あらすじ
思い込みをくつがえす「サイズ」の科学
「大きさ」について私たちは何を知っているだろうか――。たとえば、人間の身体の大きさで決まってくるものは何か? 極端に大きなものや小さなものはどんな感情を引き起こすか? 全体のサイズと部分のサイズは比例するか? 黄金比は存在するか? 正規分布とは何か? 生物学や経済学、心理学などの知見を駆使して「大きさ」を考える新感覚の教養書。 「人々がスター・ウォーズの新作を待ち望むように、私はシュミルの新作を待つ」とビル・ゲイツに言わしめる現代の "知の巨人" によるこの一冊を読めば、この世界を違った見方で捉えられるようになる!
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Posted by ブクログ
サイズという切り口で世界を見る。尺度やヒューマンスケールの問題から、生物のサイズとアロメトリー、代謝スケーリング、そしてサイズの統計(&統計のサイズ)の問題まで。中核部分は、ロングセラー、本川達雄『ゾウの時間ネズミの時間』のガリヴァー版(小人国と大人国)と言えようか。
とくに黄金比についてのページが興味深い。あれやこれや研究例を紹介しながら、最終的にネガティブな結論に落ち着いている。
著者シュミルはカナダ・マニトバ大学名誉教授。驚くのは、本書も同時発売の『Invention and Innovation』も、80歳の時の出版。Wikipediaを見ると、だいぶ個性的な先生のようだ。
Posted by ブクログ
名著「ゾウの時間ネズミの時間: サイズの生物学 (中公新書 1087)」の現代版ですね。特に興味深かったのは代謝スケーリングの章で、サイズと代謝の相関において、必ずしも普遍的な法則はなさそうというところでした。サイズがデザインや機能を規定するという点は、繰り返し強調されており、大いに参考になりました。
Posted by ブクログ
大きさ、サイズ。
身体の大きさ、シンメトリーなどの形状が影響を与えること。
細胞の数が多い身体の大きい人は癌化する細胞が多い。癌化する細胞の割合が同じだから。