕事のない若者たちの増加はむしろネガティブに働く(社会不安の増大)というのは、言われてみればその通りなのだろう。
しかし、世界市場で戦える工業化でなければポジティブなスパイラルにならないというのは、いまとなってはハードルが高い話だ。先進国や、アジアNIESといった国々は先行者利益を得たという印象を受けてしまう。
本書の主要なテーマではないというが、移住に関して世界で起きているコンフリクトは重いテーマだ。日本も例外ではなく。 -
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片付け本のついでに読んでみた。
アクセサリーや靴も含めてファッションアイテムを33に絞って3ヵ月過ごすという「333プロジェクト」を提案している。そしてファッションに限らず生活をシンプルにして本当の自分を取り戻そうという内容。
今までに購入してきたファッションアイテムは、1000を超えるだろうと思う。決して着道楽ではない自分でもそうなのだから、人によっては相当な数になると思う。
今までたくさんの買い物の失敗をしてきたし、洋服を買っても何も変わらないということが心にしみているので、この本を読むまでもなく洋服は買わなくなっている。以前はファミリーセールやアウトレットに出かけて買い物して、それが節約だと思っていたけど、買わないことこそが節約なのだとやっと気づいて、そういう場にも行かなくなった。
残すアイテムを選ぶときに、今お店に売っていたら買うか?という視点で選ぶというのはときめくものを残すというより、わかりやすかった。
高かったからという理由で着ないものを手放せないのは、過去に執着しているということ。変えられない過去よりも未来のために行動しよう。 -
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著者はエネルギーの学際的な研究の第一人者。カナダ王立協会フェローで、2010年にはアメリカの『フォーリン・ポリシー』誌により、「世界の思想家トップ100」に選ばれ、2013年にはカナダ勲章を受勲。2015年にはエネルギー研究に対して0PEC研究賞を授与されている。
幸福度、人口問題、経済成長、食品、エネルギー、環境問題等、今我々を取り巻く課題71を取り上げ、数学を元に彼の思いを著す。
若干強引な決めつけもあるようにも思えるが、トリビア的な内容も多く、楽しんで読めた。
地球はある意味人間が支配する惑星だが、平均体重X頭数で言えば、人間に対して倍以上と言う。まさに牛の惑星だ。