栗木さつきのレビュー一覧
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何より冒頭に書かれている著者が体験した人生の大きなターニングポイント、その経緯に驚いた。
それは、高校卒業後に就職したが、直ぐにその選択が間違いであったことに気づき、母の勧めですぐさま遠路を電車に乗り大学受験の申請をしに向かった…というものだ。
人は岐路に立った時、つい決断を先送りしてしまいがちだ。危険な賭けを犯すくらいなら、現状に甘んじている方がマシなのではないか?と考えてしまう。
そういった思考の悪癖をクリアにしてくれるヒントが散りばめられている。
ただ、ジェンダーギャップ指数を考えると、2024年現在9位のアイルランドと118位の日本では、性別に関係なく障壁の大きさも数も異なるように思える。
人々が新たなチャレンジや選択を躊躇なく選べる社会にしていくには、政界や財界からの変化もまた必要であろう。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 発明とイノベーション~その長い歴史と現代の狂騒
第2章 歓迎されていたのに、迷惑な存在になった発明
第3章 主流になるはずだったのに、当てがはずれた発明
第4章 待ちわびているのに、いまだに実現されない発明
第5章 テクノロジー楽観主義、誇大な謳い文句、現実的な期待
<内容>
発明は英語でインベンション。これとイノベーションをかけたタイトルである。この本では、さまざまな発明のうち、成功したが、問題点が多く、現在はほぼ使われていないもの。一瞬良いものに見えたが、他のインベンションや失敗から、現在はもう見られないもの。期待は高いが(もしくは高かったが)、いまだに社会に貢献するほどの成果を上げていないもの。こうした例が複数詳細に説明される。第2、3章では、政府や企業が、実験結果の不具合を隠蔽したり、意図的に見ないふりをしたりした。もしくは当時は有効だったが、地球への負荷が高すぎたものなどがあげられる。第4章は、実験上は効果が見られたり、可能性が語られるが、実用性に問題のあるものがあげられる。最終章でその問題点をまとめている。科学は進歩するのだが、誰もがその着実な部分よりも、先進性に目が向きすぎて、問題点や実現性の低さに目を塞いでしまうのだ…。しかしこの本では、科学万能ではなく、人間の方の問題を多く語っている。 -
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◆切り替える力 4本の柱
①すばやく柔軟に対応する
→思考・感情・行動を機敏に切り替える
②自分を知る
→内面を見つめ、コアバリューや能力を把握する
③感情への気づき
→自分のあらゆる感情を受け入れる
④状況をつかむ
→自分の内面と外の世界、両方を意識する
◆変化を起こす5段階
①無関心期 : 「うまくいっていること」「うまくいっていないこと」を書き出し、状況分析
② 関心期 : 「変えたいこと」を決めて、明確な目標を立てる
③準備期 : 行動を変えるための計画を立てる
④ 実行期 : 計画を実行に移す
⑤ 維持期と逆戻り : 新たな行動をどうやって週間づけ、今後も継続していくか、その方法を考える
◆ フリーズする脳
捕食者は、こちらのわずかな動きでさえ察知する。そのため、昔から人間は恐怖を覚えたら、とにかく動かないようにしたのである。この反応の痕跡がいまでも脳に残っているので、私たちは恐怖を感じると、一瞬の場合もあるだろうがフリーズするのだ。
◆思考日記
* なにが起こったのか?
* どう感じたか?
* なにをしたか?
* その出来事に対して、どう考え、どんな結論を出したか?
◆本当の自分の見つけ方
《パーソナルストーリー》
①人生のどん底
②人生のピーク
③ターニングポイント
④自分という人間のことがよくわかった時
→定期的に考えるようにする。数カ月かかってもかまわない。
◆評価のポイント
・感情の質 (全体的にネガティブか、ポジティブか)
・意味 (教訓を学ぼうとした姿勢があるか?)
・複雑性 (詳細か?出来事だけか?)
◆ 「気持ち」の説明は獣しい
感情の回路は、あなたの気持ちを言葉で説明してくださいと頼んだ場合、その回答を「恐怖」「悲しみ」「喜び」「嫌悪」といった基本的な感情のカテゴリーにきちんと分類することもできない。
心理学の分野における多くの研究では、感情の違いをきちんと説明するのは事実上、不可能だった。
◆ ネガティブ思考への対応
* その考えば白黒がはっきりしすきていないだろうか?
* その考えに思い込みはないだろうか?「いつも」「絶対」といった危険ワードで物事を考えていないだろうか?
・「他人が考えていることが、自分にはわかる」という前提に基づいて、思い込んではいないだろうか?
* ネガティブなことばかりに目を向けていないだろうか?
* 「こうすべき」「こうしてはならない」と、あなたが強く思っている規範が反映されてはいないだろうか?
* 他人を責めていないだろうか?自分のことを「被害者」だと思っていないだろうか?
◆感情の粒度
多彩な言葉で表現できる人は、怖い、嫌悪している、怒っている、悲しい、怖れるといった感情を詳細に区別して表現できる。「感情の粒度」が低い人は、「不快です」とか「気分が悪い」といった単純な表現でしか説明できない。
自分の感情をより正確に表現できれば、感情がいっそう明確になり、その意味を把握しやすくなる。すると、自分の急所や弱点が見えてくる。なぜ不安になるのか、なぜ心配でたまらなくなるのか、なぜ相手に腹を立てるのかがわかってくるからだ。自分の感情を豊かに表現できれば、状況に対処する際に感情を細かく調整できるようになる。
◆ 「切り替える力」12の法則
・心を開き、好奇心を持つ
・はっきりしない状況を不安に思わない
・対応力を伸ばす
・自己認識を深める
・感情を受け入れる
・直観力を伸ばす
・自己中心的な認識から抜け出す「脱中心化」を心がける
・呼吸法を練習し、身体をリラックスさせる
・幸せな記憶のアルバムをつくる
・ストレスに適応する
・《賢い心》を育む
・旅を楽しむ
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ネタバレこの本で述べられているEDGE(エッジ)を一言で言い表すならば、「優位性」と言い換える事ができるだろう。
この本では、人の思考や判断は全て、先入観や固定観念の上に成されている…というニュアンスが、多くの小話を通して延々と語られている。
そういった強力な影響力を持った認識の力(要は先入観)に対して、どうやってEDGEを獲得していくか…という事を、順を追って説明してくれているのがこの本である。
偏見のために、不利な状況に陥ったとあっては、確かに!たまったものではない!!…というのが多くの人の、共通の人情だろう。
私もそう思う。
ではEDGE(優位性)を分解すると、Eはenrichの略で相手を豊かにする。つまり、相手にメリットを与える事と考えてOK。
Dはdelightの略で、相手を楽しませるという意味。楽しませると言っても、笑いをとるとか、面白がらせるといったニュアンスではなく、「興味を持たせる」「注意を向けさせる」といった意味で抑えた方が良いだろう。
Gはguide(ガイド)で誘導する。これは、このままの解釈で良いと思う。
最後、Eはeffort(努力する)。これも、このままの意味で捉えて良いと思う。
この書籍は、以上の4つのキーワードについて、たくさんの小話を用意して、どうやってEDGEという優位性を獲得するかという事を説明してくれている。
著者は移民であり、しかも女性で、幼少期からたくさんの偏見を受けて育ってきている。
EDGEとは、著者ならではの生きるための、処世術であり、自分の能力を正当に評価させるための術と言っても良いのかもしれない…これも私のこの本を読んだ偏見なのかもしれないが…。
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映画が気になっていたので原作本を購入。
時代も中世だし、リドリー・スコット監、マット・デイモン&ベン・アフレックの脚本ペアということで期待大。
マルグリット役の女優さんは知らない。
ノンフィクションというのも興味大。
本自体がノンフィクションの体で、小説ではないので文章が固いが、事件や事件の背景などが興味深く、なんとか読破できた。
「事実は闇」となっていて、今でも真っ二つに意見が分かれるとは。
カルージュには思惑がありそうな気もするけどマルグリットはどうだろう?
背景にはいろんな思惑が渦巻いてそうだが、マルグリットに起きた不幸は真実で、利用されたように思う。
時の女性の不運さ、大変さ。想像できない。。 -
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ネタバレ
本書はタイトルの通り、自然の大きな効果について研究者へのインタビューとその研究者の実験に参加した著者の体験をまとめられた本と感じました。
著者はかなり自然の影響を重要視しているのがまじまじと伝わる文章になっており、科学的な研究もさることながら、著者の想いの強さの方が私は感じられた。
ただし、私の感覚だが、研究結果としてはまだまだ弱い部分が多く感じており、まだまだ自然は科学にとって未解明だと思った。
嗅覚、聴覚、視覚で自然をどう感じるかという前半の話はとても面白く、視覚の話で、フラクタルという考え方…脳の処理がシンプルなほど負荷が低いという考え方は、なるほど確かにそうかもと思わされました。
自然は畏怖の念による、自我収縮がストレスからの回復を生むという話は昔から言われていたが、それぞれの感覚機関がどのように自然と反応するかを学べたのはとても学びになった。 -
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人生を豊かに過ごすためには、自分自身が内から輝くことが大切なのである。そのためにどうすればよいのか?
そんなことを本書は語っているが、個人的感想としては「ごもっともだが、実践が難しい」と感じた。
人は皆、輝ける自分でいたいし、他人に対しても優位でいたい。
「他者と比較する」という競争原理が働く部分もあるが、本書はもう少し「自分磨き」に重点を置いた内容となっている。
(そもそも他者と比較してもしょうがない。所詮、自分は自分でしかないのである)
表題の「EDGE」とは、次の頭文字をいう。
①「Enrich」豊かにする
②「Delight」楽しませる・明るくする
③「Guide」誘導する
④「Effort」努力する
この「EDGE」を意識すれば、他人との付き合い方も上手になり、人生が豊かになるということだ。
もちろんそれは理解できるが、そんな単純な話だろうか。
結局、これらを実践することが一番のハードルだと思うのは、私だけだろうか?
若干理想論に偏っている面が垣間見えた。
確かに書いてあることは「その通り」と思うことが多い。
あくまでも自分を売り込むのではなく、相手を楽しませるという考え方は大事だと思う。
そこにさらにユーモアやジョークがあれば、相手はあなたのことを「気が利く人」と思ってくれるだろう。
他人と、心を許した信頼関係を構築するのは簡単な話ではない。
そもそも気が合う、合わないの相性の問題がある。
しかし人間社会では、相性が合わない人ともそれなりに付き合っていく必要がある。
会社では勝手にチームが組まされるし、住む家だってご近所さんとは出来れば揉め事を起こしたくない。
自分が営業担当であれば、嫌な顧客に対しても商品を売り込まなければならない。
結局、他人のことは変えられないのだから、自分自身を変えていくしかない。
しかしながら、無理をして自分自身を変えてしまうと、メンタル面でも痛んでしまう。
無理をせずに、ほんのちょっとの行動だけで人間関係が改善するならば、大いに効果があると言えるだろう。
まずは自己理解のための分析をするしかないのだが、これが一番難しい。
自分自身の事は当然自分が一番分かっている、と思い込んでいる。
このバイアスを取り払い、もう一度自分の内面と向き合うのは簡単ではない。
メタ認知とか、客観視とか、俯瞰して物事を見るとか様々言われるが、要は同じことである。
まずは「私は何者なのか?」を、あまり真剣に追い込まずに、軽くライトに考えてみればいい。
自分の「強み・弱み」を改めて知ることが大事だと言うが、これも当然だ。
職場のキャリア研修などでも、改めて「自己の強み弱み」を文章を書かされる課題がある。
自分のことを一番分かっていても、改めて内省することで見えてくるものがある。
出来るだけ今までの一方向からの視点でなく、多視点で見つめてみる。
そこからスタートし、その上でEDGEを使って直感力を磨き、本質を見抜くのだという。
これも簡単な話ではない。
私も他者を見た時に「どうしてこの人は、この本質に気付かないのだろう」と感じてしまうことがある。
それでは果たして、自分は本当の本質に気が付いているのか?
この問答は、どこまで考えても正解に辿りつかない。
自分の思う正解は、自分で考える以上、幻想でしかないからだ。
それでも本書を読んで、まずは内省し、EDGEを使って行動を変えてみる。
自分自身は結局他人の鏡であり、そんな自分も少なからず他人に対して何らかの影響を与えていく。
少なからず、所詮人間とはそういう生物なのかもしれない。
(2023/8/10木) -
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ネタバレ確率は誤解しがち。ダーツの的を選ぶとき、同じ1/3の確率でも、まとまっているほうの盤を選ぶ傾向にある。
結果は運しだい、は確率を考慮していない。
上方比較と下方比較。間一髪間に合ったとき、ラッキーだったと考えれば、気持ちは上向く。
運が悪い、と考えていると実行力がそがれる。
偶然の中に意味を求める傾向がある。
ベータ波よりシータ波が多い人はリスクを取り勝ち。
自分が運がいいと考える人は偶然起こる出来事にも耐性がある。不安感が低い。
信心深い人は不安を感じにくい。
賢馬ハンスは、微妙な期待を読み取っていた。=心理学実験で被験者と同じ部屋にいない理由=期待通りの行動をとらせてしまう可能性があるから。
運がいい人はチャンスに気づきやすい。本能に従って行動する。自分の未来に期待している。不運からは学び、未来の期待に組み込む。